問題は、与えられた命題の真偽を調べ、さらにその逆、対偶、裏の命題を述べ、それぞれの真偽を調べることです。具体的には、以下の2つの命題について行います。 (1) $|x|=2 \implies x^2=4$ (2) $p^2=pq \implies p=q$

代数学命題真偽対偶絶対値因数分解
2025/8/7

1. 問題の内容

問題は、与えられた命題の真偽を調べ、さらにその逆、対偶、裏の命題を述べ、それぞれの真偽を調べることです。具体的には、以下の2つの命題について行います。
(1) x=2    x2=4|x|=2 \implies x^2=4
(2) p2=pq    p=qp^2=pq \implies p=q

2. 解き方の手順

(1) x=2    x2=4|x|=2 \implies x^2=4
* 元の命題: x=2    x2=4|x|=2 \implies x^2=4
x=2|x|=2 のとき、x=2x = 2 または x=2x = -2 です。どちらの場合も、x2=4x^2 = 4 となるので、元の命題は真です。
* 逆: x2=4    x=2x^2=4 \implies |x|=2
x2=4x^2=4 のとき、x=2x=2 または x=2x=-2 です。どちらの場合も、x=2|x|=2 となるので、逆の命題は真です。
* 対偶: x24    x2x^2 \neq 4 \implies |x| \neq 2
x24x^2 \neq 4 ならば、x2x \neq 2 かつ x2x \neq -2 です。したがって、x2|x| \neq 2 となるので、対偶は真です。(対偶は元の命題が真なので真であることは明らかです。)
* 裏: x2    x24|x| \neq 2 \implies x^2 \neq 4
x2|x| \neq 2 のとき、x2x \neq 2 かつ x2x \neq -2 です。例えば、x=3x=3 のとき x=32|x|=3 \neq 2 ですが、x2=94x^2 = 9 \neq 4 となり、これは成立します。別の例として、x=0x=0のとき、x=02|x| = 0 \neq 2ですが、x2=04x^2 = 0 \neq 4 となり、これも成立します。しかし、x=3x = -3のとき、x=32|x| = 3 \neq 2ですが、x2=94x^2 = 9 \neq 4 となり、これも成立します。これは真です。
(2) p2=pq    p=qp^2=pq \implies p=q
* 元の命題: p2=pq    p=qp^2=pq \implies p=q
p2=pqp^2 = pqp2pq=0p^2 - pq = 0 と変形できます。これを因数分解すると p(pq)=0p(p-q) = 0 となります。したがって、p=0p=0 または p=qp=q です。p=0p=0のとき、p=qp=qとは限りません。例えば、p=0,q=1p=0, q=1 とすると、p2=0p^2 = 0, pq=0pq = 0 となり、p2=pqp^2 = pq は成り立ちますが、p=qp=q は成り立ちません。したがって、元の命題は偽です。
* 逆: p=q    p2=pqp=q \implies p^2=pq
p=qp=q のとき、p2=pp=pq=pqp^2 = p \cdot p = p \cdot q = pq となるので、逆の命題は真です。
* 対偶: pq    p2pqp \neq q \implies p^2 \neq pq
元の命題が偽なので、対偶も偽です。
(または、pqp \neq q のとき、p=0p=0 であれば p2=pq=0p^2 = pq = 0 となる可能性があります。)
* 裏: p2pq    pqp^2 \neq pq \implies p \neq q
逆が真なので、裏は偽です。
(または、p2pqp^2 \neq pqのとき、p=qp=qとなる場合があるのかを考える.p(pq)0p(p-q) \neq 0を仮定する。このとき、p0p \neq 0かつpqp \neq qである。したがって、pqp \neq qなので、真である。)

3. 最終的な答え

(1) x=2    x2=4|x|=2 \implies x^2=4
* 元の命題: 真
* 逆: 真
* 対偶: 真
* 裏: 真
(2) p2=pq    p=qp^2=pq \implies p=q
* 元の命題: 偽
* 逆: 真
* 対偶: 偽
* 裏: 偽

「代数学」の関連問題

ある整数を求めます。その整数と8の和は正の数になり、その整数と6の和は負の数になります。

不等式整数解の範囲
2025/8/10

$3^{100}$ は何桁の整数か、また $0.3^{100}$ を小数で表示したとき、小数第何位に初めて0でない数字が現れるかを求める問題です。ただし、$\log_{10}3 = 0.4771$ と...

対数指数桁数小数
2025/8/10

与えられた各多項式の積を展開したときに、指定された次数の項の係数を求める問題です。今回は(1)と(3)と(5)を解きます。 (1) $(x^2+5x-2)(x^2-3x-1)$ の $x^3$ の項の...

多項式展開係数
2025/8/10

与えられた多項式の積を展開した際に、指定された次数の項の係数を求める問題です。ここでは、(3) $(x^2+5x+1)(2x^2-4x+1)$ の展開における $x^2$ の係数と、(5) $(3-5...

多項式展開係数
2025/8/10

与えられた5つの多項式の積を展開したとき、指定された次数の項の係数を求める問題です。今回は、(1), (3), (5)について解答します。 (1) $(x^2 + 5x - 2)(x^2 - 3x -...

多項式展開係数
2025/8/10

ある放物線を$x$軸方向に1、$y$軸方向に-2だけ平行移動したところ、$y = -2x^2 + 3x - 1$になった。元の放物線の方程式を求めよ。

放物線平行移動二次関数方程式
2025/8/10

$x > 0$, $y > 0$ のとき、$\frac{2y}{3x} + \frac{3x}{2y} + 1$ の最小値を求め、そのときの $y$ を $x$ で表す。

不等式相加相乗平均最小値文字式
2025/8/10

$2^{\log_8 27}$ の値を計算する問題です。

対数指数底の変換公式
2025/8/10

多項式 $A = 3x - 4 + 5x^2$ と $B = 2 - 4x + x^2$ が与えられたとき、$2A - 3B$ を計算します。

多項式式の計算展開
2025/8/10

多項式 $A = -1 + 4x - 3x^2$ と $B = 2x - 8 + 4x^2$ が与えられています。このとき、$A - 2B$ を計算します。

多項式代数計算式の計算
2025/8/10