問題は2つあります。 (1) 道路標識の7%の勾配について、水平距離100mに対して7mの割合で高くなる坂があるとき、坂の傾斜角$\angle DCP$の大きさを表す不等式$n^\circ < \angle DCP < n^\circ + 1^\circ$を満たす整数$n$を求める。また、$\angle DCP$のおおよその値を求める。 (2) 電柱の影が坂に沿って伸びている状況で、$BC=7$m, $CD=4$m, $\angle APB = 45^\circ$のとき、$BE$と$DE$の長さを求め、電柱の高さ$AB$を小数第2位で四捨五入して求める。

幾何学三角比勾配角度直角三角形近似
2025/8/9

1. 問題の内容

問題は2つあります。
(1) 道路標識の7%の勾配について、水平距離100mに対して7mの割合で高くなる坂があるとき、坂の傾斜角DCP\angle DCPの大きさを表す不等式n<DCP<n+1n^\circ < \angle DCP < n^\circ + 1^\circを満たす整数nnを求める。また、DCP\angle DCPのおおよその値を求める。
(2) 電柱の影が坂に沿って伸びている状況で、BC=7BC=7m, CD=4CD=4m, APB=45\angle APB = 45^\circのとき、BEBEDEDEの長さを求め、電柱の高さABABを小数第2位で四捨五入して求める。

2. 解き方の手順

(1)
7%の勾配は、tan(DCP)=7100=0.07\tan(\angle DCP) = \frac{7}{100} = 0.07 で表される。
arctan(0.07)\arctan(0.07)を計算する。電卓や計算機を使うと、arctan(0.07)4.004\arctan(0.07) \approx 4.004^\circとなる。
したがって、n<DCP<n+1n^\circ < \angle DCP < n^\circ + 1^\circ を満たす nn は 4 である。
DCP\angle DCP のおおよその値は 44^\circである。
(2)
APB=45\angle APB = 45^\circ より、ABP\triangle ABP は直角二等辺三角形であるから、AB=BPAB = BPである。
BC=7BC = 7m, CD=4CD = 4m なので、BD=BC+CD=7+4=11BD = BC + CD = 7 + 4 = 11m である。
BP=BE+EPBP = BE + EP である。DEP\triangle DEP は直角三角形である。
DE=ABAE=ABBDcos(B)DE = AB - AE = AB - BD \cos(\angle B) となる。
ABP\triangle ABPで,AB=BPAB=BPなので,BAP=45\angle BAP = 45^\circ
BE=BCcos(B)BE = BC \cos(\angle B)となる
まず、tanB=0.07tan\angle B = 0.07より,cosB0.9975\cos \angle B \approx 0.9975なので
BE=7×cos(B)7×0.99756.98257BE = 7 \times \cos(\angle B) \approx 7 \times 0.9975 \approx 6.9825 \approx 7である.
DCP\angle DCP はほぼ4度なので、DECDsin(4)DE \approx CD \sin(4^\circ)
DE=CDsin(DCP)=4sin(DCP)4×0.07=0.28DE = CD \sin(\angle DCP) = 4 \sin(\angle DCP) \approx 4 \times 0.07 = 0.28
よって、DE=0.28DE = 0.28 m
AB=BE+DE=7+47100=7+0.28=7.28AB = BE + DE = 7+4*\frac{7}{100} = 7+0.28 = 7.28
したがって、AB=7.28mAB = 7.28 m

3. 最終的な答え

(1)
nn の値は 4 である。
DCP\angle DCP の大きさは、ちょうど 44^\circ であるとする。
(2)
BE=7BE = 7 m
DE=0.28DE = 0.28 m
電柱の高さは、小数第2位で四捨五入すると 7.37.3 mであることがわかる。

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