まず、与えられた不等式を平方します。不等式の両辺は正なので、平方しても大小関係は変わりません。
(x+y)2≤(k2x+y)2 x+2xy+y≤k2(2x+y) 次に、x で両辺を割ります。x は正の実数なので、不等号の向きは変わりません。t=xy とおくと、t>0 です。 1+2xy+xy≤k2(2+xy) 1+2t+t≤k2(2+t) k2≥2+t1+2t+t=t+2(t+1)2 ここで、f(t)=t+2(t+1)2 とおきます。k2 は f(t) の最大値以上であれば良いので、f(t) の最大値を求めます。 f′(t)=(t+2)22(t+1)(2t1)(t+2)−(t+1)2(1) =(t+2)2(t+1)[tt+2−(t+1)] =(t+2)2(t+1)[tt+2−t−t]=t(t+2)2(t+1)(2−t) f′(t)=0 となるのは、t=4 のときです。0<t<4 のとき、f′(t)>0 であり、t>4 のとき、f′(t)<0 なので、t=4 で f(t) は最大値をとります。 f(4)=4+2(4+1)2=6(2+1)2=69=23 したがって、k2≥23 となります。k は実数なので、k≥23 または k≤−23。 しかし、k は正である必要があるため、k≥23=26。