座標空間に3点A(4,0,0), B(0,4,0), C(0,0,4)が与えられている。 (1) 線分BCの中点と原点Oの距離、および三角形ABCの面積を求める。 (2) 原点Oから平面ABCに下ろした垂線の長さを求める。 (3) 球面 $x^2+y^2+z^2=8$ と平面ABCが交わってできる円をDとする。点X(p,q,r)がD上を動くとき、円Dの半径、q+rとqrをpを用いて表し、pの取りうる範囲、三角形PQR(P(p,0,0), Q(0,q,0), R(0,0,r))の面積Sをpで表し、Sの最小値を求める。

幾何学空間ベクトル平面の方程式面積座標空間
2025/8/7

1. 問題の内容

座標空間に3点A(4,0,0), B(0,4,0), C(0,0,4)が与えられている。
(1) 線分BCの中点と原点Oの距離、および三角形ABCの面積を求める。
(2) 原点Oから平面ABCに下ろした垂線の長さを求める。
(3) 球面 x2+y2+z2=8x^2+y^2+z^2=8 と平面ABCが交わってできる円をDとする。点X(p,q,r)がD上を動くとき、円Dの半径、q+rとqrをpを用いて表し、pの取りうる範囲、三角形PQR(P(p,0,0), Q(0,q,0), R(0,0,r))の面積Sをpで表し、Sの最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
線分BCの中点をMとすると、M(0, 2, 2)である。
OMの距離は 02+22+22=8=22\sqrt{0^2+2^2+2^2}=\sqrt{8}=2\sqrt{2}
AB=(4,4,0),AC=(4,0,4)\overrightarrow{AB} = (-4, 4, 0), \overrightarrow{AC} = (-4, 0, 4)
ABC\triangle ABCの面積は 12AB×AC=12(16,16,16)=12162+162+162=123162=12163=83\frac{1}{2}|\overrightarrow{AB} \times \overrightarrow{AC}| = \frac{1}{2}|(16, 16, 16)| = \frac{1}{2}\sqrt{16^2+16^2+16^2} = \frac{1}{2}\sqrt{3*16^2} = \frac{1}{2}*16\sqrt{3} = 8\sqrt{3}
(2)
平面ABCの方程式は x4+y4+z4=1\frac{x}{4}+\frac{y}{4}+\frac{z}{4}=1 より x+y+z=4x+y+z=4
原点から平面ABCへの距離は 0+0+0412+12+12=43=433\frac{|0+0+0-4|}{\sqrt{1^2+1^2+1^2}}=\frac{4}{\sqrt{3}}=\frac{4\sqrt{3}}{3}
(3)
(i) 円Dの中心は、原点Oから平面ABCに下ろした垂線の足なので、平面ABCの方程式はx+y+z=4x+y+z=4より、その足は直線x=y=zx=y=zと平面x+y+z=4x+y+z=4の交点なので、(4/3, 4/3, 4/3)。中心をHとすると、OHの長さは43/34\sqrt{3}/3。球面x2+y2+z2=8x^2+y^2+z^2=8の半径は8=22\sqrt{8}=2\sqrt{2}
円Dの半径は(22)2(433)2=81639=8163=24163=83=223=263\sqrt{(2\sqrt{2})^2-(\frac{4\sqrt{3}}{3})^2}=\sqrt{8-\frac{16*3}{9}}=\sqrt{8-\frac{16}{3}}=\sqrt{\frac{24-16}{3}}=\sqrt{\frac{8}{3}}=\frac{2\sqrt{2}}{\sqrt{3}}=\frac{2\sqrt{6}}{3}
(ii)
平面ABCの方程式はx+y+z=4x+y+z=4。点X(p,q,r)は平面ABC上にあるので、p+q+r=4p+q+r=4。よって、q+r=4pq+r=4-p
また、点X(p,q,r)は球面x2+y2+z2=8x^2+y^2+z^2=8上にあるので、p2+q2+r2=8p^2+q^2+r^2=8
(q+r)2=q2+r2+2qr(q+r)^2 = q^2+r^2+2qr より、q2+r2=(q+r)22qrq^2+r^2 = (q+r)^2 - 2qr
p2+(q+r)22qr=8p^2+(q+r)^2-2qr=8
p2+(4p)22qr=8p^2+(4-p)^2-2qr=8
p2+168p+p22qr=8p^2+16-8p+p^2-2qr=8
2p28p+8=2qr2p^2-8p+8=2qr
qr=p24p+4=(p2)2qr=p^2-4p+4 = (p-2)^2
(iii)
