一辺の長さが $a$ の正四面体について、以下の量を $a$ を用いて表す。 (1) 高さ $h$ (2) 体積 $V$ (3) 2面のなす角 $\theta$ の余弦 $\cos \theta$ (4) 対辺の距離 $l$ (5) 外接球の半径 $R$ (6) 内接球の半径 $r$

幾何学正四面体体積高さ外接球内接球空間図形
2025/8/9

1. 問題の内容

一辺の長さが aa の正四面体について、以下の量を aa を用いて表す。
(1) 高さ hh
(2) 体積 VV
(3) 2面のなす角 θ\theta の余弦 cosθ\cos \theta
(4) 対辺の距離 ll
(5) 外接球の半径 RR
(6) 内接球の半径 rr

2. 解き方の手順

(1) 高さ hh を求める。正四面体の頂点から底面に下ろした垂線の足は、底面の正三角形の重心に一致する。底面の正三角形の高さは 32a\frac{\sqrt{3}}{2}a であり、重心までの距離は高さの 23\frac{2}{3} なので、2332a=33a\frac{2}{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}a = \frac{\sqrt{3}}{3}a となる。ピタゴラスの定理より、
h2+(33a)2=a2h^2 + (\frac{\sqrt{3}}{3}a)^2 = a^2
h2+39a2=a2h^2 + \frac{3}{9}a^2 = a^2
h2=69a2=23a2h^2 = \frac{6}{9}a^2 = \frac{2}{3}a^2
h=63ah = \frac{\sqrt{6}}{3}a
(2) 体積 VV を求める。底面積は 34a2\frac{\sqrt{3}}{4}a^2 であり、高さは 63a\frac{\sqrt{6}}{3}a なので、体積は
V=1334a263a=1836a3=3236a3=212a3V = \frac{1}{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{4}a^2 \cdot \frac{\sqrt{6}}{3}a = \frac{\sqrt{18}}{36}a^3 = \frac{3\sqrt{2}}{36}a^3 = \frac{\sqrt{2}}{12}a^3
(3) 2面のなす角 θ\theta の余弦 cosθ\cos \theta を求める。2つの面が共有する辺の中点から、それぞれの面上の、その辺と垂直な線を引き、そのなす角を θ\theta とする。それらの線分と、正四面体の高さ hh は、正三角形の一つの頂点から底面の重心までの距離の2倍となる。その二等辺三角形の頂角がなす角θ\theta
cosθ=12a32a=13=33=13\cos \theta = \frac{\frac{1}{2}a}{\frac{\sqrt{3}}{2} a} = \frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{3} = \frac{1}{3}
(4) 対辺の距離 ll を求める。正四面体の対辺は互いに垂直で、その距離は正四面体の高さに等しい。
l=al = a
(5) 外接球の半径 RR を求める。正四面体の外接球の中心は、頂点から底面までの距離を xx とすると、4R2=3a24R^2=3a^2
R=64aR = \frac{\sqrt{6}}{4}a
(6) 内接球の半径 rr を求める。内接球の中心から各面に垂線を引くと、正四面体は4つの合同な四面体に分割される。それぞれの四面体の体積は V/4V/4 であり、底面積は 34a2\frac{\sqrt{3}}{4}a^2 なので、高さは rr となる。
V4=1334a2r\frac{V}{4} = \frac{1}{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{4}a^2 \cdot r
248a3=312a2r\frac{\sqrt{2}}{48}a^3 = \frac{\sqrt{3}}{12}a^2 r
r=248123a=243a=612ar = \frac{\sqrt{2}}{48} \cdot \frac{12}{\sqrt{3}}a = \frac{\sqrt{2}}{4\sqrt{3} } a = \frac{\sqrt{6}}{12}a

3. 最終的な答え

(1) h=63ah = \frac{\sqrt{6}}{3}a
(2) V=212a3V = \frac{\sqrt{2}}{12}a^3
(3) cosθ=13\cos \theta = \frac{1}{3}
(4) l=al = a
(5) R=64aR = \frac{\sqrt{6}}{4}a
(6) r=612ar = \frac{\sqrt{6}}{12}a

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