袋の中に赤球5個、白球4個が入っている。この袋から3個の球を同時に取り出すとき、次の確率を求めよ。 (1) 3個とも赤球である確率 (2) 赤球が2個、白球が1個である確率

確率論・統計学確率組み合わせ倍数
2025/8/11
## 問題3

1. 問題の内容

袋の中に赤球5個、白球4個が入っている。この袋から3個の球を同時に取り出すとき、次の確率を求めよ。
(1) 3個とも赤球である確率
(2) 赤球が2個、白球が1個である確率

2. 解き方の手順

(1) 3個とも赤球である確率
まず、9個の球から3個を取り出す組み合わせの総数を計算します。これは組み合わせの公式を用いて、9C3 {}_9C_3 で表されます。
9C3=9!3!(93)!=9!3!6!=9×8×73×2×1=84{}_9C_3 = \frac{9!}{3!(9-3)!} = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84
次に、5個の赤球から3個を取り出す組み合わせの数を計算します。これは 5C3 {}_5C_3 で表されます。
5C3=5!3!(53)!=5!3!2!=5×42×1=10{}_5C_3 = \frac{5!}{3!(5-3)!} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
したがって、3個とも赤球である確率は、赤球3個を取り出す組み合わせの数を、すべての球から3個を取り出す組み合わせの数で割ったものになります。
P(3個とも赤球)=5C39C3=1084=542P(\text{3個とも赤球}) = \frac{{}_5C_3}{{}_9C_3} = \frac{10}{84} = \frac{5}{42}
(2) 赤球が2個、白球が1個である確率
5個の赤球から2個を取り出す組み合わせの数は 5C2 {}_5C_2 で表されます。
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×42×1=10{}_5C_2 = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
4個の白球から1個を取り出す組み合わせの数は 4C1 {}_4C_1 で表されます。
4C1=4!1!(41)!=4!1!3!=4{}_4C_1 = \frac{4!}{1!(4-1)!} = \frac{4!}{1!3!} = 4
赤球2個と白球1個を取り出す組み合わせの数は、赤球2個を取り出す組み合わせの数と白球1個を取り出す組み合わせの数の積になります。
5C2×4C1=10×4=40 {}_5C_2 \times {}_4C_1 = 10 \times 4 = 40
したがって、赤球2個、白球1個である確率は、赤球2個と白球1個を取り出す組み合わせの数を、すべての球から3個を取り出す組み合わせの数で割ったものになります。
P(赤球2個、白球1個)=5C2×4C19C3=4084=1021P(\text{赤球2個、白球1個}) = \frac{{}_5C_2 \times {}_4C_1}{{}_9C_3} = \frac{40}{84} = \frac{10}{21}

3. 最終的な答え

(1) 3個とも赤球である確率: 542\frac{5}{42}
(2) 赤球が2個、白球が1個である確率: 1021\frac{10}{21}
## 問題4

1. 問題の内容

10から99までの2桁の数を書いた球が、それぞれ1個ずつ袋の中に入っている。この袋の中から1個の球を取り出すとき、球に書かれた数が2の倍数または5の倍数である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

10から99までの整数の個数は 9910+1=9099 - 10 + 1 = 90 個です。
2の倍数の個数を求めます。10から99までの2の倍数は、10, 12, 14, ..., 98 です。これは、2×52 \times 5 から 2×492 \times 49 までの数なので、495+1=4549 - 5 + 1 = 45 個です。
5の倍数の個数を求めます。10から99までの5の倍数は、10, 15, 20, ..., 95 です。これは、5×25 \times 2 から 5×195 \times 19 までの数なので、192+1=1819 - 2 + 1 = 18 個です。
2の倍数かつ5の倍数、つまり10の倍数の個数を求めます。10から99までの10の倍数は、10, 20, 30, ..., 90 です。これは、10×110 \times 1 から 10×910 \times 9 までの数なので、91+1=99 - 1 + 1 = 9 個です。
2の倍数または5の倍数の個数は、2の倍数の個数 + 5の倍数の個数 - 10の倍数の個数で求められます。
45+189=5445 + 18 - 9 = 54
したがって、2の倍数または5の倍数である確率は、その個数を全体の個数で割ったものになります。
P(2の倍数または5の倍数)=5490=35P(\text{2の倍数または5の倍数}) = \frac{54}{90} = \frac{3}{5}

3. 最終的な答え

35\frac{3}{5}

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