台形ABCDにおいて、AD//BCであり、対角線の交点をEとする。対角線BD上にDE=BFとなる点Fを取り、点Fを通りACに平行な直線を引いて辺BCとの交点をGとする。 (1) AD=GBであることを証明する。 (2) DとGを結び、AD=3cm, BC=7cmのとき、三角形DBGの面積が台形ABCDの面積の何倍かを求める。

幾何学台形平行線相似面積証明
2025/8/7

1. 問題の内容

台形ABCDにおいて、AD//BCであり、対角線の交点をEとする。対角線BD上にDE=BFとなる点Fを取り、点Fを通りACに平行な直線を引いて辺BCとの交点をGとする。
(1) AD=GBであることを証明する。
(2) DとGを結び、AD=3cm, BC=7cmのとき、三角形DBGの面積が台形ABCDの面積の何倍かを求める。

2. 解き方の手順

(1) AD=GBの証明
* BDE\triangle BDEDBG\triangle DBGにおいて、
DE=BFDE=BF (仮定)
BDE=DBG\angle BDE = \angle DBG (錯角、AD//BCより)
FGFGはACに平行なので、DFE=DEC\angle DFE = \angle DEC
よって、DFE=BGC\angle DFE = \angle BGC (錯角、FG//AC)
BGC=FBE\angle BGC = \angle FBE (対頂角)
DEC=EBG\angle DEC = \angle EBG
したがって、BDEDBG\triangle BDE \cong \triangle DBGである。
FG//ACFG // ACより、四角形AFGC四角形AFGCは平行四辺形である。
したがって、AD=FGAD = FGである。
AC//FGAC // FGより、DFEBGF\triangle DFE \sim \triangle BGF
したがって、DE/BD=BG/BCDE / BD = BG / BC
BDE=DBG\triangle BDE = \triangle DBGより、FG=ACFG = AC
したがって、AD=GBAD = GBである。
(2) DBG\triangle DBGの面積が台形ABCDの面積の何倍かの計算
* 台形ABCDの面積をSとする。AD=3,BC=7AD=3, BC=7である。
S=12(AD+BC)h=12(3+7)h=5hS = \frac{1}{2} (AD + BC) h = \frac{1}{2} (3+7) h = 5h (hは台形の高さ)
DBG\triangle DBGにおいて、底辺をBGとすると、BG=AD=3。高さは台形の高さhに等しい。
DBG=12BGh=123h=32h\triangle DBG = \frac{1}{2} BG \cdot h = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot h = \frac{3}{2} h
DBGS=32h5h=310\frac{\triangle DBG}{S} = \frac{\frac{3}{2} h}{5h} = \frac{3}{10}
したがって、DBG\triangle DBGの面積は台形ABCDの面積の310\frac{3}{10}倍である。

3. 最終的な答え

(1) AD=GBであることの証明:上記参照。
(2) 310\frac{3}{10}

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