次の方程式を満たす $x$ の値を $0 \le x < 2\pi$ の範囲で求めます。 $\frac{1}{\cos x} + \tan x = \sqrt{3}$

解析学三角関数方程式三角関数の合成
2025/8/12

1. 問題の内容

次の方程式を満たす xx の値を 0x<2π0 \le x < 2\pi の範囲で求めます。
1cosx+tanx=3\frac{1}{\cos x} + \tan x = \sqrt{3}

2. 解き方の手順

与えられた方程式は
1cosx+sinxcosx=3\frac{1}{\cos x} + \frac{\sin x}{\cos x} = \sqrt{3}
1+sinxcosx=3\frac{1 + \sin x}{\cos x} = \sqrt{3}
1+sinx=3cosx1 + \sin x = \sqrt{3} \cos x
sinx3cosx=1\sin x - \sqrt{3} \cos x = -1
両辺を2で割ります。
12sinx32cosx=12\frac{1}{2}\sin x - \frac{\sqrt{3}}{2}\cos x = -\frac{1}{2}
sinxcosπ3cosxsinπ3=12\sin x \cos \frac{\pi}{3} - \cos x \sin \frac{\pi}{3} = -\frac{1}{2}
sin(xπ3)=12\sin (x - \frac{\pi}{3}) = -\frac{1}{2}
xπ3=7π6+2nπx - \frac{\pi}{3} = \frac{7\pi}{6} + 2n\pi or xπ3=11π6+2nπx - \frac{\pi}{3} = \frac{11\pi}{6} + 2n\pi, where nn is an integer.
したがって、x=7π6+π3+2nπx = \frac{7\pi}{6} + \frac{\pi}{3} + 2n\pi or x=11π6+π3+2nπx = \frac{11\pi}{6} + \frac{\pi}{3} + 2n\pi
x=9π6+2nπ=3π2+2nπx = \frac{9\pi}{6} + 2n\pi = \frac{3\pi}{2} + 2n\pi or x=13π6+2nπx = \frac{13\pi}{6} + 2n\pi
0x<2π0 \le x < 2\pi の範囲で解を求めます。
x=3π2x = \frac{3\pi}{2} のとき、n=0n=0
x=13π6x = \frac{13\pi}{6} のとき、n=0n=0
ここで、x=3π2x = \frac{3\pi}{2} を与えられた方程式に代入すると、cosx=0\cos x = 0 となるため、1cosx\frac{1}{\cos x} が定義されません。したがって、x=3π2x = \frac{3\pi}{2} は解ではありません。
次に、x=13π6x = \frac{13\pi}{6} を与えられた方程式に代入すると、cos13π6=cosπ6=32\cos \frac{13\pi}{6} = \cos \frac{\pi}{6} = \frac{\sqrt{3}}{2}tan13π6=tanπ6=13\tan \frac{13\pi}{6} = \tan \frac{\pi}{6} = \frac{1}{\sqrt{3}} となります。
1cosx+tanx=23+13=33=3\frac{1}{\cos x} + \tan x = \frac{2}{\sqrt{3}} + \frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{3}{\sqrt{3}} = \sqrt{3} となり、与えられた方程式を満たします。

3. 最終的な答え

x=13π6x = \frac{13\pi}{6}

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