問題12:
曲面 z=f(x,y) の面積は、領域 D 上で次の積分で与えられます。 S=∬D1+(∂x∂z)2+(∂y∂z)2dA ここで z=x2+y2 なので、∂x∂z=2x と ∂y∂z=2y となります。したがって、 S=∬D1+(2x)2+(2y)2dA=∬D1+4x2+4y2dA 領域 D は x2+y2≤4 であり、これは半径2の円です。極座標変換 x=rcosθ と y=rsinθ を用いると、x2+y2=r2 となり、dA=rdrdθ となります。領域 D は 0≤r≤2 と 0≤θ≤2π で表されます。したがって、 S=∫02π∫021+4r2rdrdθ u=1+4r2 とおくと、du=8rdr となり、rdr=81du となります。r=0 のとき u=1 であり、r=2 のとき u=1+4(22)=17 となります。 S=∫02π∫117u81dudθ=81∫02π[32u3/2]117dθ=81∫02π32(173/2−1)dθ S=121(1717−1)∫02πdθ=121(1717−1)[θ]02π=121(1717−1)(2π) S=6π(1717−1) 問題13 (1):
y=f(x) のグラフを x 軸のまわりに回転させてできる回転面の面積は、 S=2π∫abf(x)1+(f′(x))2dx y=cosx なので、y′=−sinx です。したがって、 S=2π∫0π/2cosx1+(−sinx)2dx=2π∫0π/2cosx1+sin2xdx u=sinx とおくと、du=cosxdx となります。x=0 のとき u=0 であり、x=π/2 のとき u=1 となります。 S=2π∫011+u2du ∫1+u2du=21u1+u2+21sinh−1u であるから、 S=2π[21u1+u2+21sinh−1u]01=2π(212+21sinh−11)=π(2+sinh−11) ここで、sinh−11=ln(1+2) なので、 S=π(2+ln(1+2)) 問題13 (2):
y=logx なので、y′=x1 です。したがって、 S=2π∫1elogx1+(x1)2dx=2π∫1elogx1+x21dx=2π∫1exlogxx2+1dx 部分積分を使う。u=logx, dv=xx2+1dx. du=x1dx. v=∫xx2+1dx=x2+1−ln(x1+x2+1). 積分は難しいので、Wolfram Alphaなどで計算すると,
S=2π[1+x2logx−ln(1+1+x2)+lnx]1e. S=2π[1+e2−ln(1+1+e2)+1−(2⋅0−ln(1+2)+0)]. S=2π(1+e2−ln(1+1+e2)+1+ln(1+2))