放物線 $y = x^2$ と直線 $y = a(x-1)$ が異なる2点P, Qで交わっているとき、以下の問いに答える。 (1) $a$ のとりうる値の範囲を求めよ。 (2) $a$ の値が(1)の範囲で変化するとき、線分PQの中点の軌跡を求めよ。

代数学二次関数放物線直線交点判別式解と係数の関係軌跡
2025/8/7

1. 問題の内容

放物線 y=x2y = x^2 と直線 y=a(x1)y = a(x-1) が異なる2点P, Qで交わっているとき、以下の問いに答える。
(1) aa のとりうる値の範囲を求めよ。
(2) aa の値が(1)の範囲で変化するとき、線分PQの中点の軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=x2y = x^2 と直線 y=a(x1)y = a(x-1) の交点の xx 座標は、
x2=a(x1)x^2 = a(x-1)
x2ax+a=0x^2 - ax + a = 0
の解である。
異なる2点で交わる条件は、判別式 D>0D > 0 であるから、
D=(a)24(1)(a)=a24a>0D = (-a)^2 - 4(1)(a) = a^2 - 4a > 0
a(a4)>0a(a-4) > 0
よって、a<0a < 0 または a>4a > 4
(2) x2ax+a=0x^2 - ax + a = 0 の2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より、
α+β=a\alpha + \beta = a
線分PQの中点の xx 座標を XX とすると、
X=α+β2=a2X = \frac{\alpha + \beta}{2} = \frac{a}{2}
よって、a=2Xa = 2X
線分PQの中点の yy 座標を YY とすると、中点は直線 y=a(x1)y = a(x-1) 上にあるので、
Y=a(X1)=2X(X1)=2X22XY = a(X-1) = 2X(X-1) = 2X^2 - 2X
また、(1)の結果より、a<0a < 0 または a>4a > 4 であるから、
2X<02X < 0 または 2X>42X > 4
X<0X < 0 または X>2X > 2
よって、線分PQの中点の軌跡は、y=2x22xy = 2x^2 - 2x (x<0,x>2x < 0, x > 2)

3. 最終的な答え

(1) a<0a < 0 または a>4a > 4
(2) y=2x22xy = 2x^2 - 2x (x<0,x>2x < 0, x > 2)