$m$ を実数とする。$xy$ 平面上の2直線 $mx - y = 0$ (1) と $x + my - 2m - 2 = 0$ (2) について、以下の問いに答える。 (1) (1),(2) は $m$ の値にかかわらず、それぞれ定点 A, B を通る。A, B の座標を求めよ。 (2) (1),(2) は直交することを示せ。 (3) (1),(2) の交点の軌跡を求めよ。

幾何学直線直交軌跡
2025/8/7

1. 問題の内容

mm を実数とする。xyxy 平面上の2直線 mxy=0mx - y = 0 (1) と x+my2m2=0x + my - 2m - 2 = 0 (2) について、以下の問いに答える。
(1) (1),(2) は mm の値にかかわらず、それぞれ定点 A, B を通る。A, B の座標を求めよ。
(2) (1),(2) は直交することを示せ。
(3) (1),(2) の交点の軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
直線 (1) mxy=0mx - y = 0 は、mm について整理すると m(x)y=0m(x) - y = 0 となる。これが任意の mm について成り立つためには、x=0x = 0 かつ y=0y = 0 でなければならない。
したがって、定点 A の座標は (0,0)(0, 0) である。
直線 (2) x+my2m2=0x + my - 2m - 2 = 0 は、mm について整理すると m(y2)+(x2)=0m(y - 2) + (x - 2) = 0 となる。これが任意の mm について成り立つためには、y2=0y - 2 = 0 かつ x2=0x - 2 = 0 でなければならない。
したがって、x=2x = 2 かつ y=2y = 2 となり、定点 B の座標は (2,2)(2, 2) である。
(2)
直線 (1) の傾きは mm である。
直線 (2) を yy について解くと my=x+2m+2my = -x + 2m + 2 となる。 m0m \neq 0 のとき、y=1mx+2+2my = -\frac{1}{m}x + 2 + \frac{2}{m} となり、直線 (2) の傾きは 1m-\frac{1}{m} である。
2直線 (1) と (2) の傾きの積は m(1m)=1m \cdot (-\frac{1}{m}) = -1 となるので、2直線は直交する。
m=0m=0のとき、(1)はy=0y=0、(2)はx=2x=2となり、直交する。
(3)
2直線 (1) と (2) の交点の座標を (X,Y)(X, Y) とする。
(1) より mXY=0mX - Y = 0 なので、m=YXm = \frac{Y}{X}X0X \neq 0)。
(2) より X+mY2m2=0X + mY - 2m - 2 = 0 である。
m=YXm = \frac{Y}{X} を (2) に代入すると、X+YXY2YX2=0X + \frac{Y}{X}Y - 2\frac{Y}{X} - 2 = 0 となる。
両辺に XX を掛けて整理すると、X2+Y22Y2X=0X^2 + Y^2 - 2Y - 2X = 0 となる。
X22X+Y22Y=0X^2 - 2X + Y^2 - 2Y = 0
(X1)2+(Y1)2=2(X - 1)^2 + (Y - 1)^2 = 2
これは、中心 (1,1)(1, 1), 半径 2\sqrt{2} の円を表す。
ただし、X=0X = 0 のとき、Y=0Y = 0 となる。このとき、m=YXm = \frac{Y}{X} は定義できない。
X=0,Y=0X = 0, Y = 0x+my2m2=0x + my - 2m - 2 = 0 に代入すると、0+02m2=00 + 0 - 2m - 2 = 0 となり、m=1m = -1 となるので、交点 (0,0)(0, 0) は除かれる。
X0X \ne 0のとき
mXY=0mX-Y=0よりY=mXY=mX
これをX+mY2m2=0X+mY-2m-2=0に代入すると
X+m(mX)2m2=0X+m(mX)-2m-2=0
X2=m(2mX)X-2=m(2-mX)
X=2X=2のときm=0m=0、このときY=0Y=0
X2X\ne2のときm=X22X2m=\frac{X-2}{2-X^2}
X0X\ne0より、Y=mX=X(X2)2X2Y=mX=\frac{X(X-2)}{2-X^2}
したがって、X=2X=2,Y=0Y=0のときも円の方程式を満たさない

3. 最終的な答え

(1) A: (0,0)(0, 0), B: (2,2)(2, 2)
(2) 2直線は直交する
(3) (x1)2+(y1)2=2(x - 1)^2 + (y - 1)^2 = 2。ただし、点 (0,0)(0,0) を除く。

「幾何学」の関連問題

直角二等辺三角形ABCにおいて、$AC = 8cm$ であり、ACの中点Oを中心に時計回りに60°回転移動させたとき、線分OBが動いてできる図形の面積を求める。

図形回転移動直角二等辺三角形扇形面積ピタゴラスの定理
2025/8/7

(1) 図に含まれる長方形の総数を求める。 (2) 正十角形 ABCDEFGHIJ の3つの頂点を結んで三角形を作る。 (ア) できる三角形の総数を求める。 (イ) 正十角形と1辺だけ...

組み合わせ長方形正多角形三角形
2025/8/7

6.(1) 一辺が6cmの正三角形を、底辺を軸として回転させた立体の体積を求める。円周率は $\pi$ とする。 7.(1) 高さ8cm、底面の半径12cm、母線10cmの円錐を、頂点と底面の円の中心...

体積円錐正三角形回転体
2025/8/7

与えられた円錐を頂点と底面の円の中心を通る平面で切断した立体の体積、表面積、および側面のおうぎ形の中心角の大きさを求める問題です。

体積表面積円錐扇形三次元図形
2025/8/7

(1) 半径12cm、中心角210°のおうぎ形の弧の長さと面積を求める。 (2) 図のおうぎ形と半円を組み合わせた図形の周りの長さと面積を求める。 (3) 正四面体の展開図について、以下の問いに答える...

おうぎ形面積弧の長さ正四面体展開図空間図形
2025/8/7

座標平面上に点 $A(4, -\frac{4}{3})$ と $B(m, n)$ がある。ただし、$m, n$ は正の実数。$\vec{OA}$ と $\vec{OB}$ のなす角は $45^\cir...

ベクトル面積直線の方程式内積
2025/8/7

## 1. 問題の内容

体積投影図円柱半球正四角錐
2025/8/7

座標平面上に点Aと点Bが与えられています。点Aと点Bの座標をそれぞれ求めます。

座標平面座標点の座標
2025/8/7

座標空間に3点A(4,0,0), B(0,4,0), C(0,0,4)が与えられている。 (1) 線分BCの中点と原点Oの距離、および三角形ABCの面積を求める。 (2) 原点Oから平面ABCに下ろし...

空間ベクトル平面の方程式面積座標空間
2025/8/7

グラフ上に点Aと点Bがプロットされています。点Aと点Bの間の距離を求めます。

距離座標グラフ2点間の距離
2025/8/7