問題(11)を解きます。
* 円の中心をOとし、円周上の3点をA, B, Cとします。
∠BAC=15∘ ∠BOC=84∘ 求めたい角度は ∠BCA=x です。 * 円周角の定理より、中心角 ∠BOC は円周角 ∠BAC の2倍なので、 ∠BOC=2×∠BAC が成り立つはずですが、問題の図では成り立っていません。 円周角と中心角の関係を考慮し、円周角を適切に設定する必要があります。
* ∠BAC は、∠BOC の同じ弧BCに対する円周角ではないので、注意が必要です。 * ∠BOC=84∘ より、弧BCに対する円周角は 84∘/2=42∘ です。 この円周角を ∠BDC とします。(Dは弧BC上のAとは異なる点) * 四角形ABDCは円に内接するので、対角の和は180°です。
∠BAC+∠BDC=180∘ であるはずですが、 15∘+42∘=57∘=180∘ であるので、この円周角は ∠BCA とは別の点である必要があります。 * 円周角の定理より、弧BAに対する円周角は一定です。
∠BCA=∠BEA (Eは弧BA上のC, Dとは異なる点) * ∠BCA を x とおくと、∠BAC=15∘, ∠BOC=84∘ という条件からx を求める必要があります。 * ∠BOA=2×∠BCA=2x * ∠COA=360∘−∠BOC−∠BOA=360∘−84∘−2x=276∘−2x * ∠COA に対する円周角は ∠CBA であり、∠CBA=21∠COA * したがって ∠CBA=21(276∘−2x)=138∘−x * 三角形ABCの内角の和は 180∘ であるので、 ∠BAC+∠CBA+∠BCA=180∘ 15∘+(138∘−x)+x=180∘ 153∘=180∘ この関係式からは x を求めることができません。 * 別の解き方を試します。
∠BOC=84∘, ∠BAC=15∘, ∠BCA=x ∠OBA=∠OAB=y, ∠OBC=∠OCB=z とします。 ∠ABC+∠BCA+∠CAB=180∘ (y+z)+x+15∘=180∘ x+y+z=165∘ ∠BOC=84∘ より、 2y+2z=360∘−84∘=276∘ y+z=138∘ x=165∘−(y+z)=165∘−138∘=27∘