問題は2つあります。 最初の問題は、円に内接する四角形$ABCD$について、$AB=1, BC=\sqrt{3}, CD=\sqrt{2}, DA=\sqrt{2}$のとき、以下の問いに答えるものです。 (1) $AC$の長さを求める。 (2) 円の半径$R$を求める。 (3) 四角形$ABCD$の面積$S$を求める。 (4) 対角線$AC, BD$の交点を$E$とするとき、$AE:EC$を求め、三角形$ABE$の面積を求める。 次の問題は、袋の中に赤球4個、白球2個が入っているとき、袋から2球を同時に取り出し、色を調べてから元に戻すという操作$T$について、以下の問いに答えるものです。 (1) 操作$T$を1回行ったとき、赤球1個、白球1個である確率を求める。 (2) 操作$T$を1回行ったとき、少なくとも1個が白球である確率を求める。 (3) 操作$T$を2回行ったとき、出た球の合計4個のうち、赤球の個数を$X$とするとき、$X=1$となる確率を求める。 (4) 操作$T$を2回行ったとき、出た球の合計4個のうち、赤球の個数を$X$とするとき、$X=2$となる確率を求める。

幾何学四角形面積確率組み合わせ
2025/8/10

1. 問題の内容

問題は2つあります。
最初の問題は、円に内接する四角形ABCDABCDについて、AB=1,BC=3,CD=2,DA=2AB=1, BC=\sqrt{3}, CD=\sqrt{2}, DA=\sqrt{2}のとき、以下の問いに答えるものです。
(1) ACACの長さを求める。
(2) 円の半径RRを求める。
(3) 四角形ABCDABCDの面積SSを求める。
(4) 対角線AC,BDAC, BDの交点をEEとするとき、AE:ECAE:ECを求め、三角形ABEABEの面積を求める。
次の問題は、袋の中に赤球4個、白球2個が入っているとき、袋から2球を同時に取り出し、色を調べてから元に戻すという操作TTについて、以下の問いに答えるものです。
(1) 操作TTを1回行ったとき、赤球1個、白球1個である確率を求める。
(2) 操作TTを1回行ったとき、少なくとも1個が白球である確率を求める。
(3) 操作TTを2回行ったとき、出た球の合計4個のうち、赤球の個数をXXとするとき、X=1X=1となる確率を求める。
(4) 操作TTを2回行ったとき、出た球の合計4個のうち、赤球の個数をXXとするとき、X=2X=2となる確率を求める。

