初項が70、公差が-6である等差数列 $\{a_n\}$ について、以下の2つの問いに答えます。 (1) 第何項が初めて負の数になるか。 (2) 初項から第何項までの和が最大になるか。また、その和を求めよ。

代数学等差数列数列一般項
2025/8/6

1. 問題の内容

初項が70、公差が-6である等差数列 {an}\{a_n\} について、以下の2つの問いに答えます。
(1) 第何項が初めて負の数になるか。
(2) 初項から第何項までの和が最大になるか。また、その和を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
等差数列の一般項 ana_n は、初項 a1a_1 と公差 dd を用いて、an=a1+(n1)da_n = a_1 + (n-1)d と表されます。
この問題では、a1=70a_1 = 70, d=6d = -6 なので、
an=70+(n1)(6)=706n+6=766na_n = 70 + (n-1)(-6) = 70 - 6n + 6 = 76 - 6n となります。
an<0a_n < 0 となる nn を求めるには、766n<076 - 6n < 0 を解きます。
6n>766n > 76
n>766=383=1223n > \frac{76}{6} = \frac{38}{3} = 12\frac{2}{3}
nn は整数なので、n>1223n > 12\frac{2}{3} を満たす最小の整数は n=13n = 13 です。
したがって、第13項が初めて負の数になります。
(2)
等差数列の和 SnS_n は、Sn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n) で表されます。
SnS_n が最大になるのは、ana_n が初めて負の数になる直前までを足し合わせたときです。
つまり、an0a_n \ge 0 である最大の nn を求めます。
766n076 - 6n \ge 0
6n766n \le 76
n766=383=1223n \le \frac{76}{6} = \frac{38}{3} = 12\frac{2}{3}
nn は整数なので、n1223n \le 12\frac{2}{3} を満たす最大の整数は n=12n = 12 です。
したがって、初項から第12項までの和が最大になります。
a12=766(12)=7672=4a_{12} = 76 - 6(12) = 76 - 72 = 4
S12=122(70+4)=6(74)=444S_{12} = \frac{12}{2}(70 + 4) = 6(74) = 444

3. 最終的な答え

(1) 第13項
(2) 第12項まで、和は444

「代数学」の関連問題

$(x-1)x(x+1)$ を展開した結果を求めます。

多項式展開因数分解式の計算
2025/8/6

$f: \mathbb{Z} \to \mathbb{Z}$ を $f(x) = x^2$ で定義し、$T_1 = \{x \in \mathbb{Z} \mid x^2 > 8\}$ とする。 (1...

写像集合逆写像整数
2025/8/6

自然数 $m, n$ について、$4m + 7n = 60$ が成り立つとき、$m$ の取り得る値を全て求める問題です。

整数解一次不定方程式合同式
2025/8/6

問題は3つの小問から構成されています。それぞれ、切片と通る点が与えられた直線の式を求める問題です。 (1) 切片が2で、点(-4, 5)を通る直線の式を求めます。 (2) 切片が-5で、点(4, 1)...

一次関数直線の式傾き切片
2025/8/6

与えられた行列 $A = \begin{pmatrix} 3 & -1 & 0 \\ 2 & 0 & 0 \\ -2 & 1 & 1 \end{pmatrix}$ の固有値を求める問題です。

線形代数固有値行列特性方程式多項式
2025/8/6

ベクトル $a = \begin{bmatrix} 2 \\ 3 \\ 4 \end{bmatrix}$ と $b = \begin{bmatrix} 1 \\ -4 \\ 2 \end{bmatri...

ベクトル内積外積ノルム線形代数
2025/8/6

与えられた行列Aに対して、変換行列PとP^(-1)を求め、Aを対角化する問題です。ここでは、(3)の行列 $A = \begin{pmatrix} 3 & -1 & 0 \\ 2 & 0 & 0 \\...

線形代数行列固有値固有ベクトル対角化変換行列
2025/8/6

問題は2つの部分から構成されています。 (1) 複素数 $\alpha = p + qi$ (ここで $p, q$ は実数で $q > 0$) と $\alpha^2$ が互いに共役な複素数のとき、$...

複素数複素共役二次方程式三次方程式解の公式
2025/8/6

1次関数 $y = \frac{1}{3}x + 10$ のグラフの傾きを求める問題です。また、1次関数 $y=ax+b$ の変化の割合を求める問題があります。

一次関数傾き変化の割合
2025/8/6

一次関数 $y = 3x - 7$ において、$x$ の値が8増加するとき、$y$ の値はいくら増加するかを求める問題です。

一次関数傾き変化の割合
2025/8/6