三角形ABCにおいて、$AB = 5$, $BC = 6$, $CA = 3$とする。 (1) 角BACの二等分線と辺BCの交点をD、角ABCの二等分線と線分ADの交点をIとするとき、$AI:ID$を求めよ。 (2) 辺BAのAの側への延長線上にEをとり、角EACの二等分線と辺BCの延長線との交点をF、角ACFの二等分線とAFの交点をPとするとき、$AP:PF$を求めよ。

幾何学三角形角の二等分線メネラウスの定理
2025/8/13

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=5AB = 5, BC=6BC = 6, CA=3CA = 3とする。
(1) 角BACの二等分線と辺BCの交点をD、角ABCの二等分線と線分ADの交点をIとするとき、AI:IDAI:IDを求めよ。
(2) 辺BAのAの側への延長線上にEをとり、角EACの二等分線と辺BCの延長線との交点をF、角ACFの二等分線とAFの交点をPとするとき、AP:PFAP:PFを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
角の二等分線の性質より、BD:DC=AB:AC=5:3BD:DC = AB:AC = 5:3
BC=6BC = 6であるから、BD=6×55+3=6×58=154BD = 6 \times \frac{5}{5+3} = 6 \times \frac{5}{8} = \frac{15}{4}
三角形ABDにおいて、角ABIは角ABDの二等分線だから、AI:ID=BA:BD=5:154=5×415=2015=43AI:ID = BA:BD = 5:\frac{15}{4} = 5 \times \frac{4}{15} = \frac{20}{15} = \frac{4}{3}
よって、AI:ID=43AI:ID = \frac{4}{3}
(2)
角の二等分線の性質より、CF:FA=AC:AECF:FA = AC:AE
角の二等分線の性質より、BF:FC=AB:AC=5:3BF:FC = AB:AC = 5:3
BC=6BC=6だから、FC=32FC = \frac{3}{2}
BF=BC+CF=6+32=152BF = BC + CF = 6 + \frac{3}{2} = \frac{15}{2}
CF=3x,FA=5xCF=3x, FA=5xとおくと、AB:AC=5:3AB:AC=5:3なので、AB×3x=AC×5xAB \times 3x = AC \times 5x
AEAEについて、AE:AC=BF:FC=152:32=5:1AE:AC = BF:FC = \frac{15}{2} : \frac{3}{2} = 5:1
AE=5AC=5×3=15AE = 5AC = 5 \times 3 = 15
メネラウスの定理より、BAAE×EFFC×CPPA=1\frac{BA}{AE} \times \frac{EF}{FC} \times \frac{CP}{PA}=1
角EACの二等分線と辺BCの延長線との交点をFであるから、CF:FB=AC:ABCF:FB = AC:ABである。
CF=xCF = xとすると、BC+CF=BFBC+CF = BFだから、6+x=BF6+x = BF
x:(6+x)=3:5x:(6+x) = 3:5
5x=18+3x5x = 18+3x
2x=182x = 18
x=9=CFx = 9 = CF
したがって、BF=6+9=15BF = 6+9 = 15
角ACFの二等分線とAFの交点がPだから、AP:PF=AC:CF=3:9=1:3AP:PF = AC:CF = 3:9 = 1:3

3. 最終的な答え

(1) AI:ID=4:3AI:ID = 4:3
(2) AP:PF=1:3AP:PF = 1:3

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