問題1:100以下の自然数のうち、(1) 4の倍数または6の倍数である数、(2) 4の倍数でも6の倍数でもない数、(3) 4の倍数であるが6の倍数ではない数を求める。 問題2:(1) 360の正の約数の個数を求める。(2) $(a+b)(x+y+z)$ を展開したときの項の個数を求める。 問題3:4桁の自然数のうち、各桁の数字がすべて異なるものの個数を求める。 問題4:大人2人、子供5人が1列に並ぶとき、(1) 大人2人が隣り合う並び方、(2) 両端に子供がくる並び方を求める。 問題5:先生2人と生徒6人が円形のテーブルに向かって座るとき、(1) 座り方全部の場合の数、(2) 先生2人が隣り合う座り方、(3) 先生2人が向かい合う座り方を求める。 問題6:5個の数字1,2,3,4,5を用いて作られる3桁の整数は何個あるか。ただし、同じ数字を繰り返し用いてもよい。 問題7:A組の生徒10人、B組の生徒5人の計15人から6人の委員を選ぶとき、(1) A組4人、B組2人を選ぶ選び方、(2) 少なくとも1人はB組から選ぶ選び方を求める。 問題8:9人の生徒を(1) 4人、3人、2人の3組、(2) 3人、3人、3人の3組、(3) 5人、2人、2人の3組に分ける方法を求める。 問題9:coffeeという語の6文字すべてを並べてできる順列のうち、2つのfが隣り合わないものの総数を求める。 問題10:赤球、青球、黄球、白球の4個を円状に並べる並べ方の総数について、栄さんが $\frac{4!}{4}$ 通りと考えた理由を答える。

離散数学場合の数組み合わせ順列約数円順列
2025/8/10

1. 問題の内容

問題1:100以下の自然数のうち、(1) 4の倍数または6の倍数である数、(2) 4の倍数でも6の倍数でもない数、(3) 4の倍数であるが6の倍数ではない数を求める。
問題2:(1) 360の正の約数の個数を求める。(2) (a+b)(x+y+z)(a+b)(x+y+z) を展開したときの項の個数を求める。
問題3:4桁の自然数のうち、各桁の数字がすべて異なるものの個数を求める。
問題4:大人2人、子供5人が1列に並ぶとき、(1) 大人2人が隣り合う並び方、(2) 両端に子供がくる並び方を求める。
問題5:先生2人と生徒6人が円形のテーブルに向かって座るとき、(1) 座り方全部の場合の数、(2) 先生2人が隣り合う座り方、(3) 先生2人が向かい合う座り方を求める。
問題6:5個の数字1,2,3,4,5を用いて作られる3桁の整数は何個あるか。ただし、同じ数字を繰り返し用いてもよい。
問題7:A組の生徒10人、B組の生徒5人の計15人から6人の委員を選ぶとき、(1) A組4人、B組2人を選ぶ選び方、(2) 少なくとも1人はB組から選ぶ選び方を求める。
問題8:9人の生徒を(1) 4人、3人、2人の3組、(2) 3人、3人、3人の3組、(3) 5人、2人、2人の3組に分ける方法を求める。
問題9:coffeeという語の6文字すべてを並べてできる順列のうち、2つのfが隣り合わないものの総数を求める。
問題10:赤球、青球、黄球、白球の4個を円状に並べる並べ方の総数について、栄さんが 4!4\frac{4!}{4} 通りと考えた理由を答える。

2. 解き方の手順

問題1:
(1) 4の倍数の個数、6の倍数の個数、12(4と6の最小公倍数)の倍数の個数をそれぞれ求め、4の倍数または6の倍数の個数 = 4の倍数の個数 + 6の倍数の個数 - 12の倍数の個数 で求める。
(2) 4の倍数である個数と6の倍数である個数を求め、100から4の倍数ではない個数を引き、4の倍数だが6の倍数でもある数を引く。
(3) (1)で求めた数から4の倍数かつ6の倍数である数の個数を引く。
問題2:
(1) 360を素因数分解し、360=23325360=2^3 \cdot 3^2 \cdot 5。約数の個数は(3+1)(2+1)(1+1)(3+1)(2+1)(1+1)で求める。
(2) (a+b)(a+b)から2つの項を、x+y+zx+y+zから3つの項を選んで掛け合わせるので、項の数は 2×32 \times 3 で求める。
問題3:
千の位は0以外の9通り、百の位は千の位で使った数字以外の9通り、十の位は千の位と百の位で使った数字以外の8通り、一の位は千、百、十の位で使った数字以外の7通り。よって、9×9×8×79 \times 9 \times 8 \times 7 で求める。
問題4:
(1) 大人2人をひとまとめにして考え、6人並ぶ並び方を計算する。その後、大人2人の並び方を考慮する。
(2) 両端に子供を並べる並び方を計算し、残りの5人の並び方を計算する。
問題5:
(1) 円順列なので、全体の場合の数は (81)!(8-1)!
(2) 先生2人をひとまとめにして考え、7人の円順列を計算する。その後、先生2人の並び方を考慮する。
(3) 1人を固定し、もう1人が向かい合う席に座るようにする。残りの席に6人が座る並び方を計算する。
問題6:
各桁で5つの数字から1つ選べるので、5×5×55 \times 5 \times 5 で求める。
問題7:
(1) A組から4人選ぶ組み合わせと、B組から2人選ぶ組み合わせを計算し、それらを掛け合わせる。
(2) 全体の場合の数からB組から誰も選ばない場合の数を引く。
問題8:
(1) 9人から4人、残り5人から3人、残り2人から2人を選ぶ組み合わせを計算する。
(2) 9人から3人、残り6人から3人、残り3人から3人を選ぶ組み合わせを計算し、3組が同じ人数なので、3!で割る。
(3) 9人から5人、残り4人から2人、残り2人から2人を選ぶ組み合わせを計算し、2組が同じ人数なので、2!で割る。
問題9:
6文字すべてを並べる総数を求め、2つのfが隣り合う場合の数を求め、全体から隣り合う場合を引く。
問題10:
異なるn個のものを円形に並べる場合の数は (n1)!(n-1)!である。
今回は4個の球を並べるので、 (41)!=3!=6(4-1)!=3!=6となる。
栄さんの式4!4\frac{4!}{4}は、4個のものを直線上に並べる場合の数を4で割ったもの。
これは、直線上に並べた4個のものを円形に並べると、4通りの直線的な並び方が同じ円順列になるため。
4で割ることで、回転して同じになる重複をなくしている。

3. 最終的な答え

問題1:
(1) 33個
(2) 67個
(3) 17個
問題2:
(1) 24個
(2) 6個
問題3:
4536個
問題4:
(1) 720通り
(2) 1440通り
問題5:
(1) 5040通り
(2) 1440通り
(3) 720通り
問題6:
125個
問題7:
(1) 2100通り
(2) 4999通り
問題8:
(1) 1260通り
(2) 280通り
(3) 126通り
問題9:
120通り
問題10:
4個のものを直線上に並べる場合の数を4で割ったもの。直線上に並べた4個のものを円形に並べると、4通りの直線的な並び方が同じ円順列になるため。

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