平行六面体ABCD-EFGHにおいて、$\vec{AB} = \vec{b}$, $\vec{AD} = \vec{d}$, $\vec{AE} = \vec{e}$とする。辺FGを2:1に内分する点をMとし、直線AMと平面BDEとの交点をPとする。このとき、$\vec{AP}$を$\vec{b}, \vec{d}, \vec{e}$を用いて表し、AP:PMを求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル平行六面体内分平面の方程式
2025/8/12

1. 問題の内容

平行六面体ABCD-EFGHにおいて、AB=b\vec{AB} = \vec{b}, AD=d\vec{AD} = \vec{d}, AE=e\vec{AE} = \vec{e}とする。辺FGを2:1に内分する点をMとし、直線AMと平面BDEとの交点をPとする。このとき、AP\vec{AP}b,d,e\vec{b}, \vec{d}, \vec{e}を用いて表し、AP:PMを求める。

2. 解き方の手順

(1) まず、点Mの位置ベクトルを求める。AM\vec{AM}AF+23FG\vec{AF} + \frac{2}{3}\vec{FG}で表せる。AF=AB+BF=AB+AE=b+e\vec{AF} = \vec{AB} + \vec{BF} = \vec{AB} + \vec{AE} = \vec{b} + \vec{e}であり、FG=AD=d\vec{FG} = \vec{AD} = \vec{d}である。したがって、
AM=AF+23FG=b+e+23d=b+23d+e\vec{AM} = \vec{AF} + \frac{2}{3}\vec{FG} = \vec{b} + \vec{e} + \frac{2}{3}\vec{d} = \vec{b} + \frac{2}{3}\vec{d} + \vec{e}
次に、点Pが直線AM上にあることから、ある実数kkを用いてAP=kAM\vec{AP} = k\vec{AM}と表せる。
AP=k(b+23d+e)\vec{AP} = k(\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{d} + \vec{e})
点Pが平面BDE上にあることから、AP=sAB+tAD+uAE\vec{AP} = s\vec{AB} + t\vec{AD} + u\vec{AE}とおける。ここで、s+t+u=1s+t+u=1という条件を満たす必要がある。
AP=sb+td+ue\vec{AP} = s\vec{b} + t\vec{d} + u\vec{e}
二つのAP\vec{AP}の式を比較して、
kb+23kd+ke=sb+td+uek\vec{b} + \frac{2}{3}k\vec{d} + k\vec{e} = s\vec{b} + t\vec{d} + u\vec{e}
b,d,e\vec{b}, \vec{d}, \vec{e}は一次独立なので、各係数を比較すると、
s=k,t=23k,u=ks = k, t = \frac{2}{3}k, u = k
条件s+t+u=1s+t+u=1より、k+23k+k=1k + \frac{2}{3}k + k = 1なので、83k=1\frac{8}{3}k = 1となり、k=38k = \frac{3}{8}
したがって、
AP=38b+38×23d+38e\vec{AP} = \frac{3}{8}\vec{b} + \frac{3}{8} \times \frac{2}{3} \vec{d} + \frac{3}{8}\vec{e}
AP=38b+14d+38e\vec{AP} = \frac{3}{8}\vec{b} + \frac{1}{4}\vec{d} + \frac{3}{8}\vec{e}
(2) AP=kAM\vec{AP} = k\vec{AM}よりAP=38AM\vec{AP} = \frac{3}{8}\vec{AM}なので、AP:AM=3:8AP:AM = 3:8となる。AM=AP+PMAM = AP + PMなので、AP:PM=3:(83)=3:5AP:PM = 3:(8-3) = 3:5

3. 最終的な答え

(1) AP=38b+14d+38e\vec{AP} = \frac{3}{8}\vec{b} + \frac{1}{4}\vec{d} + \frac{3}{8}\vec{e}
(2) AP:PM = 3:5

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