2. 解き方の手順

【4】
(1) ACACの長さを求める。
余弦定理より、AC2=AB2+BC22ABBCcosB=12+(3)2213cosB=423cosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2AB \cdot BC \cos{B} = 1^2 + (\sqrt{3})^2 - 2 \cdot 1 \cdot \sqrt{3} \cos{B} = 4 - 2\sqrt{3} \cos{B}
また、AC2=AD2+CD22ADCDcosD=(2)2+(2)2222cosD=44cosDAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2AD \cdot CD \cos{D} = (\sqrt{2})^2 + (\sqrt{2})^2 - 2 \cdot \sqrt{2} \cdot \sqrt{2} \cos{D} = 4 - 4 \cos{D}
円に内接する四角形の対角の和は180度なので、D=180BD = 180^{\circ} - BよりcosD=cosB\cos{D} = -\cos{B}
423cosB=4+4cosB4 - 2\sqrt{3} \cos{B} = 4 + 4 \cos{B}
23cosB=4cosB-2\sqrt{3} \cos{B} = 4 \cos{B}
cosB(4+23)=0\cos{B}(4 + 2\sqrt{3}) = 0
cosB=0\cos{B} = 0
AC2=4230=4AC^2 = 4 - 2\sqrt{3} \cdot 0 = 4
AC=2AC = 2
28 = 2
(2) 円の半径RRを求める。
正弦定理より、ACsinB=2R\frac{AC}{\sin{B}} = 2R
sinB=1cos2B=10=1\sin{B} = \sqrt{1-\cos^2{B}} = \sqrt{1-0} = 1
21=2R\frac{2}{1} = 2R
R=1R = 1
29 = 1
(3) 四角形ABCDABCDの面積SSを求める。
S=12ABBCsinB+12ADCDsinD=12131+12221=32+1=2+32S = \frac{1}{2}AB \cdot BC \sin{B} + \frac{1}{2}AD \cdot CD \sin{D} = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot \sqrt{3} \cdot 1 + \frac{1}{2} \cdot \sqrt{2} \cdot \sqrt{2} \cdot 1 = \frac{\sqrt{3}}{2} + 1 = \frac{2+\sqrt{3}}{2}
30 = 2
31 = 3
32 = 2
(4) 対角線AC,BDAC, BDの交点をEEとするとき、AE:ECAE:ECを求め、三角形ABEABEの面積を求める。
トレミーの定理より、ACBD=ABCD+BCAD=12+32=2+6AC \cdot BD = AB \cdot CD + BC \cdot AD = 1 \cdot \sqrt{2} + \sqrt{3} \cdot \sqrt{2} = \sqrt{2} + \sqrt{6}
2BD=2+62BD = \sqrt{2}+\sqrt{6}
BD=2+62BD = \frac{\sqrt{2}+\sqrt{6}}{2}
三角形ABEABEと三角形CDECDEは相似である。
AEEC=ABCD=12=22\frac{AE}{EC} = \frac{AB}{CD} = \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}
33 = 1
34 = 2
AE=22+2AC=22+22=222+2=22(22)(2+2)(22)=42442=4242=222AE = \frac{\sqrt{2}}{\sqrt{2}+2} AC = \frac{\sqrt{2}}{2+\sqrt{2}} \cdot 2 = \frac{2\sqrt{2}}{2+\sqrt{2}} = \frac{2\sqrt{2}(2-\sqrt{2})}{(2+\sqrt{2})(2-\sqrt{2})} = \frac{4\sqrt{2}-4}{4-2} = \frac{4\sqrt{2}-4}{2} = 2\sqrt{2}-2
三角形ABEABEの面積は、12ABAEsinBAE\frac{1}{2} AB \cdot AE \cdot \sin{\angle BAE}
sinBAE=sinBAC\sin{\angle BAE} = \sin{\angle BAC}
cosBAC=AB2+AC2BC22ABAC=1+43212=24=12\cos{\angle BAC} = \frac{AB^2+AC^2-BC^2}{2AB \cdot AC} = \frac{1+4-3}{2 \cdot 1 \cdot 2} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}
BAC=60\angle BAC = 60^{\circ}
sinBAC=32\sin{\angle BAC} = \frac{\sqrt{3}}{2}
面積 = 121(222)32=(222)34=26234=632\frac{1}{2} \cdot 1 \cdot (2\sqrt{2}-2) \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{(2\sqrt{2}-2)\sqrt{3}}{4} = \frac{2\sqrt{6}-2\sqrt{3}}{4} = \frac{\sqrt{6}-\sqrt{3}}{2}
35 = 6
36 = 3
37 = 2
【5】
(1) 赤球1個、白球1個である確率
4C12C16C2=4215=815\frac{{}_4C_1 \cdot {}_2C_1}{{}_6C_2} = \frac{4 \cdot 2}{15} = \frac{8}{15}
38 = 8
39 = 1
40 = 5
(2) 少なくとも1個が白球である確率
14C26C2=1615=125=351 - \frac{{}_4C_2}{{}_6C_2} = 1 - \frac{6}{15} = 1 - \frac{2}{5} = \frac{3}{5}
41 = 3
42 = 5
(3) X=1X=1となる確率
赤1個、白1個の確率 815\frac{8}{15}
赤0個、白2個の確率 2C26C2=115\frac{{}_2C_2}{{}_6C_2} = \frac{1}{15}
赤2個、白0個の確率 4C26C2=615=25\frac{{}_4C_2}{{}_6C_2} = \frac{6}{15} = \frac{2}{5}
X=1X=1となるのは、
(i) (赤1, 白1)(赤0, 白2)の順で出る場合 815115=8225\frac{8}{15} \cdot \frac{1}{15} = \frac{8}{225}
(ii) (赤0, 白2)(赤1, 白1)の順で出る場合 115815=8225\frac{1}{15} \cdot \frac{8}{15} = \frac{8}{225}
X=1X=1となる確率は8225+8225=16225\frac{8}{225}+\frac{8}{225} = \frac{16}{225}
または
X=1X=1になるのは(赤1,白1)と(赤0,白2)が1回ずつ出る場合
確率は
2C14C12C16C22C26C2=2815115=16225{}_2C_1 \cdot \frac{{}_4C_1 \cdot {}_2C_1}{{}_6C_2} \cdot \frac{{}_2C_2}{{}_6C_2} = 2 \cdot \frac{8}{15} \cdot \frac{1}{15} = \frac{16}{225}
43 = 1
44 = 6
45 = 2
46 = 2
47 = 5
(4) X=2X=2となる確率
赤2個、白0個の確率 4C26C2=615=25\frac{{}_4C_2}{{}_6C_2} = \frac{6}{15} = \frac{2}{5}
(i) (赤1, 白1)(赤1, 白1) 815815=64225\frac{8}{15} \cdot \frac{8}{15} = \frac{64}{225}
(ii) (赤2, 白0)(赤0, 白2) 615115=6225\frac{6}{15} \cdot \frac{1}{15} = \frac{6}{225}
(iii) (赤0, 白2)(赤2, 白0) 115615=6225\frac{1}{15} \cdot \frac{6}{15} = \frac{6}{225}
確率の合計 = 64+6+6225=76225\frac{64+6+6}{225} = \frac{76}{225}
48 = 7
49 = 6
50 = 2
51 = 2
52 = 5

3. 最終的な答え

(1) ACAC = 2
(2) RR = 1
(3) SS = 2+32\frac{2+\sqrt{3}}{2}
(4) AE:ECAE:EC = 1: 2\sqrt{2} 、三角形ABEABEの面積 = 632\frac{\sqrt{6}-\sqrt{3}}{2}
(1) 赤球1個, 白球1個である確率は815\frac{8}{15}
(2) 少なくとも1個が白球である確率は35\frac{3}{5}
(3) X=1X=1となる確率は16225\frac{16}{225}
(4) X=2X=2となる確率は76225\frac{76}{225}

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