与えられた集合に対して、共通部分($A \cap B$)と和集合($A \cup B$)を求めたり、条件を満たす自然数の個数を求めたり、集合の要素の個数を求める問題です。具体的には、 (1) 与えられた集合A, Bに対して、$A \cap B$ と $A \cup B$ を求める問題(4問)。 (2) 2桁の自然数の中で、与えられた条件を満たす数の個数を求める問題(2問)。 (3) 全体集合とその部分集合の情報から、指定された集合の要素の個数を求める問題(4問)。

離散数学集合集合演算要素数共通部分和集合
2025/8/9

1. 問題の内容

与えられた集合に対して、共通部分(ABA \cap B)と和集合(ABA \cup B)を求めたり、条件を満たす自然数の個数を求めたり、集合の要素の個数を求める問題です。具体的には、
(1) 与えられた集合A, Bに対して、ABA \cap BABA \cup B を求める問題(4問)。
(2) 2桁の自然数の中で、与えられた条件を満たす数の個数を求める問題(2問)。
(3) 全体集合とその部分集合の情報から、指定された集合の要素の個数を求める問題(4問)。

2. 解き方の手順

(1) 集合 AABB が与えられているとき、
* ABA \cap B (AかつB) は、AABB の両方に含まれる要素の集合です。
* ABA \cup B (AまたはB) は、AA に含まれるか、BB に含まれるか、または両方に含まれる要素の集合です。
(2) 2桁の自然数について、
* 2桁の自然数は10から99までの整数です。
* 4で割り切れない数を求めるには、まず2桁の自然数の中に4で割り切れる数がいくつあるかを調べ、全体の数から引きます。
* 2桁の自然数の個数は、99 - 10 + 1 = 90 個です。
(3) 集合の要素の個数に関する問題について、
* n(U)n(U) は全体集合 UU の要素の個数を表します。
* n(A)n(A) は集合 AA の要素の個数を表します。
* n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) が成り立ちます。
* n(AB)=n(A)n(AB)n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B) が成り立ちます。

3. 最終的な答え

以下に、各問題の答えを示します。

1. (1) $A \cap B = \{1, 3\}$, $A \cup B = \{1, 2, 3, 5, 7\}$

(2) AB={4}A \cap B = \{4\}, AB={2,3,4,5,6,8,11}A \cup B = \{2, 3, 4, 5, 6, 8, 11\}
(3) A={1,2,3,6,9,18},B={1,3,9,27}A = \{1, 2, 3, 6, 9, 18\}, B = \{1, 3, 9, 27\}, AB={1,3,9}A \cap B = \{1, 3, 9\}, AB={1,2,3,6,9,18,27}A \cup B = \{1, 2, 3, 6, 9, 18, 27\}
(4) A={1,3,5,7,9,11,13},B={1,4,7,10,13}A = \{1, 3, 5, 7, 9, 11, 13\}, B = \{1, 4, 7, 10, 13\}, AB={1,7,13}A \cap B = \{1, 7, 13\}, AB={1,3,4,5,7,9,10,11,13}A \cup B = \{1, 3, 4, 5, 7, 9, 10, 11, 13\}

2. (1) 68個

(2) 解答に必要な情報が不足しています。

3. (1) $n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)$ より、$70 = n(A) + 40 - 15$ なので、$n(A) = 45$

(2) n(AB)=n(A)n(AB)=4515=30n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B) = 45 - 15 = 30
(3) n(A)=n(U)n(A)=10045=55n(\overline{A}) = n(U) - n(A) = 100 - 45 = 55
(4) n(B)=n(U)n(B)=10040=60n(\overline{B}) = n(U) - n(B) = 100 - 40 = 60

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