立方体の各面を隣り合った面の色が異なるように塗りたい。ただし、立方体を回転させて一致する塗り方は同じとみなす。 (1) 異なる6色すべてを使って塗る方法は何通りあるか。 (2) 異なる5色すべてを使って塗る方法は何通りあるか。

幾何学立方体場合の数組み合わせ回転対称性
2025/8/10

1. 問題の内容

立方体の各面を隣り合った面の色が異なるように塗りたい。ただし、立方体を回転させて一致する塗り方は同じとみなす。
(1) 異なる6色すべてを使って塗る方法は何通りあるか。
(2) 異なる5色すべてを使って塗る方法は何通りあるか。

2. 解き方の手順

(1) 異なる6色すべてを使って塗る場合
まず、1つの面の色を固定します。立方体を回転させることができるので、どの色を固定しても同じです。残りの5つの面を塗ることを考えます。
向かい合う面のペアは3組あります。固定した面の向かい側の面の色を決めると、残りの4面は円順列になります。
固定した面の向かい側の面の色は、5通りの選び方があります。
残りの4面は円順列なので、(41)!=3!=6(4-1)! = 3! = 6 通りの塗り方があります。
したがって、異なる6色すべてを使って塗る方法は 5×6=305 \times 6 = 30 通りです。
(2) 異なる5色すべてを使って塗る場合
5色のうち、1色だけ2回使うことになります。その2回使う色を選びます。選び方は5通りあります。
その2回使う色を向かい合う面に塗る場合と、隣り合う面に塗る場合で場合分けをします。
(i) 2回使う色を向かい合う面に塗る場合
向かい合う面を塗る色の選び方は5通りあります。
残りの4つの面は4色で塗ることになります。
4つの面は円順列になるので (41)!=3!=6(4-1)! = 3! = 6 通りの塗り方があります。
したがって、この場合は 5×6=305 \times 6 = 30 通りです。
(ii) 2回使う色を隣り合う面に塗る場合
2回使う色を塗る隣り合う2面を固定します。
残りの4面は4色で塗ることになります。
向かい合う面の色の組み合わせを考えます。
まず、2回使う色を塗った面の、残りの隣り合う面に色を塗ります。塗る色の選び方は4通りあります。
次に、残りの向かい合う2面を塗ります。塗る色の選び方は3!=63! = 6通りあります。
したがって、この場合は 5×4×3×2×1/2=30×(4×6)/24=5×4×6=1205 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 / 2= 30 \times (4 \times 6)/24 = 5 \times 4 \times 6 =120通りです。
しかし、これは立方体の回転を考慮していないので、もっと複雑になります。
別の解き方として、2回使う色を選んだ後、その2色の位置関係を考えます。立方体を回転させて同じになるものを除きます。
まず、2回使う色を選びます。これは5通りです。
次に、2回使う色の配置を決めます。
2回使う色が隣り合う面に配置される場合を考えます。立方体を回転させると、2回使う色がどの隣り合う面に来ても同じ配置になるので、これは1通りです。
次に、2回使う色が向かい合う面に配置される場合を考えます。これも立方体を回転させると、2回使う色がどの向かい合う面に来ても同じ配置になるので、これも1通りです。
したがって、2回使う色の配置は2通りです。
(i) 2回使う色が向かい合う面にある場合
残りの4面は4色で塗る必要があります。4色の円順列は (41)!=3!=6(4-1)! = 3! = 6 通りです。
したがって、この場合の数は 5×6=305 \times 6 = 30 通りです。
(ii) 2回使う色が隣り合う面にある場合
2回使う色を固定し、残りの4面を塗る必要があります。
残りの4色のうち、向かい合う2面を1つのペア、もう1つの向かい合う2面をもう1つのペアとします。
2ペアの色は区別されるので、残りの4面の塗り方は6通りです。
したがって、この場合の数は 5×6=305 \times 6 = 30 通りです。
合計で30 + 30 = 60通りです。

3. 最終的な答え

(1) 30通り
(2) 30通り

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