三角形OABにおいて、$\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}$で点Pが定められている。以下の2つの条件それぞれについて、点Pの存在範囲を図示する問題。 (1) $s + t = 1$ (2) $s + 3t = 1$

幾何学ベクトル図形存在範囲線分
2025/8/13

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、OP=sOA+tOB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}で点Pが定められている。以下の2つの条件それぞれについて、点Pの存在範囲を図示する問題。
(1) s+t=1s + t = 1
(2) s+3t=1s + 3t = 1

2. 解き方の手順

(1) s+t=1s + t = 1 の場合
s+t=1s + t = 1であるから、t=1st = 1 - s となる。これを OP\overrightarrow{OP} の式に代入すると、
OP=sOA+(1s)OB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + (1-s)\overrightarrow{OB}
OP=sOA+OBsOB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + \overrightarrow{OB} - s\overrightarrow{OB}
OP=OB+s(OAOB)\overrightarrow{OP} = \overrightarrow{OB} + s(\overrightarrow{OA} - \overrightarrow{OB})
OP=OB+sBA\overrightarrow{OP} = \overrightarrow{OB} + s\overrightarrow{BA}
この式は、点Pが点Bを通り、ベクトルBA\overrightarrow{BA}に平行な直線上にあることを示している。つまり、点Pは直線AB上にある。
(2) s+3t=1s + 3t = 1 の場合
s+3t=1s + 3t = 1 より、s=13ts = 1 - 3t となる。これを OP\overrightarrow{OP} の式に代入すると、
OP=(13t)OA+tOB\overrightarrow{OP} = (1-3t)\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}
OP=OA3tOA+tOB\overrightarrow{OP} = \overrightarrow{OA} - 3t\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}
OP=OA+t(OB3OA)\overrightarrow{OP} = \overrightarrow{OA} + t(\overrightarrow{OB} - 3\overrightarrow{OA})
ここで、点CをOC=3OA\overrightarrow{OC} = 3\overrightarrow{OA}を満たす点とする。すると、
OB3OA=OBOC=CB\overrightarrow{OB} - 3\overrightarrow{OA} = \overrightarrow{OB} - \overrightarrow{OC} = \overrightarrow{CB}
OP=OA+tCB\overrightarrow{OP} = \overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{CB}
この式は、点Pが点Aを通り、ベクトルCB\overrightarrow{CB}に平行な直線上にあることを示している。つまり、点Pは直線CB上にある。
OC=3OA\overrightarrow{OC}=3\overrightarrow{OA}より、点Cは直線OA上に存在し、OA:AC=1:2OA:AC = 1:2となる点である。

3. 最終的な答え

(1) 点Pの存在範囲は直線ABである。
(2) 点Pの存在範囲は直線CBである。ただし点Cは直線OA上にあり、OA:AC=1:2OA:AC=1:2を満たす点である。

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