1辺の長さが1の正五角形ABCDEにおいて、$\vec{AB} = \vec{a}$、$\vec{AE} = \vec{b}$ とする。$\cos 36^\circ = \frac{\sqrt{5}+1}{4}$ であるとき、$\vec{CE}$ を $\vec{a}$ と $\vec{b}$ を用いて表す。

幾何学ベクトル正五角形内積余弦定理
2025/8/8

1. 問題の内容

1辺の長さが1の正五角形ABCDEにおいて、AB=a\vec{AB} = \vec{a}AE=b\vec{AE} = \vec{b} とする。cos36=5+14\cos 36^\circ = \frac{\sqrt{5}+1}{4} であるとき、CE\vec{CE}a\vec{a}b\vec{b} を用いて表す。

2. 解き方の手順

まず、CE\vec{CE}AE\vec{AE}AC\vec{AC} を用いて表す。
CE=AEAC=bAC\vec{CE} = \vec{AE} - \vec{AC} = \vec{b} - \vec{AC}
次に、AC\vec{AC}a\vec{a}b\vec{b} を用いて表す。
AC=AB+BC=a+BC\vec{AC} = \vec{AB} + \vec{BC} = \vec{a} + \vec{BC}
BC\vec{BC} は、正五角形の辺である。したがって、BC\vec{BC} の長さは1である。また、ABC=108\angle ABC = 108^\circ である。
ここで、BC=ka+lb\vec{BC} = k \vec{a} + l \vec{b} と表すことを考える。正五角形の対称性から、BC\vec{BC}a\vec{a}b\vec{b} の線形結合で表せる。
正五角形の1つの内角は108°であり、頂点Aにおける角度は36°が2つで72°であることから、BAC=BCA=36\angle BAC = \angle BCA = 36^\circ となる。
三角形ABCにおいて、余弦定理より、AC2=AB2+BC22ABBCcos108AC^2 = AB^2 + BC^2 - 2AB \cdot BC \cdot \cos 108^\circ
AC=xAC = xとすると、x2=1+12cos108x^2 = 1 + 1 - 2 \cos 108^\circcos108=cos72=514\cos 108^\circ = - \cos 72^\circ = - \frac{\sqrt{5}-1}{4}より、x2=2+2(514)=2+512=4+512=3+52x^2 = 2 + 2(\frac{\sqrt{5}-1}{4}) = 2 + \frac{\sqrt{5}-1}{2} = \frac{4+\sqrt{5}-1}{2} = \frac{3+\sqrt{5}}{2}
x=3+52=1+52x = \sqrt{\frac{3+\sqrt{5}}{2}} = \frac{1+\sqrt{5}}{2}
AC\vec{AC} の大きさは1+52\frac{1+\sqrt{5}}{2}である。BC=AE\vec{BC} = \vec{AE}であり、A=36\angle A = 36^\circと、BAC=36\angle BAC = 36^\circから、BCBCAEAEは平行ではない。
AC=a+BC\vec{AC} = \vec{a}+\vec{BC}より、CE=b(a+BC)\vec{CE} = \vec{b} - (\vec{a}+\vec{BC})
CD\vec{CD} = BA\vec{BA} = -a\vec{a}
DE\vec{DE} = BC\vec{BC}
BC=ka+lb\vec{BC} = k\vec{a}+l\vec{b}とおくと、AC\vec{AC} = AB\vec{AB} + BC\vec{BC} = a\vec{a} + DE\vec{DE}
よって、CE\vec{CE} = -a\vec{a} - b\vec{b}

3. 最終的な答え

CE=ab\vec{CE} = -\vec{a} - \vec{b}

「幾何学」の関連問題

それぞれの図において、三角形ABCの面積を求めます。

三角形面積座標平面面積の公式
2025/8/8

図に示された直線 $l$ と直線 $m$ の式が与えられている。それぞれの図において、三角形ABCの面積を求めよ。 (1) 直線 $l: y = x + 2$ と直線 $m: y = -3x + 6$...

図形面積直線座標
2025/8/8

次の図において、三角形ABCの面積を求めなさい。 (1) 直線l: $y = x + 2$、直線m: $y = -3x + 6$。Aの座標は(1, 3)、Bは直線lのy切片、Cは直線mのx切片である。...

三角形の面積座標平面直線の方程式y切片x切片点と直線の距離
2025/8/8

## 1. 問題の内容

三角形の面積座標平面直線の方程式図形
2025/8/8

$ \begin{cases} y = \frac{1}{2}x + 1 \\ y = -2x + 11 \end{cases} $ を解く。 $\frac{1...

平面図形座標平面直線三角形の面積
2025/8/8

平行四辺形ABCDを対角線BDで折り返したとき、点Aが点Eに移る。辺BCと辺EDの交点をFとする。このとき、EF = CFとなることを証明する。

幾何学平行四辺形証明折り返し二等辺三角形合同
2025/8/8

四角形ABCDは平行四辺形であり、CDの延長線上にCD = DEとなる点Eをとる。線分EBとADの交点をFとするとき、AF = FDとなることを証明する。

平行四辺形合同証明線分
2025/8/8

三角形ABCにおいて、$AB = AC$であるとき、$\angle B$と$\angle C$の二等分線の交点をPとする。このとき、三角形PBCが二等辺三角形であることを証明する。

三角形二等辺三角形角度証明
2025/8/8

問題は3つあり、それぞれ図に示された直線lとmの式が与えられています。これらの直線とx軸で囲まれた三角形ABCの面積を求める必要があります。

面積直線三角形座標
2025/8/8

図において、三角形ABDと三角形ACEがともに正三角形であるとき、線分DCと線分BEの長さが等しいこと($DC = BE$)を証明する。

三角形合同正三角形図形証明
2025/8/8