(1) あるタワーが建っている地点Kと同じ標高の地点Aからタワーの先端の仰角を測ると$30^\circ$であった。また、地点Aから$AB = 114 \ m$となるところに地点Bがあり、$\angle KAB = 75^\circ$および$\angle KBA = 60^\circ$であった。 問1: AKの距離を求めよ。 問2: タワーの高さを求めよ。 (2) 体積が1の正四面体の各辺の中点を頂点とする正八面体の体積を求めよ。

幾何学三角比正弦定理正四面体正八面体体積空間図形
2025/8/6

1. 問題の内容

(1) あるタワーが建っている地点Kと同じ標高の地点Aからタワーの先端の仰角を測ると3030^\circであった。また、地点AからAB=114 mAB = 114 \ mとなるところに地点Bがあり、KAB=75\angle KAB = 75^\circおよびKBA=60\angle KBA = 60^\circであった。
問1: AKの距離を求めよ。
問2: タワーの高さを求めよ。
(2) 体積が1の正四面体の各辺の中点を頂点とする正八面体の体積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
問1:
まず、KAB\triangle KABにおいて、AKB\angle AKBを求める。
AKB=180(75+60)=180135=45\angle AKB = 180^\circ - (75^\circ + 60^\circ) = 180^\circ - 135^\circ = 45^\circ
正弦定理より、
AKsinKBA=ABsinAKB\frac{AK}{\sin \angle KBA} = \frac{AB}{\sin \angle AKB}
AK=ABsinKBAsinAKBAK = \frac{AB \cdot \sin \angle KBA}{\sin \angle AKB}
AK=114sin60sin45AK = \frac{114 \cdot \sin 60^\circ}{\sin 45^\circ}
AK=1143222AK = \frac{114 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}}{\frac{\sqrt{2}}{2}}
AK=11432AK = \frac{114 \sqrt{3}}{\sqrt{2}}
AK=11462AK = \frac{114 \sqrt{6}}{2}
AK=576AK = 57 \sqrt{6}
問2:
タワーの先端をTとすると、TAK=30\angle TAK = 30^\circなので、タワーの高さKTは、
KT=AKtan30KT = AK \cdot \tan 30^\circ
KT=57613KT = 57 \sqrt{6} \cdot \frac{1}{\sqrt{3}}
KT=572KT = 57 \sqrt{2}
(2)
体積が1の正四面体の一辺の長さをaaとする。
正四面体の体積の公式はV=212a3V = \frac{\sqrt{2}}{12} a^3なので、212a3=1\frac{\sqrt{2}}{12} a^3 = 1より、a3=122=62a^3 = \frac{12}{\sqrt{2}} = 6\sqrt{2}となる。
正四面体の各辺の中点を頂点とする正八面体は、元の正四面体の体積の1/51/5になる。
正八面体の体積=15=\frac{1}{5}

3. 最終的な答え

(1)
問1: AK=576 mAK = 57\sqrt{6} \ m
問2: KT=572 mKT = 57\sqrt{2} \ m
(2) 15\frac{1}{5}

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