長方形ABCDがあり、AB=2cm, BC=4cmである。点PはAを出発して毎秒1cmの速さでBを通りCまで動く。点QはBを出発して毎秒2cmの速さでC,D,Aを通りBに戻る。P,Qが同時に出発してから$x$秒後の三角形APQの面積を$y$ cm$^2$とする。 (1) $3 \le x \le 5$ のとき、$y$を$x$の式で表せ。 (2) 点QがDを通過してAに着くまでの間に、$y = \frac{7}{2}$を満たす$x$の値を求めよ。

幾何学図形面積移動二次関数長方形
2025/8/12

1. 問題の内容

長方形ABCDがあり、AB=2cm, BC=4cmである。点PはAを出発して毎秒1cmの速さでBを通りCまで動く。点QはBを出発して毎秒2cmの速さでC,D,Aを通りBに戻る。P,Qが同時に出発してからxx秒後の三角形APQの面積をyy cm2^2とする。
(1) 3x53 \le x \le 5 のとき、yyxxの式で表せ。
(2) 点QがDを通過してAに着くまでの間に、y=72y = \frac{7}{2}を満たすxxの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 3x53 \le x \le 5 のとき、点Pは辺BC上にある。このとき、APを底辺とすると、APの長さは、AP=AB2+BP2=22+(x2)2=4+x24x+4=x24x+8AP = \sqrt{AB^2 + BP^2} = \sqrt{2^2 + (x-2)^2} = \sqrt{4 + x^2 - 4x + 4} = \sqrt{x^2 - 4x + 8} となる。
しかし、この方法では計算が複雑になるため、別の方法を考える。点PがBC上にあるとき、3x63 \le x \le 6であり、点QはCD上にある。このとき、QからABに下ろした垂線の足をHとすると、QH = 4 - 2(x-2) = 8 - 2xとなる。よって、三角形APQの面積は、y=12×AP×QHy = \frac{1}{2} \times AP \times QH。点PはBC上にあり、APを底辺とすると、APの長さは、AP=22+(x2)2=4+x24x+4=x24x+8AP = \sqrt{2^2+(x-2)^2} = \sqrt{4+x^2-4x+4} = \sqrt{x^2-4x+8}。一方、QからAPに下ろした垂線の足をIとすると、QI = 4 - 2(x-2) = 8 - 2x。三角形APQの面積は、y=12×AP×QIy = \frac{1}{2} \times AP \times QI
xx秒後の点Pの位置を考える。PはAからBまで2秒、BからCまで4秒かかるので、3x53 \le x \le 5のとき、PはBC上にある。
xx秒後の点Qの位置を考える。QはBからCまで2秒、CからDまで1秒、DからAまで2秒かかる。QがDに到達するのは、2+1=32 + 1 = 3秒後である。また、QがAに到達するのは、2+1+2=52+1+2 = 5秒後である。よって、3x53 \le x \le 5のとき、QはCD上にある。
このとき、三角形APQの面積は、台形ABHQの面積から三角形PBQの面積を引いたものとして計算できる。台形ABHQの面積は12(AB+QH)×BH=12(2+82x)×2=102x\frac{1}{2}(AB+QH)\times BH = \frac{1}{2}(2+8-2x) \times 2 = 10-2xである。三角形PBQの面積は12×PB×BC=12(x2)(42(x2))=12(x2)(82x)=(x2)(4x)=4xx28+2x=x2+6x8\frac{1}{2} \times PB \times BC = \frac{1}{2}(x-2)(4-2(x-2)) = \frac{1}{2}(x-2)(8-2x) = (x-2)(4-x) = 4x - x^2 - 8 + 2x = -x^2+6x-8である。
したがって、y=102x(x2+6x8)=102x+x26x+8=x28x+18y = 10 - 2x - (-x^2 + 6x - 8) = 10 - 2x + x^2 - 6x + 8 = x^2 - 8x + 18
(2) QがDを通過してAに着くまでの間は、5秒から7秒の間である。この間にQはDA上を動いており、Qの位置をAからの距離で表すと、2(x5)2(x-5)。したがって、三角形APQの面積は、y=12×2×2(x5)=2x10=72y = \frac{1}{2} \times 2 \times 2(x-5) = 2x - 10 = \frac{7}{2}。これを解くと、2x=2722x = \frac{27}{2}なので、x=274=6.75x = \frac{27}{4} = 6.75

3. 最終的な答え

(1) y=x28x+18y = x^2 - 8x + 18
(2) x=274x = \frac{27}{4}

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