半径 $r$ cm の半球があり、中心を $O$ とする。半球の切り口の円周上に $\angle AOB = 90^\circ$ となるように点 $A, B$ をとる。また、半球の表面上に $\angle AOC = \angle BOC = 90^\circ$ となる点 $C$ をとる。半球を点 $A, O, C$ を通る平面と点 $B, O, C$ を通る平面の2つの平面で切ったとき、点 $A, B, C$ を含む立体の体積 $V$ を求める。

幾何学体積半球三角錐空間図形
2025/8/9

1. 問題の内容

半径 rr cm の半球があり、中心を OO とする。半球の切り口の円周上に AOB=90\angle AOB = 90^\circ となるように点 A,BA, B をとる。また、半球の表面上に AOC=BOC=90\angle AOC = \angle BOC = 90^\circ となる点 CC をとる。半球を点 A,O,CA, O, C を通る平面と点 B,O,CB, O, C を通る平面の2つの平面で切ったとき、点 A,B,CA, B, C を含む立体の体積 VV を求める。

2. 解き方の手順

立体 VV は、底面が直角二等辺三角形 OABOAB で、高さが OC=rOC = r である三角錐2つを合わせたものであると考えられる。
AOB=AOC=BOC=90\angle AOB = \angle AOC = \angle BOC = 90^\circ であるから、立体 VV は、直角三角形 OABOAB, OACOAC, OBCOBC を底面とする3つの三角錐に分割することができる。
これらの3つの三角錐は互いに合同である。
底面を OABOAB とする三角錐の体積は、
13×(底面積)×(高さ)=13×(12×r×r)×r=16r3 \frac{1}{3} \times (\text{底面積}) \times (\text{高さ}) = \frac{1}{3} \times \left( \frac{1}{2} \times r \times r \right) \times r = \frac{1}{6} r^3
したがって、立体 VV の体積は、この三角錐の体積の2倍である。
V=2×16r3=13r3 V = 2 \times \frac{1}{6} r^3 = \frac{1}{3} r^3
別の解き方として、OA,OB,OCOA, OB, OC が互いに直交しているので、この立体は直方体の 18\frac{1}{8} の体積に相当すると考えられる。
したがって、
V=18×(2r)×(2r)×(2r)=18r3×2×2×2=r3/8 V = \frac{1}{8} \times (2r) \times (2r) \times (2r) = \frac{1}{8} r^3 \times 2 \times 2 \times 2 = r^3/8
16r3×3=12r3 \frac{1}{6} r^3 \times 3 = \frac{1}{2} r^3
この立体は、3つの平面(AOC, BOC, AOB)で区切られた部分であり、直方体ではない。
半球の半径をrrとすると、直角二等辺三角形OABOABの面積は12r2\frac{1}{2}r^2である。
この三角形を底面とし、CCを頂点とする三角錐の体積は、13×12r2×r=16r3\frac{1}{3}\times \frac{1}{2}r^2\times r = \frac{1}{6}r^3となる。

3. 最終的な答え

立体 VV の体積は 16r3\frac{1}{6}r^3 立方センチメートルである。
V=16r3V = \frac{1}{6}r^3

「幾何学」の関連問題

図に示された3つの座標平面において、それぞれ直線 $l$ と直線 $m$ の交点の座標を求める問題です。

座標平面交点グラフ
2025/8/9

2つの直線 $y = \frac{1}{2}x + 9$ と $y = -2x + 4$ があります。直線①と②がx軸と交わる点をそれぞれA、Bとし、直線①と②の交点をCとします。以下の問いに答えてく...

直線交点三角形の面積座標平面連立方程式図形
2025/8/9

直角三角形ABCにおいて、以下の問題に答えなさい。 (1) $\tan A = \frac{1}{3}$, $BC = 3\text{ cm}$のとき、$\tan B$の値を求めなさい。 (2) $\...

三角比直角三角形tancossin三平方の定理面積
2025/8/9

直線 $y=x+b$ が、2点 $A(2, 1)$ と $B(-1, 4)$ を結んだ線分 $AB$ 上の点を通るとき、定数 $b$ のとる値の範囲を求める。

直線線分座標平面範囲
2025/8/9

3点 $A(-1, -1, -1)$, $B(1, 2, 3)$, $C(x, y, 1)$ が一直線上にあるとき、$x, y$ の値を求めよ。

ベクトル空間ベクトル一直線連立方程式
2025/8/9

四面体 $ABCD$ に関して、次の等式を満たす点 $P$ がどのような位置にあるかを求める問題です。 $\overrightarrow{AP} + 2\overrightarrow{BP} - 7\...

ベクトル四面体内分点
2025/8/9

一辺の長さが1の正四面体OABCにおいて、辺OA, OB, OCの中点をそれぞれP, Q, Rとする。△PQRの重心をGとするとき、$\overrightarrow{OA} = \vec{a}$, $...

ベクトル空間ベクトル重心内分点正四面体ベクトルの大きさ
2025/8/9

直角三角形ABCにおいて、$∠C = 90°$、$AB = 10a$、$BC = 6a$とする。辺BCのCの側への延長上に、$CA = CD$となる点Dをとる。辺ABの中点をEとし、点Bから直線ADに...

直角三角形相似三平方の定理角度面積
2025/8/9

領域 $D = \{(x,y) | x^2 + y^2 \le 9, y \ge -x\}$ を図示し、縦線集合、横線集合、またはそれらの和の形で表す。

領域図示不等式縦線集合横線集合
2025/8/9

4点A(4, 1, 3), B(3, 0, 2), C(-3, 0, 14), D(7, -5, -6) が与えられている。ベクトル $\overrightarrow{AB}$ とベクトル $\ove...

ベクトル空間ベクトル内積垂直大きさ
2025/8/9