実数 $k$ に対し、関数 $f(x) = 4x - 8x^3$ を考える。以下の問いに答える。 (1) $f(x)$ を微分せよ。 (2) $f(x)$ の増減を調べ、$f(x)$ の極値と、そのときの $x$ の値を求めよ。 (3) $0 \le x \le 1$ のとき、$x$ についての方程式 $f(x) = k$ の実数解の個数を求めよ。 (4) 2倍角の公式を用いて、$\sin 4\theta$ を $\sin \theta$ と $\cos \theta$ を用いて表せ。 (5) $0 \le \theta \le \frac{\pi}{2}$ のとき、$\theta$ についての方程式 $\sin 4\theta = k \cos \theta$ の実数解の個数を求めよ。
2025/8/6
1. 問題の内容
実数 に対し、関数 を考える。以下の問いに答える。
(1) を微分せよ。
(2) の増減を調べ、 の極値と、そのときの の値を求めよ。
(3) のとき、 についての方程式 の実数解の個数を求めよ。
(4) 2倍角の公式を用いて、 を と を用いて表せ。
(5) のとき、 についての方程式 の実数解の個数を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) を微分する。
.
(2) となる を求める。
より、 。
したがって、.
増減表を書くと、
で
で
で
で
で
したがって、 で極小値をとり、 で極大値をとる。
極小値は .
極大値は .
(3) の範囲で、 の実数解の個数を調べる。
.
で極大値 をとる。
.
したがって、 における の値域は である。
のとき、解は1個。
のとき、解は2個 (とその他)。
のとき、解は3個。
のとき、解は2個。
または のとき、解は0個。
(4) .
(5) .
.
.
または .
より .
.
とおくと、 より、.
. より、.
(3) より、
のとき、解は1個。だから解は0個。
のとき、解は2個 (とその他)。 よりなので解あり。
のとき、解は3個。
のとき、解は2個。
のとき、解は0個。
の値によって個数が変わる。
3. 最終的な答え
(1)
(2) で極小値 , で極大値
(3) のとき、1個; のとき、2個; のとき、3個; のとき、2個; または のとき、0個
(4)
(5) より。より、。それ以外に、の解の個数。
の値によって個数が変わる。
のとき解は0個。
のとき、 の2個。
のとき、解は4個。
のとき、解は3個。
のとき、解は2個。