一辺の長さが1の正六角形ABCDEFがあり、その中心をOとする。線分OCを2:1に内分する点をP、線分OEを1:2に内分する点をQとし、三角形APQの重心をGとする。$AB = \vec{a}, AF = \vec{b}$とおくとき、$\vec{OP}, \vec{OQ}, \vec{AP}, \vec{AQ}, \vec{AG}$を$\vec{a}, \vec{b}$を用いて表す問題。

幾何学ベクトル正六角形重心内分点
2025/8/9

1. 問題の内容

一辺の長さが1の正六角形ABCDEFがあり、その中心をOとする。線分OCを2:1に内分する点をP、線分OEを1:2に内分する点をQとし、三角形APQの重心をGとする。AB=a,AF=bAB = \vec{a}, AF = \vec{b}とおくとき、OP,OQ,AP,AQ,AG\vec{OP}, \vec{OQ}, \vec{AP}, \vec{AQ}, \vec{AG}a,b\vec{a}, \vec{b}を用いて表す問題。

2. 解き方の手順

(1) OP\vec{OP}を求める。
OC=AB+BC=a+bOC = AB + BC = \vec{a} + \vec{b}
OP=23OC=23(a+b)=23a+23b\vec{OP} = \frac{2}{3}\vec{OC} = \frac{2}{3}(\vec{a} + \vec{b}) = \frac{2}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
よってOP=23a\vec{OP} = \frac{2}{3}\vec{a}
(2) OQ\vec{OQ}を求める。
OQ=13OE\vec{OQ} = \frac{1}{3}\vec{OE}
OE=AF=bOE = AF = \vec{b}より
OQ=13b\vec{OQ} = \frac{1}{3}\vec{b}
(3) AP\vec{AP}を求める。
AP=AO+OP=(a+b)+23(a+b)=13a13b\vec{AP} = \vec{AO} + \vec{OP} = -(\vec{a} + \vec{b}) + \frac{2}{3}(\vec{a} + \vec{b}) = -\frac{1}{3}\vec{a} - \frac{1}{3}\vec{b}
(4) AQ\vec{AQ}を求める。
AQ=AO+OQ=(a+b)+13b=a23b\vec{AQ} = \vec{AO} + \vec{OQ} = -(\vec{a} + \vec{b}) + \frac{1}{3}\vec{b} = -\vec{a} - \frac{2}{3}\vec{b}
よって
AQ=a23b\vec{AQ} = -\vec{a} - \frac{2}{3}\vec{b}
(5) AG\vec{AG}を求める。
AG=AA+AP+AQ3=013a13ba23b3=43ab3=49a13b\vec{AG} = \frac{\vec{AA} + \vec{AP} + \vec{AQ}}{3} = \frac{\vec{0} - \frac{1}{3}\vec{a} - \frac{1}{3}\vec{b} -\vec{a} - \frac{2}{3}\vec{b}}{3} = \frac{-\frac{4}{3}\vec{a} - \vec{b}}{3} = -\frac{4}{9}\vec{a} - \frac{1}{3}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=23a\vec{OP} = \frac{2}{3} \vec{a}
OQ=13b\vec{OQ} = \frac{1}{3} \vec{b}
AP=13a13b\vec{AP} = -\frac{1}{3} \vec{a} - \frac{1}{3} \vec{b}
AQ=a23b\vec{AQ} = -\vec{a} - \frac{2}{3} \vec{b}
AG=49a13b\vec{AG} = -\frac{4}{9} \vec{a} - \frac{1}{3} \vec{b}
したがって、
ア = 2, イ = 3, ウ = 1, エ = 3, オ = -1, カ = 3, キ = -2, ク = 3, ケ = -4, コ = 9, サ = -1, シ = 3

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