座標平面上に、中心を$O_1$とする円$C_1: x^2 + y^2 - 4y = 0$と、中心を$O_2$とする円$C_2: x^2 + y^2 - 2ax - 10y + 25 = 0$がある。ただし、$a$は正の定数とする。以下の問いに答えよ。 (1) $O_1$の座標と$C_1$の半径を求めよ。 (2) $C_1$と$C_2$が外接するときの$a$の値を求めよ。 (3) $a=3$のとき、$C_1$と$C_2$の2つの交点を通る直線の方程式を求めよ。また、$O_1$と$O_2$を通る直線と上記の直線とのなす角を求めよ。 (4) $a=3$のとき、$C_1$と$C_2$の交点および点$(1,3)$を通る円$C_3$の方程式を求め、その中心と半径を求めよ。

幾何学座標平面外接交点方程式中心半径
2025/8/11

1. 問題の内容

座標平面上に、中心をO1O_1とする円C1:x2+y24y=0C_1: x^2 + y^2 - 4y = 0と、中心をO2O_2とする円C2:x2+y22ax10y+25=0C_2: x^2 + y^2 - 2ax - 10y + 25 = 0がある。ただし、aaは正の定数とする。以下の問いに答えよ。
(1) O1O_1の座標とC1C_1の半径を求めよ。
(2) C1C_1C2C_2が外接するときのaaの値を求めよ。
(3) a=3a=3のとき、C1C_1C2C_2の2つの交点を通る直線の方程式を求めよ。また、O1O_1O2O_2を通る直線と上記の直線とのなす角を求めよ。
(4) a=3a=3のとき、C1C_1C2C_2の交点および点(1,3)(1,3)を通る円C3C_3の方程式を求め、その中心と半径を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
C1C_1の方程式を変形する:
x2+y24y=0x^2 + y^2 - 4y = 0
x2+(y24y+4)=4x^2 + (y^2 - 4y + 4) = 4
x2+(y2)2=22x^2 + (y - 2)^2 = 2^2
よって、O1O_1の座標は(0,2)(0, 2)であり、C1C_1の半径は22である。
(2)
C2C_2の方程式を変形する:
x2+y22ax10y+25=0x^2 + y^2 - 2ax - 10y + 25 = 0
(x22ax+a2)+(y210y+25)=a2(x^2 - 2ax + a^2) + (y^2 - 10y + 25) = a^2
(xa)2+(y5)2=a2(x - a)^2 + (y - 5)^2 = a^2
よって、O2O_2の座標は(a,5)(a, 5)であり、C2C_2の半径はaaである。
C1C_1C2C_2が外接するとき、O1O2=r1+r2O_1O_2 = r_1 + r_2 (r1,r2r_1, r_2はそれぞれの半径)となる。
O1O2=(a0)2+(52)2=a2+9O_1O_2 = \sqrt{(a - 0)^2 + (5 - 2)^2} = \sqrt{a^2 + 9}
r1+r2=2+ar_1 + r_2 = 2 + a
a2+9=2+a\sqrt{a^2 + 9} = 2 + a
両辺を2乗すると、
a2+9=4+4a+a2a^2 + 9 = 4 + 4a + a^2
5=4a5 = 4a
a=54a = \frac{5}{4}
(3)
a=3a=3のとき、C1:x2+y24y=0C_1: x^2 + y^2 - 4y = 0C2:x2+y26x10y+25=0C_2: x^2 + y^2 - 6x - 10y + 25 = 0の交点を通る直線の方程式は、C1C2=0C_1 - C_2 = 0で与えられる。
(x2+y24y)(x2+y26x10y+25)=0(x^2 + y^2 - 4y) - (x^2 + y^2 - 6x - 10y + 25) = 0
6x+6y25=06x + 6y - 25 = 0
6x+6y25=06x + 6y - 25 = 0
O1(0,2)O_1(0, 2)O2(3,5)O_2(3, 5)を通る直線llの方程式は、
y2x0=5230=1\frac{y - 2}{x - 0} = \frac{5 - 2}{3 - 0} = 1
y2=xy - 2 = x
y=x+2y = x + 2
xy+2=0x - y + 2 = 0
直線6x+6y25=06x + 6y - 25 = 0の傾きは66=1-\frac{6}{6} = -1
直線xy+2=0x - y + 2 = 0の傾きは11
2直線のなす角θ\thetaは、tanθ=m1m21+m1m2\tan \theta = |\frac{m_1 - m_2}{1 + m_1 m_2}|で与えられる。
tanθ=111+(1)(1)\tan \theta = |\frac{-1 - 1}{1 + (-1)(1)}|は定義できない。
これは、2直線が垂直であることを意味する。
よって、なす角θ\theta9090^{\circ}である。
(4)
a=3a=3のとき、C1:x2+y24y=0C_1: x^2 + y^2 - 4y = 0C2:x2+y26x10y+25=0C_2: x^2 + y^2 - 6x - 10y + 25 = 0の交点を通る円C3C_3の方程式は、x2+y24y+k(x2+y26x10y+25)=0x^2 + y^2 - 4y + k(x^2 + y^2 - 6x - 10y + 25) = 0で与えられる。
これが点(1,3)(1, 3)を通るので、
1+912+k(1+9630+25)=01 + 9 - 12 + k(1 + 9 - 6 - 30 + 25) = 0
2+k(1)=0-2 + k(-1) = 0
k=2k = -2
よって、
x2+y24y2(x2+y26x10y+25)=0x^2 + y^2 - 4y - 2(x^2 + y^2 - 6x - 10y + 25) = 0
x2+y24y2x22y2+12x+20y50=0x^2 + y^2 - 4y - 2x^2 - 2y^2 + 12x + 20y - 50 = 0
x2y2+12x+16y50=0-x^2 - y^2 + 12x + 16y - 50 = 0
x2+y212x16y+50=0x^2 + y^2 - 12x - 16y + 50 = 0
(x212x+36)+(y216y+64)=36+6450=50(x^2 - 12x + 36) + (y^2 - 16y + 64) = 36 + 64 - 50 = 50
(x6)2+(y8)2=50(x - 6)^2 + (y - 8)^2 = 50
よって、C3C_3の中心は(6,8)(6, 8)であり、半径は50=52\sqrt{50} = 5\sqrt{2}である。