qとrはt2(4p)t+(p2)2=0t^2 - (4-p)t + (p-2)^2 = 0 の2解である。
実数解を持つので、判別式D≧0
D=(4p)24(p2)20D=(4-p)^2 - 4(p-2)^2 \geq 0
168p+p24(p24p+4)016-8p+p^2-4(p^2-4p+4)\geq 0
168p+p24p2+16p16016-8p+p^2-4p^2+16p-16\geq 0
3p2+8p0-3p^2+8p\geq 0
3p28p03p^2-8p\leq 0
p(3p8)0p(3p-8)\leq 0
0p830\leq p \leq \frac{8}{3}
(iv)
PQ=(p,q,0),PR=(p,0,r)\overrightarrow{PQ} = (-p, q, 0), \overrightarrow{PR} = (-p, 0, r)
PQR=12PQ×PR=12(qr,pr,pq)=12q2r2+p2r2+p2q2\triangle PQR = \frac{1}{2}|\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR}| = \frac{1}{2}|(qr, pr, pq)| = \frac{1}{2}\sqrt{q^2r^2+p^2r^2+p^2q^2}
S=12(p2)4+p2r2+p2q2S=\frac{1}{2}\sqrt{(p-2)^4+p^2r^2+p^2q^2}
q+r=4pq+r=4-p より (q+r)2=q2+2qr+r2=(4p)2(q+r)^2=q^2+2qr+r^2=(4-p)^2
q2+r2=(4p)22(p2)2=168p+p22(p24p+4)=168p+p22p2+8p8=p2+8q^2+r^2=(4-p)^2-2(p-2)^2 = 16-8p+p^2-2(p^2-4p+4)=16-8p+p^2-2p^2+8p-8 = -p^2+8
S=12(p2)4+p2(p2+8)=12p48p3+24p232p+16p4+8p2=128p3+32p232p+16=2p3+8p28p+4=2(p1)32(p1)+4S = \frac{1}{2}\sqrt{(p-2)^4 + p^2(-p^2+8)} = \frac{1}{2}\sqrt{p^4-8p^3+24p^2-32p+16-p^4+8p^2} = \frac{1}{2}\sqrt{-8p^3+32p^2-32p+16} = \sqrt{-2p^3+8p^2-8p+4} = \sqrt{-2(p-1)^3 - 2(p-1) + 4}
S=2p3+8p28p+4S=\sqrt{-2p^3+8p^2-8p+4}
S=122p3+8p28p+4(6p2+16p8)=0S' = \frac{1}{2\sqrt{-2p^3+8p^2-8p+4}}(-6p^2+16p-8) = 0 の時極値
3p28p+4=03p^2-8p+4=0
(3p2)(p2)=0(3p-2)(p-2)=0
p=2,2/3p=2, 2/3
p=2/3p=2/3のときS=2(2/3)3+8(2/3)28(2/3)+4=2(8/27)+8(4/9)16/3+4=16/27+32/916/3+4=16/27+96/27144/27+108/27=4427=21133=2339S = \sqrt{-2(2/3)^3+8(2/3)^2-8(2/3)+4} = \sqrt{-2(8/27)+8(4/9)-16/3+4} = \sqrt{-16/27+32/9-16/3+4} = \sqrt{-16/27+96/27-144/27+108/27} = \sqrt{\frac{44}{27}} = \frac{2\sqrt{11}}{3\sqrt{3}} = \frac{2\sqrt{33}}{9}
p=2p=2のとき、S=2(8)+8(4)8(2)+4=16+3216+4=4=2S = \sqrt{-2(8)+8(4)-8(2)+4} = \sqrt{-16+32-16+4} = \sqrt{4}=2
S=2p3+8p28p+4S = \sqrt{-2p^3+8p^2-8p+4}
p=1p=1のとき、S=2+88+4=2+4=2S= \sqrt{-2+8-8+4} = \sqrt{-2+4} = \sqrt{2}
p=2/3p = 2/3S=23391.27<2S = \frac{2\sqrt{33}}{9} \approx 1.27 < 2 より最小値は233/92\sqrt{33}/9

3. 最終的な答え

ア:2
イ:√2
ウ:8
エ:√3
オ:4
カ:√3
キ:3
ク:2
ケ:√6
コ:3
サ:4
シ:2
ス:0
セ:8
ソ:3
タチ:-2
ツ:8
テ:8
ト:4
ナ:2
ニヌ:33
ネ:9

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