1から4までの数字が書かれたカードが合計10枚あり、その中から無作為に1枚を取り出す。取り出したカードに書かれた数を確率変数$X$とする。このとき、以下の値を求める。 - $E(X)$ (期待値) - $E(X^2)$ (二乗の期待値) - $V(X)$ (分散) - $\sigma(4X - 8)$ (標準偏差)

確率論・統計学期待値分散標準偏差確率変数
2025/8/11

1. 問題の内容

1から4までの数字が書かれたカードが合計10枚あり、その中から無作為に1枚を取り出す。取り出したカードに書かれた数を確率変数XXとする。このとき、以下の値を求める。
- E(X)E(X) (期待値)
- E(X2)E(X^2) (二乗の期待値)
- V(X)V(X) (分散)
- σ(4X8)\sigma(4X - 8) (標準偏差)

2. 解き方の手順

(1) E(X)E(X) (期待値)の計算
XXが取りうる値は1, 2, 3, 4であり、それぞれの確率は以下の通り。
- P(X=1)=410=25P(X=1) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
- P(X=2)=310P(X=2) = \frac{3}{10}
- P(X=3)=210=15P(X=3) = \frac{2}{10} = \frac{1}{5}
- P(X=4)=110P(X=4) = \frac{1}{10}
E(X)=ixiP(X=xi)E(X) = \sum_{i} x_i P(X=x_i)なので、
E(X)=1410+2310+3210+4110=4+6+6+410=2010=2E(X) = 1 \cdot \frac{4}{10} + 2 \cdot \frac{3}{10} + 3 \cdot \frac{2}{10} + 4 \cdot \frac{1}{10} = \frac{4 + 6 + 6 + 4}{10} = \frac{20}{10} = 2
(2) E(X2)E(X^2) (二乗の期待値)の計算
E(X2)=ixi2P(X=xi)E(X^2) = \sum_{i} x_i^2 P(X=x_i)なので、
E(X2)=12410+22310+32210+42110=4+12+18+1610=5010=5E(X^2) = 1^2 \cdot \frac{4}{10} + 2^2 \cdot \frac{3}{10} + 3^2 \cdot \frac{2}{10} + 4^2 \cdot \frac{1}{10} = \frac{4 + 12 + 18 + 16}{10} = \frac{50}{10} = 5
(3) V(X)V(X) (分散)の計算
V(X)=E(X2)[E(X)]2V(X) = E(X^2) - [E(X)]^2なので、
V(X)=522=54=1V(X) = 5 - 2^2 = 5 - 4 = 1
(4) σ(4X8)\sigma(4X - 8) (標準偏差)の計算
標準偏差の性質として、σ(aX+b)=aσ(X)\sigma(aX + b) = |a|\sigma(X)が成り立つ。
また、σ(X)=V(X)\sigma(X) = \sqrt{V(X)}である。
σ(X)=1=1\sigma(X) = \sqrt{1} = 1
σ(4X8)=4σ(X)=41=4\sigma(4X - 8) = |4| \cdot \sigma(X) = 4 \cdot 1 = 4

3. 最終的な答え

- E(X)=2E(X) = 2
- E(X2)=5E(X^2) = 5
- V(X)=1V(X) = 1
- σ(4X8)=4\sigma(4X - 8) = 4

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