四角形ABCDが円Oに内接し、CDが円Oの直径である。AB=5, AD=3であり、直線BC, AD, ABは点C, D, Eにおいて、それぞれ円Oに接している。 (1) 辺BCの長さを求めよ。 (2) 辺CDの長さを求めよ。また、線分BDと円Oとの交点のうち、Dでない方の点をFとする。線分BFの長さを求めよ。 (3) 線分AOとBDの交点をGとする。線分DGの長さを求めよ。

幾何学四角形接線方べきの定理メネラウスの定理相似三平方の定理
2025/8/13

1. 問題の内容

四角形ABCDが円Oに内接し、CDが円Oの直径である。AB=5, AD=3であり、直線BC, AD, ABは点C, D, Eにおいて、それぞれ円Oに接している。
(1) 辺BCの長さを求めよ。
(2) 辺CDの長さを求めよ。また、線分BDと円Oとの交点のうち、Dでない方の点をFとする。線分BFの長さを求めよ。
(3) 線分AOとBDの交点をGとする。線分DGの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 辺BCの長さを求める。
ADとBCは円Oに接しているので、四角形ABCDは等脚台形である。
円に外接する四角形の対辺の和は等しいので、AB+CD=AD+BCAB+CD = AD+BC
よって、BC=AB+CDADBC = AB + CD - AD
(2) 辺CDの長さを求める。
点AからBCに垂線AHを下ろすと、四角形AHCDは長方形になる。
AH=CDAH = CDDH=BCDH = BC
BH=BCADBH = |BC - AD|である。
直角三角形ABHにおいて、AB2=AH2+BH2AB^2 = AH^2 + BH^2が成り立つ。
よって、AH2=AB2BH2AH^2 = AB^2 - BH^2
CD2=AB2(BCAD)2CD^2 = AB^2 - (BC - AD)^2
BC=AB+CDADBC = AB+CD - ADなので、BCAD=AB+CD2ADBC-AD = AB+CD-2AD
CD2=AB2(AB+CD2AD)2CD^2 = AB^2 - (AB+CD-2AD)^2
CD2=52(5+CD23)2=25(CD1)2=25(CD22CD+1)=24+2CDCD2CD^2 = 5^2 - (5+CD-2*3)^2 = 25 - (CD - 1)^2 = 25 - (CD^2 - 2CD + 1) = 24 + 2CD - CD^2
2CD22CD24=02CD^2 - 2CD - 24 = 0
CD2CD12=0CD^2 - CD - 12 = 0
(CD4)(CD+3)=0(CD - 4)(CD + 3) = 0
CD>0CD>0なので、CD=4CD = 4
(1)に戻って、BC=5+43=6BC = 5 + 4 - 3 = 6
(3) 線分BFの長さを求める。
方べきの定理より、BE2=BFBDBE^2 = BF \cdot BD
また、円の接線の性質より、BE=BC=6BE = BC = 6DE=DA=3DE = DA = 3
BD=BC2+CD2=62+42=36+16=52=213BD = \sqrt{BC^2 + CD^2} = \sqrt{6^2 + 4^2} = \sqrt{36+16} = \sqrt{52} = 2\sqrt{13}
62=BF2136^2 = BF \cdot 2\sqrt{13}
BF=36213=1813=181313BF = \frac{36}{2\sqrt{13}} = \frac{18}{\sqrt{13}} = \frac{18\sqrt{13}}{13}
(4) 線分DGの長さを求める。
メネラウスの定理より、BCCGGAAOODDB=1\frac{BC}{CG} \cdot \frac{GA}{AO} \cdot \frac{OD}{DB} = 1
6CGGAAO2213=1\frac{6}{CG} \cdot \frac{GA}{AO} \cdot \frac{2}{2\sqrt{13}} = 1
6CGGAAO=13\frac{6}{CG} \cdot \frac{GA}{AO} = \sqrt{13}
直線ADとBCは平行なので、三角形EBOと三角形EAOは相似になる。
AO:EO=AD:DE=x:2AO:EO = AD:DE = x:2

3. 最終的な答え

(1) BC = 6
(2) CD = 4, BF = 181313\frac{18\sqrt{13}}{13}
(3) DG = 613125\frac{6\sqrt{13}-12}{5}

「幾何学」の関連問題

平行な2直線 $m$ と $n$ があり、$m$ 上には点A, B, C, Dが、 $n$ 上には点G, H, Iがある。直線間の距離は3cmで、点G, H, Iは2cm間隔で並んでいる。直線$m$か...

幾何三角形面積組み合わせ
2025/8/13

与えられた三角形の辺上に7つの点がある。これらの点から3つを選んで三角形を作る。 (1) 各辺から1つずつ点を選ぶとき、作れる三角形の個数を求めよ。 (2) 1つの辺から2つの点を選び、残りの1つの辺...

三角形組み合わせ場合の数図形
2025/8/13

$x$軸に接し、2点$(1, 1)$, $(4, 4)$を通る円の方程式を求める。

円の方程式座標平面
2025/8/13

三角形ABCにおいて、$AB = 5$, $BC = 6$, $CA = 3$とする。 (1) 角BACの二等分線と辺BCの交点をD、角ABCの二等分線と線分ADの交点をIとするとき、$AI:ID$を...

三角形角の二等分線メネラウスの定理
2025/8/13

三角比の値が与えられたときに、別の三角比の値を求める問題です。 (1) $\cos \theta = \frac{1}{2}$ ( $0^\circ \le \theta \le 180^\circ$...

三角比三角関数三角恒等式
2025/8/13

円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB = 3$, $BC = 4$, $CD = 5$, $DA = 6$ であるとき、以下の値を求めます。 (1) $AC$ の長さ (2) $\cos B$ ...

四角形余弦定理正弦定理面積外接円
2025/8/13

問題は2つのパートに分かれています。 パート1:次の三角関数の値を求めなさい。 (1) $cos 0^\circ$ (2) $sin 90^\circ$ (3) $sin 135^\circ$ (4)...

三角関数三角比角度単位円
2025/8/13

$AB = 3$, $BC = 4$, $CA = 5$ の直角三角形 $ABC$ がある。$\triangle ABC$ の内接円の中心を $I$ とし、内接円と $AB$ の接点を $H$ とする...

三角形直角三角形内接円角の二等分線三平方の定理
2025/8/13

座標平面上に円 $C: x^2 + y^2 - 2\sqrt{3}x - 2y = 0$ がある。 (1) 円Cの中心Aの座標と半径を求める。 (2) 円Cの中心Aと直線 $l: y = \sqrt{...

座標平面面積最大値最小値点と直線の距離
2025/8/13

(1) 2点 $A(-5, 4)$, $B(1, 2)$ を結ぶ線分の垂直二等分線の方程式を求めよ。 (2) 3点 $O(0, 0)$, $A(8, 0)$, $B(0, 6)$ を通る円の中心の座標...

平面幾何直線垂直二等分線対称な点
2025/8/13