x+y≥2 は直線 x+y=2 の上側(または線上)の領域を表し、x2+y2≤4 は原点中心、半径 2 の円の内部(または円周上)の領域を表します。 次に、それぞれの式の最大値と最小値を求めます。
(1) k=−2x+y とおくと、y=2x+k となります。この直線が領域 D と共有点を持つような k の最大値と最小値を求めます。 直線が円と接するときに最大値または最小値をとる可能性があります。
円の中心と直線の距離が円の半径に等しいとき、接します。
(−2)2+12∣−2(0)+0−k∣=2 より、5∣k∣=2 となり、k=±25 を得ます。 x+y=2との交点も考慮すると,x=0,y=2でk=2,x=2,y=0でk=−4となり、領域D内で2x+kが最大となるのは、x=−2,y=0の場合でk=4となります。 直線 y=−2x+k が領域 D と共有点を持つ条件から、k の最大値と最小値を求めます。 −2x+y の最大値は、x=−2,y=0 で(−2)(−2)+0=4 −2x+y の最小値は、x=2,y=0 で(−2)(2)+0=−4 (2) l=2x+y とおくと、y=−2x+l となります。この直線が領域 D と共有点を持つような l の最大値と最小値を求めます。 22+12∣2(0)+0−l∣=2 より、5∣l∣=2 となり、l=±25 を得ます。 2x+y の最大値は、x=2,y=0 で(2)(2)+0=4 2x+y の最小値は、x=0,y=2 で(2)(0)+2=2 (3) m=x2+y2−2x とおくと、x2−2x+y2=m となります。 (x−1)2+y2=m+1 と変形できます。これは中心 (1,0)、半径 m+1 の円を表します。 この円が領域 D と共有点を持つような m の最大値と最小値を求めます。 x2+y2=4との交点で最大値を取り、x=−2,y=0のとき、m=(−2)2+(0)2−2(−2)=4+4=8 x2+y2=4との交点で最小値を取り、x=0,y=2のとき、m=(0)2+(2)2−2(0)=4 x+y=2上の点で、y=2−xとして、m=x2+(2−x)2−2x=x2+4−4x+x2−2x=2x2−6x+4=2(x2−3x)+4=2(x−23)2−2(49)+4=2(x−23)2−21 ここで、領域Dにおけるxの最小値は0, 最大値は2なので、x=0のとき、m=4, x=2のとき、m=−4+4=0 頂点x=3/2のとき、m=−21 x2+y2−2x の最大値は、x=−2,y=0のとき、(−2)2+(0)2−2(−2)=8 x2+y2−2x の最小値は、x=23,y=2−x=21のとき、m=49+41−3=410−3=25−3=−21