$f(x) = x^3 + ax^2 + (3a-6)x + 5$ について、以下の問いに答える。 (1) 関数 $y=f(x)$ が極値をもつような $a$ の範囲を求める。 (2) 関数 $y=f(x)$ が極値をもつ $a$ に対して、関数 $y=f(x)$ は $x=p$ で極大値、$x=q$ で極小値をとるとする。関数 $y=f(x)$ 上の2点 $P(p, f(p))$ , $Q(q, f(q))$ を結ぶ直線の傾き $m$ を $a$ を用いて表す。

解析学微分極値関数の増減導関数解と係数の関係
2025/8/9

1. 問題の内容

f(x)=x3+ax2+(3a6)x+5f(x) = x^3 + ax^2 + (3a-6)x + 5 について、以下の問いに答える。
(1) 関数 y=f(x)y=f(x) が極値をもつような aa の範囲を求める。
(2) 関数 y=f(x)y=f(x) が極値をもつ aa に対して、関数 y=f(x)y=f(x)x=px=p で極大値、x=qx=q で極小値をとるとする。関数 y=f(x)y=f(x) 上の2点 P(p,f(p))P(p, f(p)) , Q(q,f(q))Q(q, f(q)) を結ぶ直線の傾き mmaa を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) 関数 y=f(x)y=f(x) が極値をもつための条件は、f(x)=0f'(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つことである。
まず、f(x)f'(x) を計算する。
f(x)=3x2+2ax+(3a6)f'(x) = 3x^2 + 2ax + (3a-6)
f(x)=0f'(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つための条件は、判別式 D>0D > 0 である。
D=(2a)24(3)(3a6)=4a236a+72=4(a29a+18)=4(a3)(a6)>0D = (2a)^2 - 4(3)(3a-6) = 4a^2 - 36a + 72 = 4(a^2 - 9a + 18) = 4(a-3)(a-6) > 0
したがって、(a3)(a6)>0(a-3)(a-6) > 0 より、a<3a < 3 または a>6a > 6
(2) f(x)=3x2+2ax+(3a6)=0f'(x) = 3x^2 + 2ax + (3a-6) = 0 の2つの解が ppqq である。解と係数の関係より、
p+q=2a3p+q = -\frac{2a}{3}
pq=3a63=a2pq = \frac{3a-6}{3} = a-2
2点 P(p,f(p))P(p, f(p)) , Q(q,f(q))Q(q, f(q)) を結ぶ直線の傾き mm は、
m=f(q)f(p)qpm = \frac{f(q) - f(p)}{q-p}
f(q)f(p)=(q3p3)+a(q2p2)+(3a6)(qp)f(q) - f(p) = (q^3 - p^3) + a(q^2 - p^2) + (3a-6)(q-p)
=(qp)(q2+pq+p2)+a(qp)(q+p)+(3a6)(qp)= (q-p)(q^2 + pq + p^2) + a(q-p)(q+p) + (3a-6)(q-p)
=(qp)[(q2+pq+p2)+a(q+p)+(3a6)]= (q-p)[(q^2 + pq + p^2) + a(q+p) + (3a-6)]
m=f(q)f(p)qp=q2+pq+p2+a(q+p)+(3a6)m = \frac{f(q) - f(p)}{q-p} = q^2 + pq + p^2 + a(q+p) + (3a-6)
=(p+q)2pq+a(p+q)+3a6= (p+q)^2 - pq + a(p+q) + 3a - 6
=(2a3)2(a2)+a(2a3)+3a6= (-\frac{2a}{3})^2 - (a-2) + a(-\frac{2a}{3}) + 3a - 6
=4a29a+22a23+3a6= \frac{4a^2}{9} - a + 2 - \frac{2a^2}{3} + 3a - 6
=4a296a29+2a4= \frac{4a^2}{9} - \frac{6a^2}{9} + 2a - 4
=2a29+2a4= -\frac{2a^2}{9} + 2a - 4

3. 最終的な答え

(1) a<3a < 3 または a>6a > 6
(2) m=29a2+2a4m = -\frac{2}{9}a^2 + 2a - 4

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