ある反復運動について、負荷を $x$ とすると、1回あたりの効果は $10+x$、反復可能回数は $40-2x$ で表される。反復運動全体の効果は、1回あたりの効果と反復可能回数の積で求められる。 (1) 負荷が10のとき、反復運動全体の効果を求める。 (2) 反復運動全体で最大の効果を与える負荷 $x$ を求める。 (3) 1回あたりの効果が $15+3x$ の場合、最大の効果を求める。ただし、反復可能回数は変わらないとする。

代数学二次関数最大値平方完成数式
2025/8/8

1. 問題の内容

ある反復運動について、負荷を xx とすると、1回あたりの効果は 10+x10+x、反復可能回数は 402x40-2x で表される。反復運動全体の効果は、1回あたりの効果と反復可能回数の積で求められる。
(1) 負荷が10のとき、反復運動全体の効果を求める。
(2) 反復運動全体で最大の効果を与える負荷 xx を求める。
(3) 1回あたりの効果が 15+3x15+3x の場合、最大の効果を求める。ただし、反復可能回数は変わらないとする。

2. 解き方の手順

(1) 負荷が10のとき、つまり x=10x=10 のときの反復運動全体の効果を計算する。
1回あたりの効果は 10+x=10+10=2010 + x = 10 + 10 = 20
反復可能回数は 402x=402(10)=4020=2040 - 2x = 40 - 2(10) = 40 - 20 = 20
反復運動全体の効果は 20×20=40020 \times 20 = 400
(2) 反復運動全体の効果 yyxx の関数として表す。
y=(10+x)(402x)=40020x+40x2x2=2x2+20x+400y = (10+x)(40-2x) = 400 - 20x + 40x - 2x^2 = -2x^2 + 20x + 400
yy を最大にする xx を求めるために、平方完成を行う。
y=2(x210x)+400=2(x210x+2525)+400=2((x5)225)+400=2(x5)2+50+400=2(x5)2+450y = -2(x^2 - 10x) + 400 = -2(x^2 - 10x + 25 - 25) + 400 = -2((x-5)^2 - 25) + 400 = -2(x-5)^2 + 50 + 400 = -2(x-5)^2 + 450
yy が最大になるのは x=5x=5 のとき。
(3) 1回あたりの効果が 15+3x15+3x の場合の全体の効果 zz を求める。反復可能回数は 402x40-2x のままなので、
z=(15+3x)(402x)=60030x+120x6x2=6x2+90x+600z = (15+3x)(40-2x) = 600 - 30x + 120x - 6x^2 = -6x^2 + 90x + 600
zz を最大にする xx を求めるために、平方完成を行う。
z=6(x215x)+600=6(x215x+22542254)+600=6((x152)22254)+600=6(x152)2+6752+600=6(x152)2+675+12002=6(x152)2+18752z = -6(x^2 - 15x) + 600 = -6(x^2 - 15x + \frac{225}{4} - \frac{225}{4}) + 600 = -6((x-\frac{15}{2})^2 - \frac{225}{4}) + 600 = -6(x-\frac{15}{2})^2 + \frac{675}{2} + 600 = -6(x-\frac{15}{2})^2 + \frac{675+1200}{2} = -6(x-\frac{15}{2})^2 + \frac{1875}{2}
x=152=7.5x = \frac{15}{2} = 7.5 のとき zz は最大値 18752=937.5\frac{1875}{2} = 937.5 をとる。

3. 最終的な答え

(1) 400
(2) 5
(3) 937.5

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