高さ24.5mの塔から、小球を初速度19.6m/sで鉛直上向きに投げ上げた。重力加速度の大きさを9.8m/s²として、以下の問いに有効数字2桁で答えよ。 (1) 投げ上げてから小球が最高点に達するまでの時間 (2) 投げ上げた位置から小球が達する最高点までの高さ (3) 投げ上げてから小球が地面に達するまでの時間

応用数学物理力学等加速度運動運動方程式数値計算
2025/8/12

1. 問題の内容

高さ24.5mの塔から、小球を初速度19.6m/sで鉛直上向きに投げ上げた。重力加速度の大きさを9.8m/s²として、以下の問いに有効数字2桁で答えよ。
(1) 投げ上げてから小球が最高点に達するまでの時間
(2) 投げ上げた位置から小球が達する最高点までの高さ
(3) 投げ上げてから小球が地面に達するまでの時間

2. 解き方の手順

(1) 最高点では小球の速度が0になることを利用する。等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at を用いて、時間を求める。ここで、vv は最終速度、v0v_0 は初速度、aa は加速度、tt は時間である。今回は、v=0v = 0 m/s、v0=19.6v_0 = 19.6 m/s、a=9.8a = -9.8 m/s²である。
0=19.69.8t0 = 19.6 - 9.8t
9.8t=19.69.8t = 19.6
t=19.69.8=2.0t = \frac{19.6}{9.8} = 2.0 s
(2) 等加速度運動の公式 v2=v02+2axv^2 = v_0^2 + 2ax を用いて、変位 xx を求める。
02=19.62+2(9.8)x0^2 = 19.6^2 + 2(-9.8)x
0=384.1619.6x0 = 384.16 - 19.6x
19.6x=384.1619.6x = 384.16
x=384.1619.6=19.6x = \frac{384.16}{19.6} = 19.6 m
有効数字2桁で答えるので、20m
(3) まず、投げ上げた地点を基準として、地面までの変位を-24.5mとする。
等加速度運動の公式 x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 を用いて、時間を求める。
24.5=19.6t+12(9.8)t2-24.5 = 19.6t + \frac{1}{2}(-9.8)t^2
24.5=19.6t4.9t2-24.5 = 19.6t - 4.9t^2
4.9t219.6t24.5=04.9t^2 - 19.6t - 24.5 = 0
両辺を4.9で割ると、
t24t5=0t^2 - 4t - 5 = 0
(t5)(t+1)=0(t - 5)(t + 1) = 0
t=5,1t = 5, -1
時間は負の値を取らないので、t=5t = 5 s

3. 最終的な答え

(1) 2.0 s
(2) 20 m
(3) 5.0 s

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