3. 最終的な答え

(1) O1O_1: (0, 2), C1C_1の半径: 2
(2) a=54a = \frac{5}{4}
(3) 6x+6y25=06x + 6y - 25 = 0, 9090^{\circ}
(4) x2+y212x16y+50=0x^2 + y^2 - 12x - 16y + 50 = 0, 中心: (6, 8), 半径: 525\sqrt{2}

「幾何学」の関連問題

右の平行四辺形の面積を求めましょう。ただし、図が見えないため、ここでは平行四辺形の面積を求める一般的な方法を説明します。平行四辺形の底辺の長さが$a$、高さが$h$である場合、面積を求める問題と仮定し...

平行四辺形面積図形
2025/8/13

2つのベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ があり、 $|\vec{a}| = 3$, $|\vec{b}| = 2$, $|\vec{a} + \vec{b}| = \sqrt{5}...

ベクトル内積ベクトルの大きさ
2025/8/13

正方形ABCDにおいて、点Eは辺CD上の点で、$\angle DBE = \angle EBC$となる。辺BCの延長上にCE = CFとなる点Fをとるとき、$\triangle DBE \equiv ...

正方形合同角度証明
2025/8/13

三角形ABCの3辺の長さ $a=3$, $b=2$, $c=\sqrt{10}$ が与えられたとき、この三角形の面積 $S$ を求める。

三角形面積ヘロンの公式辺の長さ
2025/8/13

点Pと点Qがそれぞれx軸とy軸の正方向に一定の速度で進むとき、ある時刻におけるPとQの位置が与えられている。このとき、PとQの距離が最小となるのは、その時刻から何秒後であるかを求める問題です。

距離座標微分最適化最小値
2025/8/13

半径 $r$ cm、母線 $h$ cm の円錐の表面積を求める問題です。円周率は $\pi$ とします。

円錐表面積図形扇形体積
2025/8/13

底面の半径が $r$ cm、高さが $h$ cm の円錐の体積 $V$ を求める公式を作り、さらにその公式を $h$ について解く。

円錐体積公式変形
2025/8/13

円錐の表面積を求める問題です。円周率は$\pi$とします。ただし、円錐の底面の半径と母線の長さが与えられていません。

円錐表面積扇形公式
2025/8/13

与えられた正四角錐について、①表面積と②体積を求める問題です。底面は一辺が6cmの正方形、側面は高さが5cmの二等辺三角形、頂点から底面までの高さが4cmです。

正四角錐表面積体積立体図形
2025/8/13

一辺が6cmの正方形ABCDがある。点PはAを出発し、毎秒1cmの速さで辺AB上をBまで移動する。点PがAを出発してからx秒後の三角形APDの面積を$y cm^2$とする。このとき、yをxの式で表し、...

正方形面積一次関数変域
2025/8/13