問題は2つの部分から構成されています。 (1) ベクトル $\vec{a} = (1, 3)$, $\vec{b} = (2, -1)$, $\vec{c} = (2, -2)$ が与えられたとき、$\vec{a} + t\vec{b}$ と $\vec{c}$ が垂直になる $t$ の値と、平行になる $t$ の値を求める問題です。 (2) 平行四辺形OABCにおいて、辺AB上に点DをAD:DB=2:1となるようにとり、BCの中点をEとします。直線ODと直線AEの交点をFとするとき、$OF/OD$ および $AF/AE$ の値を求める問題です。

幾何学ベクトル内積平行平行四辺形ベクトルの内分
2025/8/9
はい、承知いたしました。画像の問題を解きます。

1. 問題の内容

問題は2つの部分から構成されています。
(1) ベクトル a=(1,3)\vec{a} = (1, 3), b=(2,1)\vec{b} = (2, -1), c=(2,2)\vec{c} = (2, -2) が与えられたとき、a+tb\vec{a} + t\vec{b}c\vec{c} が垂直になる tt の値と、平行になる tt の値を求める問題です。
(2) 平行四辺形OABCにおいて、辺AB上に点DをAD:DB=2:1となるようにとり、BCの中点をEとします。直線ODと直線AEの交点をFとするとき、OF/ODOF/OD および AF/AEAF/AE の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1)
a+tb=(1+2t,3t)\vec{a} + t\vec{b} = (1 + 2t, 3 - t)
a+tb\vec{a} + t\vec{b}c\vec{c} が垂直のとき、内積は0になるので、
(1+2t)2+(3t)(2)=0(1 + 2t) \cdot 2 + (3 - t) \cdot (-2) = 0
2+4t6+2t=02 + 4t - 6 + 2t = 0
6t=46t = 4
t=23t = \frac{2}{3}
a+tb\vec{a} + t\vec{b}c\vec{c} が平行のとき、ある実数 kk を用いて、a+tb=kc\vec{a} + t\vec{b} = k\vec{c} と表せるので、
(1+2t,3t)=(2k,2k)(1 + 2t, 3 - t) = (2k, -2k)
1+2t=2k1 + 2t = 2k
3t=2k3 - t = -2k
2つの式を足すと
4+t=04 + t = 0
t=4t = -4
(2)
OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OC=c\vec{OC} = \vec{c} とすると、OB=a+c\vec{OB} = \vec{a} + \vec{c} となります。
点DはABを2:1に内分するので、
OD=OA+23AB=a+23c\vec{OD} = \vec{OA} + \frac{2}{3} \vec{AB} = \vec{a} + \frac{2}{3}\vec{c}
点EはBCの中点なので、
OE=OB+12BC=a+c+12a=32a+c\vec{OE} = \vec{OB} + \frac{1}{2} \vec{BC} = \vec{a} + \vec{c} + \frac{1}{2} \vec{a} = \frac{3}{2} \vec{a} + \vec{c}
点Fは直線OD上にあるので、ss を実数として、
OF=sOD=s(a+23c)=sa+23sc\vec{OF} = s\vec{OD} = s(\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{c}) = s\vec{a} + \frac{2}{3}s\vec{c}
点Fは直線AE上にあるので、uu を実数として、
OF=(1u)OA+uOE=(1u)a+u(32a+c)=(1u+32u)a+uc=(1+12u)a+uc\vec{OF} = (1-u)\vec{OA} + u\vec{OE} = (1-u)\vec{a} + u(\frac{3}{2}\vec{a} + \vec{c}) = (1-u + \frac{3}{2}u)\vec{a} + u\vec{c} = (1 + \frac{1}{2}u)\vec{a} + u\vec{c}
a\vec{a}c\vec{c} は一次独立なので、係数を比較して
s=1+12us = 1 + \frac{1}{2}u
23s=u\frac{2}{3}s = u
s=1+1223ss = 1 + \frac{1}{2} \cdot \frac{2}{3}s
s=1+13ss = 1 + \frac{1}{3}s
23s=1\frac{2}{3}s = 1
s=32s = \frac{3}{2}
u=23s=2332=1u = \frac{2}{3}s = \frac{2}{3} \cdot \frac{3}{2} = 1
したがって、
OF=32OD\vec{OF} = \frac{3}{2}\vec{OD}
OF/OD=3/2OF/OD = 3/2
OF=(1+12u)a+uc\vec{OF} = (1 + \frac{1}{2}u)\vec{a} + u\vec{c}より、u=23s=1u = \frac{2}{3}s = 1
AF=OFOA=uOEuOA=1OE1OA\vec{AF} = \vec{OF} - \vec{OA} = u\vec{OE} - u\vec{OA} = 1\vec{OE} - 1\vec{OA}
AE=OEOA\vec{AE} = \vec{OE} - \vec{OA}
よって、AF/AE=1AF/AE = 1

3. 最終的な答え

t=23t = \frac{2}{3} (垂直のとき)
t=4t = -4 (平行のとき)
OF/OD=3/2OF/OD = 3/2
AF/AE=1AF/AE = 1

「幾何学」の関連問題

$0^\circ \le \theta \le 180^\circ$ のとき、$\sin \theta + 3 \cos \theta = 2$ を満たす $\cos \theta$ の値を求めよ。

三角関数三角比相互関係方程式cossin
2025/8/10

底面が直角三角形 $ABC$ である三角柱を斜めに切ってできた立体 $ABCDE$ の体積を求める問題です。四角形 $BCDE$ は長方形であり、$\angle BAC = \angle ABE = ...

体積三角柱直角三角形
2025/8/10

円 $C: x^2 + y^2 = 4$ と直線 $l: y = m(x - 4)$ について、以下の問いに答えます。 (1) 円Cと直線lが異なる2点で交わるような、定数 $m$ の値の範囲を求めま...

直線交点弦の長さ距離二次方程式
2025/8/10

一辺の長さが6cmの立方体ABCD-EFGHの内部に、点Eを中心とする半径6cmの球の一部が入っている。この球の一部の表面積を求める。

立体図形立方体表面積体積
2025/8/10

画像に描かれた直線 $l$ と直線 $m$ の式を求めます。

直線傾きy切片一次関数
2025/8/10

2つの直線 $l$ と $m$ の交点の座標を求める問題です。画像には3つの問題がありますが、それぞれ $l$ と $m$ のグラフが描かれており、そのグラフから直線の式を求め、連立方程式を解くことで...

直線の式連立方程式交点座標
2025/8/10

底面の半径が12cmの円柱の容器に、深さ20cmまで水が入っています。この中に半径6cmの鉄球を沈めたとき、水面の高さが何cmになるかを求める問題です。

体積円柱相似計算
2025/8/10

一辺が4cmの正方形ABCDにおいて、ABとADをそれぞれ半径とする円弧を組み合わせた図形の斜線部分の面積を求める。

面積正方形円弧扇形
2025/8/10

四角形ABCDが円Oに内接し、AB=5, AD=3である。直線BC, AD, ABはそれぞれ点C, D, Eで円Oに接している。以下の問題を解く。 (1) 辺BCの長さを求めよ。 (2) 辺CDの長さ...

四角形接線方べきの定理三平方の定理相似メネラウスの定理
2025/8/10

右図のように、四角形ABCDと線分CDを直径とする円Oがある。$AB=5, AD=3$であり、直線BC, AD, ABは点C,D,Eにおいて、それぞれ円Oに接している。 (1) 辺BCの長さを求めよ。...

接線三平方の定理相似方べきの定理
2025/8/10