(1) S(t)を求める
三角形ABCの面積は、ベクトルABとベクトルACの外積の大きさの半分で計算できます。
ベクトルAB = (0-2, 2-0, 0-0) = (-2, 2, 0)
ベクトルAC = (t-2, t-0, t-0) = (t-2, t, t)
ベクトルABとベクトルACの外積は
(−2,2,0)×(t−2,t,t)=(2t−0,0−(−2t),−2t−2(t−2))=(2t,2t,−4t+4) 外積の大きさは
(2t)2+(2t)2+(−4t+4)2=4t2+4t2+16t2−32t+16=24t2−32t+16 したがって、三角形ABCの面積S(t)は
S(t)=2124t2−32t+16=41(24t2−32t+16)=6t2−8t+4 S(t)=6(t2−34t)+4=6(t−32)2−6(94)+4=6(t−32)2−38+312=6(t−32)2+34 問題文より、S(t)=At2−Bt+Cなので、 AB2=(2−0)2+(0−2)2+(0−0)2=4+4+0=8 AC2=(2−t)2+(0−t)2+(0−t)2=4−4t+t2+t2+t2=3t2−4t+4 BC2=(0−t)2+(2−t)2+(0−t)2=t2+4−4t+t2+t2=3t2−4t+4 余弦定理より
AB2=AC2+BC2−2AC⋅BCcos∠ACB 8=3t2−4t+4+3t2−4t+4−2(3t2−4t+4)2cos∠ACB 8=6t2−8t+8−2(3t2−4t+4)cos∠ACB 0=6t2−8t−2(3t2−4t+4)cos∠ACB (6t2−8t)=−2(3t2−4t+4)cos∠ACB cos∠ACB=−2(3t2−4t+4)6t2−8t=−3t2−4t+43t2−4t S(t)2=41(∣AB∣2∣AC∣2−(AB⋅AC)2) AB=(−2,2,0),AC=(t−2,t,t) ∣AB∣2=8,∣AC∣2=3t2−4t+4 AB⋅AC=−2(t−2)+2t+0=−2t+4+2t=4 S(t)2=41(8(3t2−4t+4)−16)=41(24t2−32t+32−16)=41(24t2−32t+16) S(t)=6t2−8t+4 (2) S(t)が最小になるtの値を求める
S(t)=6t2−8t+4の最小値を求める。 f(t)=6t2−8t+4とおくと、これを最小化するtはf′(t)=0を満たす。 f′(t)=12t−8=0より、t=128=32 よって、S(t)が最小になるのは、t=32のときである。しかし、t=54が与えられているので、これを使います。 S(54)=6(54)2−8(54)+4=6(2516)−532+4=2596−25160+25100=2536=56 cos∠ACB=−3t2−4t+43t2−4tにt=54を代入する。 cos∠ACB=−3(2516)−4(54)+43(2516)−4(54)=−2548−2580+251002548−2580=−2568−2532=6832=178 ∠ACB=arccos(178)≈61.93 S(t)の最小値は、t=32のときであり、 S(32)=6(94)−8(32)+4=924−948+936=912=34=32=323 cos∠ACB=−3t2−4t+43t2−4tにt=32を代入する。 cos∠ACB=−3(94)−4(32)+43(94)−4(32)=−912−924+936912−924=−924−912=21 ∠ACB=arccos(21)=60∘ t=54のとき、∠ACB=arccos(178) S(t)=6t2−8t+4=6(t2−34t+94)−38+4=6(t−32)2+34 t=54のとき、S(54)=56