実数 $a$ がすべての値を取るとき、2つの直線 $ax + y = a$ と $x - ay = -1$ の交点が描く図形を求める問題です。

代数学連立方程式軌跡パラメータ表示
2025/8/9

1. 問題の内容

実数 aa がすべての値を取るとき、2つの直線 ax+y=aax + y = axay=1x - ay = -1 の交点が描く図形を求める問題です。

2. 解き方の手順

与えられた2つの式は次の通りです。
ax+y=aax + y = a ...(1)
xay=1x - ay = -1 ...(2)
まず、aa を含まない形にするために、これらの式を操作します。
(1)式を aa について整理すると
a(x1)+y=0a(x-1) + y = 0 ...(3)
(2)式を aa について整理すると
x+1ay=0x + 1 - ay = 0
ay(x+1)=0a y - (x+1) = 0 ...(4)
(3)式と(4)式が任意の aa に対して成り立つためには、aa の係数と定数項が同時に0になる必要があります。
したがって、
x1=0x - 1 = 0 ...(5)
y=0y = 0 ...(6)
かつ
y=0y = 0 ...(7)
x+1=0x+1 = 0 ...(8)
しかし、(5)式より x=1x = 1 であり、(8)式より x=1x = -1 となるため、xx の値が矛盾します。
これは (1)式と(2)式が平行になる場合があることを示唆しています。
(1)式と(2)式から aa を消去することを試みます。
(1)式に aa をかけると、
a2x+ay=a2a^2 x + ay = a^2 ...(9)
(2)式より、ay=x+1ay = x + 1 なので、これを(9)式に代入すると、
a2x+x+1=a2a^2 x + x + 1 = a^2
a2(x1)=(x+1)a^2 (x-1) = -(x+1)
ここで、x=1x=1 と仮定すると、0=20=-2 となり矛盾が生じるため、x1x \ne 1 である。
したがって、a2=x+1x1a^2 = - \frac{x+1}{x-1} ...(10)
次に、aa を消去する別の方法を試します。
(1)式より、y=a(1x)y = a(1-x) ...(11)
(2)式に(11)式を代入すると、
xa2(1x)=1x - a^2(1-x) = -1
x+1=a2(1x)x + 1 = a^2 (1-x)
a2=x+11xa^2 = \frac{x+1}{1-x} ...(12)
(10)式と(12)式から、
x+11x=x+1x1\frac{x+1}{1-x} = - \frac{x+1}{x-1}
x+11x=x+11x\frac{x+1}{1-x} = \frac{x+1}{1-x}
これは常に成り立つため、xxyy の関係式を見つける必要があります。
(1)式と(2)式を連立させて、aa を消去することを考えます。
(1)式 ×\times aa + (2)式 より、
a2x+ay+xay=a21a^2x + ay + x - ay = a^2 -1
a2x+x=a21a^2x + x = a^2 -1
a2(x1)=x1a^2(x-1) = -x-1
a2=x+1x1a^2 = - \frac{x+1}{x-1}
(2)式 ×\times aa - (1)式 より、
axa2yaxy=aaax - a^2y - ax - y = -a - a
a2yy=2a-a^2y - y = -2a
a2y+y=2aa^2 y + y = 2a
両辺にyをかけると、
xay=1x - ay = -1
ax+y=aax + y = a
(1)式から y=aaxy = a - ax
これを(2)式に代入すると、xa(aax)=1x - a(a - ax) = -1
xa2+a2x=1x - a^2 + a^2 x = -1
x+1=a2(1x)x + 1 = a^2 (1 - x)
a2=x+11xa^2 = \frac{x+1}{1-x}
a=y1xa = \frac{y}{1-x}
xy21x=1x - \frac{y^2}{1-x} = -1
x(1x)y2=1+xx(1-x) - y^2 = -1 + x
xx2y2=1+xx - x^2 - y^2 = -1 + x
x2+y2=1x^2 + y^2 = 1
ただし、x=1x = 1 は除く。x=1x=1 の時、y=0y=0 であり、1a0=11 - a \cdot 0 = -1 を満たさないので除外します。

3. 最終的な答え

x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 ただし、点 (1,0)(1, 0) を除く。

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