平行四辺形ABCDにおいて、辺BCの中点をE、辺CDを3:2に内分する点をFとする。$\overrightarrow{AB} = \vec{a}$、$\overrightarrow{AD} = \vec{b}$、$\overrightarrow{AE} = \vec{u}$、$\overrightarrow{AF} = \vec{v}$とするとき、$\vec{a}$と$\vec{b}$を$\vec{u}$と$\vec{v}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル平行四辺形内分点ベクトルの分解
2025/8/9

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺BCの中点をE、辺CDを3:2に内分する点をFとする。AB=a\overrightarrow{AB} = \vec{a}AD=b\overrightarrow{AD} = \vec{b}AE=u\overrightarrow{AE} = \vec{u}AF=v\overrightarrow{AF} = \vec{v}とするとき、a\vec{a}b\vec{b}u\vec{u}v\vec{v}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、u\vec{u}v\vec{v}a\vec{a}b\vec{b}を用いて表す。
点Eは辺BCの中点なので、AE=AB+BE=AB+12BC\overrightarrow{AE} = \overrightarrow{AB} + \overrightarrow{BE} = \overrightarrow{AB} + \frac{1}{2}\overrightarrow{BC}
平行四辺形なので、BC=AD=b\overrightarrow{BC} = \overrightarrow{AD} = \vec{b}
よって、
u=a+12b\vec{u} = \vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}
点Fは辺CDを3:2に内分するので、AF=AD+DF\overrightarrow{AF} = \overrightarrow{AD} + \overrightarrow{DF}
DF=35DC\overrightarrow{DF} = \frac{3}{5}\overrightarrow{DC}
平行四辺形なので、DC=AB=a\overrightarrow{DC} = \overrightarrow{AB} = \vec{a}
よって、
v=b+35a\vec{v} = \vec{b} + \frac{3}{5}\vec{a}
次に、a\vec{a}b\vec{b}u\vec{u}v\vec{v}を用いて表す。
u=a+12b\vec{u} = \vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}より、
2u=2a+b2\vec{u} = 2\vec{a} + \vec{b}
v=35a+b\vec{v} = \frac{3}{5}\vec{a} + \vec{b}より、
b=v35a\vec{b} = \vec{v} - \frac{3}{5}\vec{a}
これを2u=2a+b2\vec{u} = 2\vec{a} + \vec{b}に代入すると、
2u=2a+v35a2\vec{u} = 2\vec{a} + \vec{v} - \frac{3}{5}\vec{a}
2uv=75a2\vec{u} - \vec{v} = \frac{7}{5}\vec{a}
a=57(2uv)\vec{a} = \frac{5}{7}(2\vec{u} - \vec{v})
a=107u57v\vec{a} = \frac{10}{7}\vec{u} - \frac{5}{7}\vec{v}
b=v35a\vec{b} = \vec{v} - \frac{3}{5}\vec{a}に代入すると、
b=v3557(2uv)\vec{b} = \vec{v} - \frac{3}{5} \cdot \frac{5}{7} (2\vec{u} - \vec{v})
b=v37(2uv)\vec{b} = \vec{v} - \frac{3}{7} (2\vec{u} - \vec{v})
b=v67u+37v\vec{b} = \vec{v} - \frac{6}{7}\vec{u} + \frac{3}{7}\vec{v}
b=67u+107v\vec{b} = -\frac{6}{7}\vec{u} + \frac{10}{7}\vec{v}

3. 最終的な答え

a=107u57v\vec{a} = \frac{10}{7}\vec{u} - \frac{5}{7}\vec{v}
b=67u+107v\vec{b} = -\frac{6}{7}\vec{u} + \frac{10}{7}\vec{v}

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