一辺の長さが6である正四面体ABCDにおいて、辺AB上に $AP:PB = 2:1$ となる点P、辺BC上に $BQ:QC = 2:1$ となる点Q、辺CD上に $CR:RD = 1:1$ となる点Rをとる。点P, Q, Rを通る平面が辺ADと交わる点をSとする。また、直線PQと直線ACの交点をTとする。このとき、線分CTの長さと線分ASの長さを求めよ。

幾何学空間図形ベクトル正四面体線分の長さ平面
2025/8/7

1. 問題の内容

一辺の長さが6である正四面体ABCDにおいて、辺AB上に AP:PB=2:1AP:PB = 2:1 となる点P、辺BC上に BQ:QC=2:1BQ:QC = 2:1 となる点Q、辺CD上に CR:RD=1:1CR:RD = 1:1 となる点Rをとる。点P, Q, Rを通る平面が辺ADと交わる点をSとする。また、直線PQと直線ACの交点をTとする。このとき、線分CTの長さと線分ASの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) CTの長さを求める。
まず、点P, Qの座標を設定する。点Aを原点とし、AB=b,AC=c\vec{AB} = \vec{b}, \vec{AC} = \vec{c} とすると、
AP=23b\vec{AP} = \frac{2}{3} \vec{b}
AQ=AB+BQ=b+23BC=b+23(cb)=13b+23c\vec{AQ} = \vec{AB} + \vec{BQ} = \vec{b} + \frac{2}{3}\vec{BC} = \vec{b} + \frac{2}{3}(\vec{c} - \vec{b}) = \frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{3} \vec{c}
直線PQ上の点をXとすると、
AX=(1t)AP+tAQ=(1t)23b+t(13b+23c)=(23t3)b+2t3c\vec{AX} = (1 - t) \vec{AP} + t \vec{AQ} = (1 - t) \frac{2}{3} \vec{b} + t (\frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{3} \vec{c}) = (\frac{2}{3} - \frac{t}{3}) \vec{b} + \frac{2t}{3} \vec{c}
点Tは直線PQと直線ACの交点なので、点Tは直線AC上にあり、AT=kc\vec{AT} = k \vec{c} と表せる。
よって、23t3=0\frac{2}{3} - \frac{t}{3} = 0 より t=2t=2
AT=2(2)3c=43c\vec{AT} = \frac{2(2)}{3} \vec{c} = \frac{4}{3} \vec{c}
したがって、CT=ATAC=43ACAC=13AC=13(6)=2CT = AT - AC = \frac{4}{3} AC - AC = \frac{1}{3} AC = \frac{1}{3} (6) = 2
(2) ASの長さを求める。
AR=AC+CR=c+12CD=c+12(ADAC)=12c+12d\vec{AR} = \vec{AC} + \vec{CR} = \vec{c} + \frac{1}{2} \vec{CD} = \vec{c} + \frac{1}{2}(\vec{AD} - \vec{AC}) = \frac{1}{2} \vec{c} + \frac{1}{2} \vec{d}
点Sは平面PQR上にあるので、AS=xAP+yAQ+zAR\vec{AS} = x\vec{AP} + y\vec{AQ} + z\vec{AR}, x+y+z=1x+y+z=1 と表せる。
AS=x(23b)+y(13b+23c)+z(12c+12d)=(23x+13y)b+(23y+12z)c+12zd\vec{AS} = x (\frac{2}{3} \vec{b}) + y (\frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{3} \vec{c}) + z (\frac{1}{2} \vec{c} + \frac{1}{2} \vec{d}) = (\frac{2}{3} x + \frac{1}{3} y) \vec{b} + (\frac{2}{3} y + \frac{1}{2} z) \vec{c} + \frac{1}{2} z \vec{d}
AS=kd\vec{AS} = k \vec{d} と表せるので、23x+13y=0\frac{2}{3} x + \frac{1}{3} y = 0 及び 23y+12z=0\frac{2}{3} y + \frac{1}{2} z = 0
2x+y=0,4y+3z=0,x+y+z=12x+y = 0, 4y+3z = 0, x+y+z=1
y=2x,z=43y=83xy = -2x, z = -\frac{4}{3}y = \frac{8}{3} x
x2x+83x=1x-2x+\frac{8}{3}x = 1
53x=1\frac{5}{3}x = 1
x=35x = \frac{3}{5}
z=8335=85z = \frac{8}{3} \cdot \frac{3}{5} = \frac{8}{5}
AS=12zd=12(85)d=45d\vec{AS} = \frac{1}{2} z \vec{d} = \frac{1}{2} (\frac{8}{5}) \vec{d} = \frac{4}{5} \vec{d}
したがって、AS=45AD=45(6)=245AS = \frac{4}{5} AD = \frac{4}{5} (6) = \frac{24}{5}

3. 最終的な答え

(1) CT = 2
(2) AS = 245\frac{24}{5}

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