△ABCにおいて、$AB = 4$, $BC = 2\sqrt{5}$, $\angle ABC = 90^\circ$である。 円Oは点Bを通り、中心が半直線BC上にある。 (1) 円Oが直線ACに接するとき、△ABCのある点が直線AO上にある。BO:OCの比と、円Oの半径を求める。 (2) 円Oが直線ACと異なる2点で交わり、Aに近い点をP、もう一方をQとし、$AP=2$とする。AQの長さを求める。点Cが円Oの内部にあるか外部にあるかを判定し、円Oと直線BCとの交点のうちBと異なる点をDとしてCDの長さを求める。円Oの半径を求める。 (3) (1)の場合の点Oを$O_1$、(2)の場合の点Oを$O_2$とし、点P, Qを(2)と同様にとる。円$O_1$の周上に点Xをとり、△XACを作る。△XACの面積の最大値を求め、円$O_2$の周上に点Yをとり、△YPQを作る。△YPQの面積の最大値を求める。

幾何学三平方の定理直角三角形接線方べきの定理面積
2025/8/6

1. 問題の内容

△ABCにおいて、AB=4AB = 4, BC=25BC = 2\sqrt{5}, ABC=90\angle ABC = 90^\circである。
円Oは点Bを通り、中心が半直線BC上にある。
(1) 円Oが直線ACに接するとき、△ABCのある点が直線AO上にある。BO:OCの比と、円Oの半径を求める。
(2) 円Oが直線ACと異なる2点で交わり、Aに近い点をP、もう一方をQとし、AP=2AP=2とする。AQの長さを求める。点Cが円Oの内部にあるか外部にあるかを判定し、円Oと直線BCとの交点のうちBと異なる点をDとしてCDの長さを求める。円Oの半径を求める。
(3) (1)の場合の点OをO1O_1、(2)の場合の点OをO2O_2とし、点P, Qを(2)と同様にとる。円O1O_1の周上に点Xをとり、△XACを作る。△XACの面積の最大値を求め、円O2O_2の周上に点Yをとり、△YPQを作る。△YPQの面積の最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、ACの長さを求める。三平方の定理より、
AC2=AB2+BC2=42+(25)2=16+20=36AC^2 = AB^2 + BC^2 = 4^2 + (2\sqrt{5})^2 = 16 + 20 = 36
よって、AC=36=6AC = \sqrt{36} = 6
このとき、△ABCは直角三角形であり、円OがACに接するとき、△ABCの外心は直線AO上にある。
円Oの中心をOとすると、BOは円の半径なので、OB=rとおく。
また、OC = xとおくと、BC = 252\sqrt{5}より、x = 252\sqrt{5}-r
BO:OC = r : x = r : (252\sqrt{5}-r)
△ABCの外心をEとする。Eは斜辺ACの中点なので、AE = EC = 3。また、AE=BE=CEであり、△ABCの外接円の半径は3である。
△ABCの外心は、AO上にあるので、円OはACに接するとき、内心がAO上にある。
次に、△ABCの内接円の半径を求める。
内接円の半径をrとすると、
12r(4+25+6)=12425\frac{1}{2} \cdot r \cdot (4 + 2\sqrt{5} + 6) = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 2\sqrt{5}
r(10+25)=85r(10 + 2\sqrt{5}) = 8\sqrt{5}
r=8510+25=455+5=45(55)(5+5)(55)=20520255=20(51)20=51r = \frac{8\sqrt{5}}{10 + 2\sqrt{5}} = \frac{4\sqrt{5}}{5 + \sqrt{5}} = \frac{4\sqrt{5}(5 - \sqrt{5})}{(5+\sqrt{5})(5-\sqrt{5})} = \frac{20\sqrt{5} - 20}{25-5} = \frac{20(\sqrt{5} - 1)}{20} = \sqrt{5} - 1
円Oの中心がBから252\sqrt{5}離れた位置にあるとき、OがACに接する。
△OACは二等辺三角形になるので、OからACにおろした垂線は、ACを二等分する。
OCの長さを求めると、OC=25OB=25rOC = |2\sqrt{5} - OB| = |2\sqrt{5}-r|
直角三角形OAHにおいて(HはAC上の垂線の足), OA2=AH2+OH2=32+r2OA^2 = AH^2 + OH^2 = 3^2 + r^2.
したがって、OA=9+r2OA = \sqrt{9 + r^2}.
△AOCにおいて余弦定理を用いると、
AC2=AO2+OC22AOOCcos(AOC)AC^2 = AO^2 + OC^2 - 2 AO \cdot OC \cos(\angle AOC).
BO:OC = 1:1なので、OB=OCOB = OC.
OB=rOB = r, OC=25rOC = 2\sqrt{5} - r.
r=25rr = 2\sqrt{5} - r
2r=252r = 2\sqrt{5}
r=5r = \sqrt{5}
(2)
方べきの定理より、APAQ=AB2AP \cdot AQ = AB^2
2AQ=42=162 \cdot AQ = 4^2 = 16
AQ=8AQ = 8
AC=6AC = 6であり、AP=2AP = 2なので、CP=ACAP=62=4CP = AC - AP = 6 - 2 = 4
AQ=8AQ = 8なので、CQ=AQAC=86=2CQ = AQ - AC = 8 - 6 = 2
CPCQ=42=8CP \cdot CQ = 4 \cdot 2 = 8.
OB2=CDBCOB^2 = CD \cdot BC

3. 最終的な答え

ア:6
イ:外心
ウ:1
エ:1
オ:ルート5
カ:
キ:
ク:8
ケ:外部
コ:
サ:
シ:
タチ:
ツ:
テ:
トナ:
ニ:
ヌ:

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