図形を直線 $l$ を軸として1回転させてできる立体の体積と表面積を求めます。ただし、円周率は $\pi$ とします。図形は、半径6cmの半円と、底辺8cm、高さ6cmの直角三角形を組み合わせたものです。

幾何学体積表面積回転体半球円錐円周率
2025/8/7

1. 問題の内容

図形を直線 ll を軸として1回転させてできる立体の体積と表面積を求めます。ただし、円周率は π\pi とします。図形は、半径6cmの半円と、底辺8cm、高さ6cmの直角三角形を組み合わせたものです。

2. 解き方の手順

(1) 体積
回転体は、半径6cmの半球と、底面半径8cm、高さ6cmの円錐を組み合わせたものになります。
* 半球の体積:
球の体積は V=43πr3V = \frac{4}{3}\pi r^3 なので、半球の体積は
V半球=1243πr3=23πr3V_{半球} = \frac{1}{2} \cdot \frac{4}{3}\pi r^3 = \frac{2}{3}\pi r^3
r=6r = 6 を代入すると、
V半球=23π(6)3=23π(216)=144πV_{半球} = \frac{2}{3}\pi (6)^3 = \frac{2}{3}\pi (216) = 144\pi
* 円錐の体積:
円錐の体積は V=13πr2hV = \frac{1}{3}\pi r^2 h
r=8r = 8, h=6h = 6 を代入すると、
V円錐=13π(8)2(6)=13π(64)(6)=128πV_{円錐} = \frac{1}{3}\pi (8)^2 (6) = \frac{1}{3}\pi (64)(6) = 128\pi
したがって、立体の体積は
V全体=V半球+V円錐=144π+128π=272πV_{全体} = V_{半球} + V_{円錐} = 144\pi + 128\pi = 272\pi
(2) 表面積
回転体の表面は、半球の曲面と、円錐の側面になります。
* 半球の曲面:
球の表面積は A=4πr2A = 4\pi r^2 なので、半球の曲面は
A半球=124πr2=2πr2A_{半球} = \frac{1}{2} \cdot 4\pi r^2 = 2\pi r^2
r=6r = 6 を代入すると、
A半球=2π(6)2=2π(36)=72πA_{半球} = 2\pi (6)^2 = 2\pi (36) = 72\pi
* 円錐の側面:
円錐の側面積は A=πrlA = \pi r lrrは底面半径、llは母線)
r=8r = 8, l=10l = 10 を代入すると、
A円錐=π(8)(10)=80πA_{円錐} = \pi (8)(10) = 80\pi
したがって、立体の表面積は
A全体=A半球+A円錐=72π+80π=152πA_{全体} = A_{半球} + A_{円錐} = 72\pi + 80\pi = 152\pi

3. 最終的な答え

(1) 体積:272π272\pi cm3^3
(2) 表面積:152π152\pi cm2^2

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