円Oに内接する三角形ABCにおいて、AB=1, BC=3, ∠ABC=60°である。点Dは円Oの点Bを含まない弧AC上にある。 (1) 線分ACの長さを求める。 (2) AD:CD=1:2のとき、線分ADの長さと四角形ABCDの面積を求める。

幾何学三角形四角形余弦定理面積内接角度
2025/8/7

1. 問題の内容

円Oに内接する三角形ABCにおいて、AB=1, BC=3, ∠ABC=60°である。点Dは円Oの点Bを含まない弧AC上にある。
(1) 線分ACの長さを求める。
(2) AD:CD=1:2のとき、線分ADの長さと四角形ABCDの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 余弦定理を用いて線分ACの長さを求める。
AC2=AB2+BC22ABBCcosABCAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos{\angle ABC}
AC2=12+32213cos60AC^2 = 1^2 + 3^2 - 2 \cdot 1 \cdot 3 \cdot \cos{60^\circ}
AC2=1+9612AC^2 = 1 + 9 - 6 \cdot \frac{1}{2}
AC2=103=7AC^2 = 10 - 3 = 7
AC=7AC = \sqrt{7}
(2) 円に内接する四角形の性質より、ADC=180ABC=18060=120\angle ADC = 180^\circ - \angle ABC = 180^\circ - 60^\circ = 120^\circ
AD:CD=1:2より、AD=x, CD=2xとおく。
余弦定理を用いてACの長さを求める。
AC2=AD2+CD22ADCDcosADCAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos{\angle ADC}
(7)2=x2+(2x)22x2xcos120(\sqrt{7})^2 = x^2 + (2x)^2 - 2 \cdot x \cdot 2x \cdot \cos{120^\circ}
7=x2+4x24x2(12)7 = x^2 + 4x^2 - 4x^2 \cdot (-\frac{1}{2})
7=5x2+2x27 = 5x^2 + 2x^2
7=7x27 = 7x^2
x2=1x^2 = 1
x=1x = 1 (x>0より)
したがって、AD=1である。
四角形ABCDの面積は、三角形ABCと三角形ADCの面積の和である。
三角形ABCの面積は、12ABBCsinABC=1213sin60=3232=334\frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin{\angle ABC} = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot 3 \cdot \sin{60^\circ} = \frac{3}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{4}
三角形ADCの面積は、12ADCDsinADC=1212sin120=121232=32=234\frac{1}{2} \cdot AD \cdot CD \cdot \sin{\angle ADC} = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot 2 \cdot \sin{120^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot 2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{2\sqrt{3}}{4}
四角形ABCDの面積は、334+234=534\frac{3\sqrt{3}}{4} + \frac{2\sqrt{3}}{4} = \frac{5\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

(1) 7\sqrt{7}
(2) ADの長さは1であり、四角形ABCDの面積は 534\frac{5\sqrt{3}}{4} である。
回答:
(1) 7
(2) 1, 5, 3

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