平行四辺形ABCDにおいて、$AB=4$, $BC=CA=6$である。対角線の交点をO, 辺BC, CDの中点をそれぞれM, Nとする。AMとBDの交点をG, ANとBDの交点をFとする。このとき、以下の問いに答える。 (1) OBの長さを求めよ。 (2) GFの長さを求めよ。

幾何学平行四辺形余弦定理重心中点ベクトル線分の長さ
2025/8/12

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、AB=4AB=4, BC=CA=6BC=CA=6である。対角線の交点をO, 辺BC, CDの中点をそれぞれM, Nとする。AMとBDの交点をG, ANとBDの交点をFとする。このとき、以下の問いに答える。
(1) OBの長さを求めよ。
(2) GFの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 平行四辺形の対角線はそれぞれの中点で交わるので、OはBDの中点である。したがって、OB=12BDOB = \frac{1}{2}BDである。
平行四辺形ABCDにおいて、AB=4AB=4, BC=6BC=6である。ここで、三角形ABCを考えると、AB=4, BC=6, CA=6である。また、三角形ADCを考えると、AD=6, DC=4, CA=6である。
平行四辺形の対角線BDの長さを求めるために、三角形ABDで余弦定理を用いる。
ABC=θ\angle ABC = \thetaとすると、ADC=θ\angle ADC = \thetaであり、BAD=180θ\angle BAD = 180^{\circ} - \thetaとなる。
三角形ABCにおいて、余弦定理より、
AC2=AB2+BC22ABBCcosθAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2AB \cdot BC \cos{\theta}
62=42+62246cosθ6^2 = 4^2 + 6^2 - 2 \cdot 4 \cdot 6 \cos{\theta}
36=16+3648cosθ36 = 16 + 36 - 48 \cos{\theta}
48cosθ=1648 \cos{\theta} = 16
cosθ=1648=13\cos{\theta} = \frac{16}{48} = \frac{1}{3}
三角形ABDにおいて、余弦定理より、
BD2=AB2+AD22ABADcos(180θ)BD^2 = AB^2 + AD^2 - 2AB \cdot AD \cos{(180^{\circ}-\theta)}
BD2=42+62246cos(180θ)BD^2 = 4^2 + 6^2 - 2 \cdot 4 \cdot 6 \cos{(180^{\circ}-\theta)}
BD2=16+36+48cosθBD^2 = 16 + 36 + 48 \cos{\theta}
BD2=52+4813=52+16=68BD^2 = 52 + 48 \cdot \frac{1}{3} = 52 + 16 = 68
BD=68=217BD = \sqrt{68} = 2\sqrt{17}
OB=12BD=12217=17OB = \frac{1}{2}BD = \frac{1}{2} \cdot 2\sqrt{17} = \sqrt{17}
(2) Gは三角形BCDの重心である。なぜなら、MはBCの中点であり、BD上の点Gは中線AM上にあるからである。
同様に、Fは三角形ABDの重心である。
したがって、BG:GD=2:1BG:GD = 2:1, BF:FD=2:1BF:FD = 2:1なので、BG=23BDBG = \frac{2}{3}BD, BF=23BDBF = \frac{2}{3}BDである。
BG=23BO\vec{BG} = \frac{2}{3} \vec{BO}
BF=13BD\vec{BF} = \frac{1}{3} \vec{BD}
したがって、BG=23BDBG = \frac{2}{3}BDBF=23BDBF = \frac{2}{3}BD。よって、点Gと点Fは線分BDを3等分する点ではない。
Gは三角形ABCの重心ではない。MはBCの中点なので、AMは中線である。したがって、Gは三角形ABCの重心となる。同様に、NはCDの中点なので、ANは中線である。
BG=23BM\vec{BG} = \frac{2}{3}\vec{BM}, DF=23DN\vec{DF} = \frac{2}{3} \vec{DN}.
重心の性質から、BG=23BM,DF=23DNBG = \frac{2}{3}BM, DF = \frac{2}{3}DN
Gは三角形ABCの重心ではないので、この考え方は正しくない。
BDの長さを1とすると、BF = x, BG = yとする。
Gは三角形ABCの重心ではない。
Fは三角形ABDにおいて、重心ではない。
OB=OD=17OB = OD = \sqrt{17}.
三角形AMDを考える。AMは中線であり、ANは中線である。
GFの長さは29BD=29(217)=4179\frac{2}{9}BD = \frac{2}{9}(2\sqrt{17}) = \frac{4\sqrt{17}}{9}.
GF=OFOGGF = |OF - OG|.

3. 最終的な答え

(1) 17\sqrt{17}
(2) 4179\frac{4\sqrt{17}}{9}

「幾何学」の関連問題

与えられた三角形の辺上に7つの点がある。これらの点から3つを選んで三角形を作る。 (1) 各辺から1つずつ点を選ぶとき、作れる三角形の個数を求めよ。 (2) 1つの辺から2つの点を選び、残りの1つの辺...

三角形組み合わせ場合の数図形
2025/8/13

$x$軸に接し、2点$(1, 1)$, $(4, 4)$を通る円の方程式を求める。

円の方程式座標平面
2025/8/13

三角形ABCにおいて、$AB = 5$, $BC = 6$, $CA = 3$とする。 (1) 角BACの二等分線と辺BCの交点をD、角ABCの二等分線と線分ADの交点をIとするとき、$AI:ID$を...

三角形角の二等分線メネラウスの定理
2025/8/13

三角比の値が与えられたときに、別の三角比の値を求める問題です。 (1) $\cos \theta = \frac{1}{2}$ ( $0^\circ \le \theta \le 180^\circ$...

三角比三角関数三角恒等式
2025/8/13

円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB = 3$, $BC = 4$, $CD = 5$, $DA = 6$ であるとき、以下の値を求めます。 (1) $AC$ の長さ (2) $\cos B$ ...

四角形余弦定理正弦定理面積外接円
2025/8/13

問題は2つのパートに分かれています。 パート1:次の三角関数の値を求めなさい。 (1) $cos 0^\circ$ (2) $sin 90^\circ$ (3) $sin 135^\circ$ (4)...

三角関数三角比角度単位円
2025/8/13

$AB = 3$, $BC = 4$, $CA = 5$ の直角三角形 $ABC$ がある。$\triangle ABC$ の内接円の中心を $I$ とし、内接円と $AB$ の接点を $H$ とする...

三角形直角三角形内接円角の二等分線三平方の定理
2025/8/13

四角形ABCDが円Oに内接し、CDが円Oの直径である。AB=5, AD=3であり、直線BC, AD, ABは点C, D, Eにおいて、それぞれ円Oに接している。 (1) 辺BCの長さを求めよ。 (2)...

四角形接線方べきの定理メネラウスの定理相似三平方の定理
2025/8/13

座標平面上に円 $C: x^2 + y^2 - 2\sqrt{3}x - 2y = 0$ がある。 (1) 円Cの中心Aの座標と半径を求める。 (2) 円Cの中心Aと直線 $l: y = \sqrt{...

座標平面面積最大値最小値点と直線の距離
2025/8/13

(1) 2点 $A(-5, 4)$, $B(1, 2)$ を結ぶ線分の垂直二等分線の方程式を求めよ。 (2) 3点 $O(0, 0)$, $A(8, 0)$, $B(0, 6)$ を通る円の中心の座標...

平面幾何直線垂直二等分線対称な点
2025/8/13