エレベーターの等加速度直線運動に関する問題です。 (1) 加速度 $a$ と時間 $t$ のグラフから、速度 $v$ と時間 $t$ のグラフを描きます。 (2) エレベーターが上昇し始めてから7.0秒後の速度 $v$ を求めます。 (3) 9.0秒間にエレベーターが上昇した高さ $h$ を求めます。

応用数学運動学等加速度運動グラフ
2025/8/11

1. 問題の内容

エレベーターの等加速度直線運動に関する問題です。
(1) 加速度 aa と時間 tt のグラフから、速度 vv と時間 tt のグラフを描きます。
(2) エレベーターが上昇し始めてから7.0秒後の速度 vv を求めます。
(3) 9.0秒間にエレベーターが上昇した高さ hh を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 速度と時間のグラフを描く。
- 0秒から3秒まで:加速度 a=3.0 m/s2a = 3.0 \ m/s^2 の等加速度運動。初速度は0なので、速度は v=atv = at で表されます。
- 3秒から6秒まで:加速度 a=0 m/s2a = 0 \ m/s^2 の等速運動。3秒の時の速度を保ちます。
- 6秒から9秒まで:加速度 a=2.0 m/s2a = -2.0 \ m/s^2 の等加速度運動。
- 9秒以降: 速度は0になるまで減速し、停止します。9秒以降のことは考える必要はありません。
(2) 7.0秒後の速度を求める。
- 0秒から3秒まで:v=3.0×tv = 3.0 \times t
- 3秒から6秒まで:v=3.0×3=9.0 m/sv = 3.0 \times 3 = 9.0 \ m/s
- 6秒から7秒まで:v=v0+at=9.0+(2.0)×(t6)v = v_0 + at = 9.0 + (-2.0) \times (t-6) 7秒後の速度なので、t=7t=7を代入します。
v=9.02.0×(76)=9.02.0=7.0 m/sv = 9.0 - 2.0 \times (7-6) = 9.0 - 2.0 = 7.0 \ m/s
(3) 9.0秒間に上昇した高さを求める。
- 0秒から3秒まで:移動距離は x1=12at2=12×3.0×32=272=13.5 mx_1 = \frac{1}{2} a t^2 = \frac{1}{2} \times 3.0 \times 3^2 = \frac{27}{2} = 13.5 \ m
- 3秒から6秒まで:移動距離は x2=vt=9.0×(63)=9.0×3=27 mx_2 = vt = 9.0 \times (6-3) = 9.0 \times 3 = 27 \ m
- 6秒から9秒まで:移動距離は x3=v0t+12at2=9.0×(96)+12×(2.0)×(96)2=9.0×3(3)2=279=18 mx_3 = v_0 t + \frac{1}{2} a t^2 = 9.0 \times (9-6) + \frac{1}{2} \times (-2.0) \times (9-6)^2 = 9.0 \times 3 - (3)^2 = 27 - 9 = 18 \ m
- 9.0秒間に上昇した高さは h=x1+x2+x3=13.5+27+18=58.5 mh = x_1 + x_2 + x_3 = 13.5 + 27 + 18 = 58.5 \ m

3. 最終的な答え

(1) 速度と時間のグラフは以下の通りです。
- 0秒から3秒:v=3tv = 3t (直線)
- 3秒から6秒:v=9v = 9 (水平線)
- 6秒から9秒:v=92(t6)=212tv = 9 - 2(t-6) = 21 - 2t (直線)
(2) 7.0秒後の速度: 7.0 m/s
(3) 9.0秒間に上昇した高さ: 58.5 m

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