次の不等式を証明し、等号が成り立つ場合を調べる問題です。 $11(x^2 + y^2) \geq (3x - y)^2$

代数学不等式証明平方完成
2025/8/6
## 問題8

1. 問題の内容

次の不等式を証明し、等号が成り立つ場合を調べる問題です。
11(x2+y2)(3xy)211(x^2 + y^2) \geq (3x - y)^2

2. 解き方の手順

まず、不等式の右辺を展開します。
(3xy)2=9x26xy+y2(3x - y)^2 = 9x^2 - 6xy + y^2
次に、与えられた不等式を変形します。
11x2+11y29x26xy+y211x^2 + 11y^2 \geq 9x^2 - 6xy + y^2
移項して整理すると、
2x2+6xy+10y202x^2 + 6xy + 10y^2 \geq 0
2で割ると、
x2+3xy+5y20x^2 + 3xy + 5y^2 \geq 0
さらに平方完成を行います。
(x+32y)2(32y)2+5y20(x + \frac{3}{2}y)^2 - (\frac{3}{2}y)^2 + 5y^2 \geq 0
(x+32y)294y2+5y20(x + \frac{3}{2}y)^2 - \frac{9}{4}y^2 + 5y^2 \geq 0
(x+32y)2+114y20(x + \frac{3}{2}y)^2 + \frac{11}{4}y^2 \geq 0
ここで、(x+32y)20(x + \frac{3}{2}y)^2 \geq 0 かつ 114y20\frac{11}{4}y^2 \geq 0 であるため、この不等式は常に成立します。
等号が成り立つのは、(x+32y)2=0(x + \frac{3}{2}y)^2 = 0 かつ 114y2=0\frac{11}{4}y^2 = 0 のときです。
114y2=0\frac{11}{4}y^2 = 0より、y=0y=0
x+32y=0x + \frac{3}{2}y = 0y=0y=0を代入すると、x=0x=0
したがって、等号が成り立つのは x=0x = 0 かつ y=0y = 0 のときです。

3. 最終的な答え

不等式 11(x2+y2)(3xy)211(x^2 + y^2) \geq (3x - y)^2 は常に成立します。
等号が成り立つのは x=0x = 0 かつ y=0y = 0 のときです。

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