(1) 平行四辺形ABCDにおいて、$AD // EF$であり、点GはEFとBDの交点である。$\angle ABD = 67^\circ$, $\angle BCD = 69^\circ$のとき、$\angle x$の大きさを求める。 (2) 四角形ABCDにおいて、点Eは$\angle BAD$の二等分線と$\angle BCD$の二等分線の交点である。$\angle ABC = 73^\circ$, $\angle ADC = 107^\circ$のとき、$\angle x$の大きさを求める。 (3) $\triangle ABC$は、$\angle ABC = 90^\circ$, $AB = 3$ cm, $BC = 4$ cm, $AC = 5$ cmの直角三角形である。辺AC上に点Dを$AC \perp BD$となるようにとる。次に、辺AB上に点Eを$EB = ED$, 辺BC上に点Fを$FB = FD$となるようにとり、線分BDと線分EFの交点をGとする。このとき、線分DGの長さを求める。

幾何学角度平行四辺形四角形直角三角形相似
2025/8/9

1. 問題の内容

(1) 平行四辺形ABCDにおいて、AD//EFAD // EFであり、点GはEFとBDの交点である。ABD=67\angle ABD = 67^\circ, BCD=69\angle BCD = 69^\circのとき、x\angle xの大きさを求める。
(2) 四角形ABCDにおいて、点EはBAD\angle BADの二等分線とBCD\angle BCDの二等分線の交点である。ABC=73\angle ABC = 73^\circ, ADC=107\angle ADC = 107^\circのとき、x\angle xの大きさを求める。
(3) ABC\triangle ABCは、ABC=90\angle ABC = 90^\circ, AB=3AB = 3 cm, BC=4BC = 4 cm, AC=5AC = 5 cmの直角三角形である。辺AC上に点DをACBDAC \perp BDとなるようにとる。次に、辺AB上に点EをEB=EDEB = ED, 辺BC上に点FをFB=FDFB = FDとなるようにとり、線分BDと線分EFの交点をGとする。このとき、線分DGの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1)
* 平行四辺形の対角は等しいので、DAB=BCD=69\angle DAB = \angle BCD = 69^\circ
* AD//BCAD // BCより、ADB=DBC\angle ADB = \angle DBC (錯角)
* 平行四辺形の対辺は平行なので、AD//EFAD // EFから、EF//BCEF // BC。よって、EBG=DBC\angle EBG = \angle DBCとなる。
* 三角形ABDにおいて、BAD+ABD+ADB=180\angle BAD + \angle ABD + \angle ADB = 180^\circなので、ADB=180DABABD=1806967=44\angle ADB = 180^\circ - \angle DAB - \angle ABD = 180^\circ - 69^\circ - 67^\circ = 44^\circ
* したがって、DBC=44\angle DBC = 44^\circ
* EBG=DBC=44\angle EBG = \angle DBC = 44^\circ
* x=EBG+ABD=44+67=111\angle x = \angle EBG + \angle ABD = 44^\circ + 67^\circ = 111^\circ
(2)
* 四角形の内角の和は360度なので、BAD+BCD=360ABCADC=36073107=180\angle BAD + \angle BCD = 360^\circ - \angle ABC - \angle ADC = 360^\circ - 73^\circ - 107^\circ = 180^\circ
* 点EはBAD\angle BADBCD\angle BCDの二等分線の交点なので、EAD=BAE\angle EAD = \angle BAEECD=BCE\angle ECD = \angle BCE
* 2EAD+2ECD=BAD+BCD=1802 \angle EAD + 2 \angle ECD = \angle BAD + \angle BCD = 180^\circより、EAD+ECD=90\angle EAD + \angle ECD = 90^\circ
* 四角形AECDの内角の和は360度なので、AEC=360EADADCECD=36090107=163\angle AEC = 360^\circ - \angle EAD - \angle ADC - \angle ECD = 360^\circ - 90^\circ - 107^\circ = 163^\circ
* したがって、x=163\angle x = 163^\circ
(3)
* ABC\triangle ABCは直角三角形なので、三平方の定理より、AC2=AB2+BC2AC^2 = AB^2 + BC^2。実際に52=32+425^2 = 3^2 + 4^2なので、これは正しい。
* ABD\triangle ABDABC\triangle ABCは相似なので、BD=ABBCAC=345=125BD = \frac{AB \cdot BC}{AC} = \frac{3 \cdot 4}{5} = \frac{12}{5}
* BED\triangle BEDBFD\triangle BFDは二等辺三角形である。
* EB=EDEB=EDかつFB=FDFB=FDであるから、直線BDBDEBF\triangle EBFの頂点BBから対辺EFEFに下ろした垂線である。よって、BDBDは線分EFEFを垂直に二等分する。GGBDBDEFEFの交点なので、GGEFEFの中点である。
* BDE\triangle BDEBDF\triangle BDFは合同な二等辺三角形であり、BGF\triangle BGFDGE\triangle DGEも合同である。
* DG=BDBGDG = BD - BGなので、BGBGの長さを求める。
* BG=AB2AC=95BG = \frac{AB^2}{AC} = \frac{9}{5}
* DG=BDBG=12595=35DG = BD - BG = \frac{12}{5} - \frac{9}{5} = \frac{3}{5}

3. 最終的な答え

(1) x=111\angle x = 111^\circ
(2) x=163\angle x = 163^\circ
(3) DG=35DG = \frac{3}{5} cm

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