座標平面上に円 $C: x^2 + y^2 - 2\sqrt{3}x - 2y = 0$ がある。 (1) 円Cの中心Aの座標と半径を求める。 (2) 円Cの中心Aと直線 $l: y = \sqrt{3}x$ との距離を求める。 (3) 円Cの周および内部と、不等式 $\sqrt{3}x - y \ge 0$ で表される領域の共通部分をDとする。このとき、領域Dの面積を求める。 (4) 点P(x, y)が(3)の領域D内を動くとき、$\sqrt{3}y - x$ の最大値と最小値を求める。

幾何学座標平面面積最大値最小値点と直線の距離
2025/8/13

1. 問題の内容

座標平面上に円 C:x2+y223x2y=0C: x^2 + y^2 - 2\sqrt{3}x - 2y = 0 がある。
(1) 円Cの中心Aの座標と半径を求める。
(2) 円Cの中心Aと直線 l:y=3xl: y = \sqrt{3}x との距離を求める。
(3) 円Cの周および内部と、不等式 3xy0\sqrt{3}x - y \ge 0 で表される領域の共通部分をDとする。このとき、領域Dの面積を求める。
(4) 点P(x, y)が(3)の領域D内を動くとき、3yx\sqrt{3}y - x の最大値と最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円の方程式を平方完成して、中心と半径を求める。
x223x+y22y=0x^2 - 2\sqrt{3}x + y^2 - 2y = 0
(x3)23+(y1)21=0(x - \sqrt{3})^2 - 3 + (y - 1)^2 - 1 = 0
(x3)2+(y1)2=4(x - \sqrt{3})^2 + (y - 1)^2 = 4
よって、中心Aの座標は (3,1)(\sqrt{3}, 1)、半径は2。
(2) 点と直線の距離の公式を用いて、円Cの中心Aと直線 l:3xy=0l: \sqrt{3}x - y = 0 との距離を求める。
距離は 331(3)2+(1)2=313+1=24=22=1\frac{|\sqrt{3} \cdot \sqrt{3} - 1|}{\sqrt{(\sqrt{3})^2 + (-1)^2}} = \frac{|3 - 1|}{\sqrt{3 + 1}} = \frac{2}{\sqrt{4}} = \frac{2}{2} = 1
(3) 直線 y=3xy = \sqrt{3}x は、原点を通る直線で、傾きが 3\sqrt{3} なので、x軸となす角は 60=π360^\circ = \frac{\pi}{3} である。
円Cの中心A(3,1)(\sqrt{3}, 1) について、tanθ=13tan\theta = \frac{1}{\sqrt{3}} なので、θ=π6\theta = \frac{\pi}{6}
3xy0\sqrt{3}x - y \ge 0y3xy \le \sqrt{3}x を意味するので、円Cの内部のうち、直線 y=3xy = \sqrt{3}x より下の部分が領域Dとなる。
中心角を考えると、2π2π6=2ππ3=5π32\pi - 2 \cdot \frac{\pi}{6} = 2\pi - \frac{\pi}{3} = \frac{5\pi}{3}
したがって、領域Dの面積は πr25π/32π=4π56=103π\pi r^2 \cdot \frac{5\pi/3}{2\pi} = 4\pi \cdot \frac{5}{6} = \frac{10}{3}\pi
(4) k=3yxk = \sqrt{3}y - x とおくと、y=13x+k3y = \frac{1}{\sqrt{3}}x + \frac{k}{\sqrt{3}}
この直線が領域Dと共有点を持つときのkの最大値と最小値を求める。
傾き 13\frac{1}{\sqrt{3}}3030^\circ であるので、円と接するときを考える。
円の中心(3,1)(\sqrt{3}, 1)から直線 x3y+k=0x - \sqrt{3}y + k = 0 までの距離が半径2となればよい。
33+k1+3=2\frac{|\sqrt{3} - \sqrt{3} + k|}{\sqrt{1 + 3}} = 2
k2=2\frac{|k|}{2} = 2
k=4|k| = 4
k=±4k = \pm 4
最大値は4。直線が円の下半分で接するときは最小値を取るので、領域Dの端点を考える。
(3,1)(\sqrt{3}, 1) から、y=3xy = \sqrt{3}x への垂線の足は、距離が1であることから、原点に近い方の交点で最小値をとる。
円と直線の交点を求めると、x2+(3x)223x23x=0x^2 + (\sqrt{3}x)^2 - 2\sqrt{3}x - 2\sqrt{3}x = 0
x2+3x243x=0x^2 + 3x^2 - 4\sqrt{3}x = 0
4x243x=04x^2 - 4\sqrt{3}x = 0
4x(x3)=04x(x - \sqrt{3}) = 0
x=0,3x = 0, \sqrt{3}
(3,3)(\sqrt{3}, 3) で最小値を取りそう。
領域Dの端点のうち、円と直線の交点は(0,0)と(3,3)(\sqrt{3}, 3)
(0,0)(0,0) では k=0k = 0
(3,3)(\sqrt{3}, 3) では k=3(3)3=23k = \sqrt{3}(3) - \sqrt{3} = 2\sqrt{3}
最大値は

4. 最小値は0。

3. 最終的な答え

(1) 中心A(3,1)(\sqrt{3}, 1)、半径2
(2) 1
(3) 103π\frac{10}{3}\pi
(4) 最大値4、最小値0

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