(1) 5人の生徒の1日あたりの睡眠時間が $6, 6, 7, 9, a$ 時間である。このデータの平均値が7時間のとき、$a$ を求める。 (2) 6人の生徒の身長が $165, 158, 162, 170, 163, 172$ cm である。この身長の中央値を求める。 (3) あるゲームを行ったときの7人の得点が $6, 2, 3, 4, 1, 8, a$ 点である。このデータの範囲が8のとき、$a$ を求める。 (4) $9, 7, 9, 9, 10, 4$ のデータの標準偏差を求める。 (5) 2つの変量 $x, y$ からなるデータが表で与えられている。$x$ と $y$ の相関係数を求める。

確率論・統計学平均中央値範囲標準偏差相関係数データ分析
2025/8/9

1. 問題の内容

(1) 5人の生徒の1日あたりの睡眠時間が 6,6,7,9,a6, 6, 7, 9, a 時間である。このデータの平均値が7時間のとき、aa を求める。
(2) 6人の生徒の身長が 165,158,162,170,163,172165, 158, 162, 170, 163, 172 cm である。この身長の中央値を求める。
(3) あるゲームを行ったときの7人の得点が 6,2,3,4,1,8,a6, 2, 3, 4, 1, 8, a 点である。このデータの範囲が8のとき、aa を求める。
(4) 9,7,9,9,10,49, 7, 9, 9, 10, 4 のデータの標準偏差を求める。
(5) 2つの変量 x,yx, y からなるデータが表で与えられている。xxyy の相関係数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 平均の計算式を使う。
平均 = (データの合計) / (データの個数) より、
7=(6+6+7+9+a)/57 = (6 + 6 + 7 + 9 + a) / 5
35=28+a35 = 28 + a
a=3528a = 35 - 28
a=7a = 7
(2) まず、データを小さい順に並べ替える。
158,162,163,165,170,172158, 162, 163, 165, 170, 172
データの個数が偶数なので、中央の2つの値 (163163165165) の平均が中央値となる。
中央値 =(163+165)/2=328/2=164= (163 + 165) / 2 = 328 / 2 = 164
(3) データの範囲は (最大値) - (最小値) である。
与えられたデータ 6,2,3,4,1,8,a6, 2, 3, 4, 1, 8, a を小さい順に並べると 1,2,3,4,6,8,a1, 2, 3, 4, 6, 8, a もしくは aa がどこかに入る。
最大値が8のとき、範囲が8となるには最小値が0になる必要があるが、データの中に0は存在しない。よって、aaが最大値か最小値になる場合を考える。
aa が最大値の場合:
a1=8a - 1 = 8
a=9a = 9
aa が最小値の場合:
8a=88 - a = 8
a=0a = 0
データの中に0がないので、a=9a=9となる。aa がデータの中でどの位置に来るかは、他の値との大小関係で決まる。
(4) 標準偏差を求める。
まず平均を計算する: (9+7+9+9+10+4)/6=48/6=8(9 + 7 + 9 + 9 + 10 + 4) / 6 = 48 / 6 = 8
次に、各データと平均の差の2乗を計算する:
(98)2=1(9-8)^2 = 1
(78)2=1(7-8)^2 = 1
(98)2=1(9-8)^2 = 1
(98)2=1(9-8)^2 = 1
(108)2=4(10-8)^2 = 4
(48)2=16(4-8)^2 = 16
これらの合計は 1+1+1+1+4+16=241 + 1 + 1 + 1 + 4 + 16 = 24
分散は合計をデータ数で割ったもの: 24/6=424 / 6 = 4
標準偏差は分散の平方根: 4=2\sqrt{4} = 2
(5) xxyy の相関係数を求める。
まず、xxyy の平均を計算する。
xˉ=(10+7+8+9+6)/5=40/5=8\bar{x} = (10 + 7 + 8 + 9 + 6) / 5 = 40 / 5 = 8
yˉ=(3+4+5+2+6)/5=20/5=4\bar{y} = (3 + 4 + 5 + 2 + 6) / 5 = 20 / 5 = 4
次に、xxyy の偏差を計算する。
xxˉ=2,1,0,1,2x - \bar{x} = 2, -1, 0, 1, -2
yyˉ=1,0,1,2,2y - \bar{y} = -1, 0, 1, -2, 2
xxyy の偏差の積を計算する。
(xxˉ)(yyˉ)=2,0,0,2,4(x - \bar{x})(y - \bar{y}) = -2, 0, 0, -2, -4
偏差の積の合計を計算する。
(xxˉ)(yyˉ)=2+0+024=8\sum (x - \bar{x})(y - \bar{y}) = -2 + 0 + 0 - 2 - 4 = -8
xxyy の偏差の二乗の合計を計算する。
(xxˉ)2=4+1+0+1+4=10\sum (x - \bar{x})^2 = 4 + 1 + 0 + 1 + 4 = 10
(yyˉ)2=1+0+1+4+4=10\sum (y - \bar{y})^2 = 1 + 0 + 1 + 4 + 4 = 10
相関係数 rr は次のように計算される。
r=(xxˉ)(yyˉ)(xxˉ)2(yyˉ)2=81010=810=0.8r = \frac{\sum (x - \bar{x})(y - \bar{y})}{\sqrt{\sum (x - \bar{x})^2 \sum (y - \bar{y})^2}} = \frac{-8}{\sqrt{10 \cdot 10}} = \frac{-8}{10} = -0.8

3. 最終的な答え

(1) a=7a = 7
(2) 164164 cm
(3) a=9a = 9
(4) 22
(5) 0.8-0.8

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