2次関数 $f(x) = -x^2 + 6x + 1$ について、以下の問いに答えます。 (1) $-1 \le x \le 2$ における最大値と最小値を求めます。 (2) $-1 \le x \le a$ (ただし、$a$ は正の定数) における最大値を $a$ を用いて表します。 (3) $-a \le x \le 2a$ (ただし、$a$ は正の定数) における最大値を $M$、最小値を $m$ とするとき、$M$ と $m$ の値をそれぞれ $a$ を用いて表します。

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/8/11

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x2+6x+1f(x) = -x^2 + 6x + 1 について、以下の問いに答えます。
(1) 1x2-1 \le x \le 2 における最大値と最小値を求めます。
(2) 1xa-1 \le x \le a (ただし、aa は正の定数) における最大値を aa を用いて表します。
(3) ax2a-a \le x \le 2a (ただし、aa は正の定数) における最大値を MM、最小値を mm とするとき、MMmm の値をそれぞれ aa を用いて表します。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=(x26x)+1=(x26x+99)+1=(x3)2+9+1=(x3)2+10f(x) = -(x^2 - 6x) + 1 = -(x^2 - 6x + 9 - 9) + 1 = -(x - 3)^2 + 9 + 1 = -(x - 3)^2 + 10
よって、軸は x=3x = 3、頂点は (3,10)(3, 10) です。上に凸の放物線です。
(1) 1x2-1 \le x \le 2 における最大値と最小値を求めます。
x=3x = 3 は区間外です。
f(1)=(1)2+6(1)+1=16+1=6f(-1) = -(-1)^2 + 6(-1) + 1 = -1 - 6 + 1 = -6
f(2)=(2)2+6(2)+1=4+12+1=9f(2) = -(2)^2 + 6(2) + 1 = -4 + 12 + 1 = 9
したがって、最大値は 99 (x=2x=2 のとき)、最小値は 6-6 (x=1x=-1 のとき) です。
(2) 1xa-1 \le x \le a における最大値を aa を用いて表します。ただし、aa は正の定数です。
x=3x = 3 が区間 1xa-1 \le x \le a に含まれるかどうかで場合分けします。
(i) 0<a<30 < a < 3 のとき、区間内に軸が含まれないので、x=ax = a が最大値となります。
このとき、f(a)=a2+6a+1f(a) = -a^2 + 6a + 1
(ii) a3a \ge 3 のとき、区間内に軸が含まれるので、x=3x = 3 が最大値となります。
このとき、f(3)=(33)2+10=10f(3) = -(3 - 3)^2 + 10 = 10
したがって、
0<a<30 < a < 3 のとき、最大値は a2+6a+1-a^2 + 6a + 1
a3a \ge 3 のとき、最大値は 1010
(3) ax2a-a \le x \le 2a における最大値を MM、最小値を mm とします。
x=3x = 3 が区間 ax2a-a \le x \le 2a に含まれることは、aa が正である限り常に成り立ちます。
したがって、最大値は M=f(3)=10M = f(3) = 10 です。
次に、最小値を求めます。
最小値は区間の端のどちらかになります。
f(a)=(a)2+6(a)+1=a26a+1f(-a) = -(-a)^2 + 6(-a) + 1 = -a^2 - 6a + 1
f(2a)=(2a)2+6(2a)+1=4a2+12a+1f(2a) = -(2a)^2 + 6(2a) + 1 = -4a^2 + 12a + 1
f(a)f(2a)=(a26a+1)(4a2+12a+1)=3a218a=3a(a6)f(-a) - f(2a) = (-a^2 - 6a + 1) - (-4a^2 + 12a + 1) = 3a^2 - 18a = 3a(a - 6)
a=6a = 6 のとき、f(a)=f(2a)f(-a) = f(2a) となり、最小値は a26a+1-a^2 - 6a + 1 となります。
0<a<60 < a < 6 のとき、f(a)<f(2a)f(-a) < f(2a) となり、最小値は f(2a)f(2a) となります。
a>6a > 6 のとき、f(a)>f(2a)f(-a) > f(2a) となり、最小値は f(a)f(-a) となります。
したがって、
0<a60 < a \le 6 のとき、最小値 m=4a2+12a+1m = -4a^2 + 12a + 1
a>6a > 6 のとき、最小値 m=a26a+1m = -a^2 - 6a + 1

3. 最終的な答え

(1) 最大値: 99, 最小値: 6-6
(2) 0<a<30 < a < 3 のとき、最大値は a2+6a+1-a^2 + 6a + 1
 a3a \ge 3 のとき、最大値は 1010
(3) M=10M = 10
 0<a60 < a \le 6 のとき、m=4a2+12a+1m = -4a^2 + 12a + 1
 a>6a > 6 のとき、m=a26a+1m = -a^2 - 6a + 1

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