(1) ベクトル $\vec{a} = (2, 1)$ に垂直で、大きさが $\sqrt{5}$ であるベクトルを求めます。 (2) ベクトル $\vec{a} = (-4, 3)$ に垂直な単位ベクトルを求めます。 (3) 2つのベクトル $\vec{a} = (x, y, 2)$ と $\vec{b} = (3, -6, 0)$ が垂直で、$\vec{a}$ の大きさが $3$ であるとき、$x, y$ の値を求めます。

幾何学ベクトル内積ベクトルの垂直ベクトルの大きさ
2025/8/12

1. 問題の内容

(1) ベクトル a=(2,1)\vec{a} = (2, 1) に垂直で、大きさが 5\sqrt{5} であるベクトルを求めます。
(2) ベクトル a=(4,3)\vec{a} = (-4, 3) に垂直な単位ベクトルを求めます。
(3) 2つのベクトル a=(x,y,2)\vec{a} = (x, y, 2)b=(3,6,0)\vec{b} = (3, -6, 0) が垂直で、a\vec{a} の大きさが 33 であるとき、x,yx, y の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a=(2,1)\vec{a} = (2, 1) に垂直なベクトルを v=(x,y)\vec{v} = (x, y) とすると、av=0\vec{a} \cdot \vec{v} = 0 である必要があります。つまり、2x+y=02x + y = 0 です。よって、y=2xy = -2x となります。したがって、v=(x,2x)\vec{v} = (x, -2x) と表せます。
次に、v\vec{v} の大きさが 5\sqrt{5} であるという条件から、x2+(2x)2=5\sqrt{x^2 + (-2x)^2} = \sqrt{5} となります。
したがって、x2+4x2=5x^2 + 4x^2 = 5 となり、5x2=55x^2 = 5 です。
これから、x2=1x^2 = 1 となり、x=±1x = \pm 1 です。
x=1x = 1 のとき、v=(1,2)\vec{v} = (1, -2) であり、x=1x = -1 のとき、v=(1,2)\vec{v} = (-1, 2) です。
(2) a=(4,3)\vec{a} = (-4, 3) に垂直なベクトルを v=(x,y)\vec{v} = (x, y) とすると、av=0\vec{a} \cdot \vec{v} = 0 である必要があります。つまり、4x+3y=0-4x + 3y = 0 です。よって、3y=4x3y = 4x, y=43xy = \frac{4}{3}x となります。したがって、v=(x,43x)\vec{v} = (x, \frac{4}{3}x) と表せます。
v\vec{v} を単位ベクトルとするためには、v\vec{v} の大きさが 11 でなければなりません。
x2+(43x)2=1\sqrt{x^2 + (\frac{4}{3}x)^2} = 1
x2+169x2=1x^2 + \frac{16}{9}x^2 = 1
259x2=1\frac{25}{9}x^2 = 1
x2=925x^2 = \frac{9}{25}
x=±35x = \pm \frac{3}{5}
x=35x = \frac{3}{5} のとき、y=4335=45y = \frac{4}{3} \cdot \frac{3}{5} = \frac{4}{5} であり、v=(35,45)\vec{v} = (\frac{3}{5}, \frac{4}{5}) です。
x=35x = -\frac{3}{5} のとき、y=43(35)=45y = \frac{4}{3} \cdot (-\frac{3}{5}) = -\frac{4}{5} であり、v=(35,45)\vec{v} = (-\frac{3}{5}, -\frac{4}{5}) です。
(3) a=(x,y,2)\vec{a} = (x, y, 2)b=(3,6,0)\vec{b} = (3, -6, 0) が垂直であることから、ab=0\vec{a} \cdot \vec{b} = 0 です。
したがって、3x6y+0=03x - 6y + 0 = 0 となり、3x=6y3x = 6y です。よって、x=2yx = 2y となります。
a\vec{a} の大きさが 33 であることから、x2+y2+22=3\sqrt{x^2 + y^2 + 2^2} = 3 となります。
x2+y2+4=9x^2 + y^2 + 4 = 9
x2+y2=5x^2 + y^2 = 5
x=2yx = 2y を代入すると、(2y)2+y2=5(2y)^2 + y^2 = 5
4y2+y2=54y^2 + y^2 = 5
5y2=55y^2 = 5
y2=1y^2 = 1
y=±1y = \pm 1
y=1y = 1 のとき、x=21=2x = 2 \cdot 1 = 2 です。
y=1y = -1 のとき、x=2(1)=2x = 2 \cdot (-1) = -2 です。
したがって、(x,y)=(2,1),(2,1)(x, y) = (2, 1), (-2, -1) です。

3. 最終的な答え

(1) (1,2)(1, -2)(1,2)(-1, 2)
(2) (35,45)(\frac{3}{5}, \frac{4}{5})(35,45)(-\frac{3}{5}, -\frac{4}{5})
(3) (x,y)=(2,1),(2,1)(x, y) = (2, 1), (-2, -1)

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