円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB = 3$, $BC = 4$, $CD = 5$, $DA = 6$ であるとき、以下の値を求めます。 (1) $AC$ の長さ (2) $\cos B$ の値 (3) 四角形ABCDの面積 (4) 外接円の半径R

幾何学四角形余弦定理正弦定理面積外接円
2025/8/13
はい、承知いたしました。問題文を読んで、順番に解いていきます。

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3AB = 3, BC=4BC = 4, CD=5CD = 5, DA=6DA = 6 であるとき、以下の値を求めます。
(1) ACAC の長さ
(2) cosB\cos B の値
(3) 四角形ABCDの面積
(4) 外接円の半径R

2. 解き方の手順

(1) ACAC の長さを求める。
三角形ABCと三角形ADCに対して余弦定理を適用し、AC2AC^2を表す式を立てます。
円に内接する四角形の対角の和は180°なので、D=180°BD = 180° - Bとなり、cosD=cos(180°B)=cosB\cos D = \cos (180° - B) = - \cos Bが成り立ちます。
三角形ABCにおいて、
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos B
AC2=32+42234cosBAC^2 = 3^2 + 4^2 - 2 \cdot 3 \cdot 4 \cdot \cos B
AC2=9+1624cosBAC^2 = 9 + 16 - 24 \cos B
AC2=2524cosBAC^2 = 25 - 24 \cos B
三角形ADCにおいて、
AC2=AD2+DC22ADDCcosDAC^2 = AD^2 + DC^2 - 2 \cdot AD \cdot DC \cdot \cos D
AC2=62+52265cos(180°B)AC^2 = 6^2 + 5^2 - 2 \cdot 6 \cdot 5 \cdot \cos (180° - B)
AC2=36+25+60cosBAC^2 = 36 + 25 + 60 \cos B
AC2=61+60cosBAC^2 = 61 + 60 \cos B
したがって、
2524cosB=61+60cosB25 - 24 \cos B = 61 + 60 \cos B
36=84cosB-36 = 84 \cos B
cosB=3684=37\cos B = - \frac{36}{84} = - \frac{3}{7}
これをAC2=2524cosBAC^2 = 25 - 24 \cos Bに代入すると、
AC2=2524(37)AC^2 = 25 - 24 \cdot \left( - \frac{3}{7} \right)
AC2=25+727=175+727=2477AC^2 = 25 + \frac{72}{7} = \frac{175 + 72}{7} = \frac{247}{7}
AC=2477=17297=24777AC = \sqrt{\frac{247}{7}} = \frac{\sqrt{1729}}{7} = \frac{\sqrt{247 \cdot 7}}{7}
(2) cosB\cos B の値を求める。
(1)より、cosB=37\cos B = - \frac{3}{7}
(3) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積は、三角形ABCと三角形ADCの面積の和で求められます。
S=12ABBCsinB+12ADDCsinDS = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin B + \frac{1}{2} \cdot AD \cdot DC \cdot \sin D
S=1234sinB+1265sin(180°B)S = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 4 \cdot \sin B + \frac{1}{2} \cdot 6 \cdot 5 \cdot \sin (180° - B)
S=6sinB+15sinB=21sinBS = 6 \sin B + 15 \sin B = 21 \sin B
sin2B+cos2B=1\sin^2 B + \cos^2 B = 1より、sinB=1cos2B=1(37)2=1949=4049=407=2107\sin B = \sqrt{1 - \cos^2 B} = \sqrt{1 - \left(-\frac{3}{7}\right)^2} = \sqrt{1 - \frac{9}{49}} = \sqrt{\frac{40}{49}} = \frac{\sqrt{40}}{7} = \frac{2\sqrt{10}}{7}
S=212107=3210=610S = 21 \cdot \frac{2\sqrt{10}}{7} = 3 \cdot 2\sqrt{10} = 6\sqrt{10}
(4) 外接円の半径Rを求める。
正弦定理より、ACsinB=2R\frac{AC}{\sin B} = 2R
2R=172972107=17292102R = \frac{\frac{\sqrt{1729}}{7}}{\frac{2\sqrt{10}}{7}} = \frac{\sqrt{1729}}{2\sqrt{10}}
R=1729410=1729040R = \frac{\sqrt{1729}}{4\sqrt{10}} = \frac{\sqrt{17290}}{40}

3. 最終的な答え

(1) AC=17297AC = \frac{\sqrt{1729}}{7}
(2) cosB=37\cos B = -\frac{3}{7}
(3) 四角形ABCDの面積: 6106\sqrt{10}
(4) 外接円の半径R: 1729040\frac{\sqrt{17290}}{40}

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